オレはなぜか時計をたくさん持っている。中には外国ブランドのちゃんとしたのもあるが、ネットで買ったニセモノもある。一番多いのは、どっかに旅行した時に自分用のお土産用に買ってきたモノだが、昔は外国出張の多い仕事をしたいたため、いつも間にか増えたが今や、いつ、どこで買ったのかさえ分からない。
そんな中で、まあ、スーツで着用してもそんなに変じゃないだろうと好んで使ってきた時計があった。もう30年以上前のものだろう。Gショックもなかった時代と思う。基本はアナログで、操作すれば画面上にカレンダーや他国の時刻、ストップウォッチなどが現れる。ずいぶん、重宝した。
久しぶりに、活躍願おうと、引き出しから出すと、当然に電池切れだった。都内のビックカメラに持って行った。「基本的に電池交換したいんですけど、壊れていたら、結構です」と言うと、「開けてみて壊れていたら、料金はいただきません。そうでなければ、電池交換の料金をお願いします」と言うことで、お願いした。30分後、出てきたのは、昔通りに動くおなじみの時計だった。うれしかった。家に帰っても作動を確認した。
しかし、けさ見ると、時計が止まっている。最後に見てから30分後くらいを指していた。故障ならそれはそれでいい・・・と言ったうえで、電池を入れてくれただけに、「あー、壊れてはいなかったんだ」と安堵していただけに落胆した。
今日、改めて、ビックカメラに行った。昨日の店員さではなかったが、すごく腰が低く、丁寧に対応してくれた。「あー、そうだったんですか。この状況は、この時計の寿命ということです。電池を入れ替えて少しは頑張って動いたたけど、力尽きてしまったんですね」と、何の言い訳も嫌味もなく、同情しながら話してくれた。フツーなら前日の対応にクレーム付けるんだろうけど、そんな気にはならなかった。
都会の電器量販店が一部地域では問題になっているとも聞くが、客の立場に立った専門知識を持った店員さんもいることに改めて気付かされた。