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読書レビュー 土偶を読む

2022-07-20 15:10:00 | 書評 読書忘備録
竹倉史人: 土偶を読む-130年解かれなかった縄文神話の謎
晶文社 2021年4月21日発行 338頁 1870円
Amazon 考古学カテゴリ中 ベストセラー1位











作者は正規の大学他の考古学研究者ではない、いわば在野のアマチュア研究科です。
まあ自分は権威主義者じゃないので だからダメってことは言いません。
考古学や縄文の本を読むときのハードルとなってる難しさとか、つまんなさ、はこの本にはありません。
むしろ、面白いじゃん。売れてるし・・・。
というわけで、研究者じゃない本好き、縄文好き、のみなさんにはオススメ本だ。

竹倉氏の論旨は明確、且つ、シンプルだ。
「土偶のフォルム:形状は何を表現してるのか」
「呪術祭祀の精霊とか、妊娠女性で豊穣と子孫繁殖を表してる? いや違う!」
「宇宙人とか、超古代文明人とか? いやいや・・・・ムーじゃないし(笑)」
「土偶は縄文人の身近にあり、最も重要な接種する食べ物を擬人化したものだ」
「遮光器土偶の太い手足はサトイモだし、ハート型土偶の顔はオニグルミの断面、縄文のビーナスはトチの実だし、中空土偶は栗の実だ  並べれば一目瞭然」
・・・・・というわけだ

え~~~ぇ?マジっ?って思うかもしれないが、竹倉氏の熱量と豊富な図像(なかにはゆるキャラの栗ちゃんとか、ハマグリ小僧とかもあるし・・・)
に思わず引き込まれてしまうはずだ。真偽は誰も判定できない、ならば楽しんで読むが吉、とりあえず読めば語りたくなるネタ本として秀逸だと思う。
その際は是非、デスクサイドには「古代戦士ハニワット」を忘れずに・・・・


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