リサの運命=5

「みかじめ料」を巡って、暴力団幹部の男が広島で逮捕されたってさ。相変わらず絶えないね。

　リサのことはさんざ書いた。https://blog.goo.ne.jp/pini/e/35e45f04bce72c1f66ebe52a6458158d　

　新宿の暴力団組長の娘。でも、キャバ嬢。さんざんな目に会ってきたが、なぜかオレを信用してくれている。電話を変えたみたいだったが、知らない番号に出てみると、リサだった。

「どうしてる？　しばらく連絡なかったけど」
「歳はとるけど、容姿は変わらないよ」
「もう、組とは関係なくなったの？」
「前も言ったけど、淡白なもんで、もう何の関係もないよ。ついでに言うと、悪いオトコにも引っかかってないよ。でもね・・・」
　ちょっと声音が沈んだ。
「がんだってさ。子宮頸がん。エッチでしか感染しない。潜伏期間が長いというけど、そんなにエッチはしてない。あのハラまされたオトコにやられたかね。まだ、将来はちゃんとした男の子どもを産みたい気持ちはあるから、子宮摘出とかは避けたいんだよね」
「でも、民間療法はおカネがかかるから、病院と話した方がいいよ」
「そうね。」

　前回の堕胎の相談の時と違って、素直だった。

年の瀬だね

　秋服、ほとんど着ないうちに冬になった。虫の声も聞けたと思ったのはホンの数日だった気がする。思い出のあるキンモクセイの香りはかいだかな？　

　けさ、電車乗換駅の構内通路を歩いていると、デパートの地下入口の前に大きなクリスマスツリーが、飾られていた。きのうの夜にはなかった。

 　こないだはおせち予約の大ポスターを見ていたが、まだ予約段階だし、ドラッグストアなんかでも木村佳乃さん表紙の予約パンフが前から出ていたので、そんなに感慨はなかったが、クリスマスツリーとなると、「もう今年も終わりかい」という気分になったね。昼に寄ったスーパーではクリスマスケーキの予約チラシもあった。

吉宗、兄妹の再会に奔走

「暴れん坊将軍」、けさは兄妹愛だった。ゲスト女優は20歳なったかどうかというおたみ(今村雅美)だったが、o-30クラスの女優さんが出ることが多いだけに、若かったな。ちょっと前には10代半ばの前田亜季も出たが。

　それはいいとして、話は、幼いころに出羽で火事に遭いで親に死なれた兄妹がけなげに生きてきたが、あるとき、兄が仏門に入ると言って離れていく。その後、連絡が途絶えたので江戸まで出てきたおたみは、開運の祈祷を大々的に行い、多額の寄進を受けている聖天上人なる人物(堤大二郎)を兄ではないかと直感し、吉宗の力添えもあって最後はお互い名乗り会う。しかし、兄がしていたことは、今でいえば霊感商法。悪者の黒幕である勘定奉行に仕向けられたとはいえ、大罪だ。結局、妹を助けようとして悪者に「裏切者」として、殺されてしまう。

　荒筋が長くなったが、今回は若い娘が出たが吉宗含めて色恋沙汰はなく、派手な殺陣も最後だけというしんみりとした展開だった。それでも心に残る一作になった。