早起きは三文の徳

何気ない喜びや驚き、発見は日常の中にある

くノ一の恋

2023-11-23 05:59:11 | 日記

 「暴れん坊将軍」吉宗の最大の貢献者は御庭番(忍者、捜査役、武術使い)の2人だ。いつも、彼らなしには悪事は暴けないのだが、出番自体は少なく、陰の存在という感じ。

 でも、今回は、女御庭番の皐月(東風平千香)が主役だった。岩槻藩の城代家老の悪事を暴こうとする藩主の甥・嘉信に張り付くのだが、嘉信は藩再構築を独自に練りながら、悪家老による藩主への危険が及ぶことを案じ、放蕩三昧を演じる。皐月は女中として嘉信の屋敷に入り込むと、その改革案を熟読し、嘉信に藩政に戻ることを進言する。

嘉信に犯されそうになる場面もあったが、皐月は最後は受け入れる様子を見せながらも、嘉信は力づくは本意ではなく、やめた

 吉宗も参戦し、嘉信が藩主に家老の悪事を訴えようという時、嘉信は家老一味に狙われる。嘉信の前に立って矢を受けた皐月の治療をし、優しく抱きしめた。

 吉宗は「惚れたのか」と問うが、皐月は答えなかった。最後は痛めた左肩の影響も見せずに、いつもの通りに参戦した。しかし、皐月の身分を知った嘉信の視線を感じながらも一足早く姿を消した。

 いい話だった。ならぬ恋と知りながら、愛し合ってしまった二人だった。

 蛇足だが、こんなサービスカットもあった。


期待外れの浅見さん

2023-11-23 03:41:57 | 日記

 早起きしたので、録り置きの二時間サスペンスを見た。今回はずっと続く浅見光彦シリーズの34「美濃路殺人事件」だった。主演の光彦はどんどん代が変わるが、このころは中村俊介。かつての光彦だった榎木孝明は光彦の兄で警察庁刑事局長役だった。

 ストーリーは、東京で起きた現金・宝石強盗事件が、被害者が見つからないことから狂言ではないかと疑われるところから始まる。結局、小学生時代の友達3人が絡んでの狂言強盗で、2人が大和田信也に殺されていたことを光彦が暴いた。

 はっきり言って、これまで見た中で最低レベルの出来だったと思う。中村は好きな俳優だし、マドンナ役の馬渕英俚可(写真右)も上手だった。一時は陰のある馬渕が犯人なのではと思わせたが、終わってみれば何の変哲もない平板なお話だった。残念な1時間半だった(CM飛ばしてるから)。

 ネットで見ると、2009年の放送だったという。ドラマは1980年(戦後35年)の設定。しかし、出て来るクルマは21世紀だし、小さなガラケーも登場する。時代考証とか、ちゃんとして欲しいと思った。