そろばんの町小野市へ行ってきました。播州そろばんの伝統工芸士で名工である「宮本さん」にお会いして、そろばんの組み立ての技を見学させていただきました。ひごの穴を開ける段階で、紙一重の違いでも珠が思うように動かないことなど、いろいろお聞きしながら後継者不足に悩む話も聞いてきました。また、この国における伝統工芸の技術に対する評価額の小ささ、マイスター制度を取り入れている諸外国の事情と比べてしまいました。これだけの技術を守る対価は『そろばん』の販売売り上げとは別にあっても良いのでは？と考えたのは今回参加した他のメンバーも同じだったのではないでしょうか。この技術を保存する上でも、珠算人として何かないだろうかと考えてしまいました。今回の見学会で今まではそろばんの指導のことしか頭にない私でしたが、そろばんを作ってくださる職人さんたちのことも気にかかるようになってしまいました。
