3月1日(日)ちょっと&
高校のとき、音楽の授業の課題でアンサンブル発表というのがあった。そこで、「のだめカンタービレ」のドラマの最初でもやったモーツァルトの2台のピアノのためのソナタ(ニ長調)を弾いた同級生ペアがいた。第1楽章だけやったのだが、キラキラした華やかでみずみずしい曲想、2台のピアノの受け応えのかっこよさにすっかり聴き惚れてしまい、そのとき以来この曲は僕の憧れの曲になった。「いつか . . . 本文を読む
カザルスホールについて日頃思っていたことを書いて1ヶ月ちょっとしかたたない2月4日、その記事へのアクセス件数が突然一日で200件を超えて驚いていたら(普段のアクセス件数は更新直後の記事でも50件程度)、その訳がすぐにわかった。その前日、カザルスホール閉館のニュースが流れたため、大勢の人達がブログの関連記事を検索した結果だった。
日大があの敷地を有効利用するために高層建築物を建てるとなれば、 . . . 本文を読む
1987年にお茶の水にオープンしたカザルスホールは日本初の室内楽専用の音楽ホールとして親しまれてきた。学生の町、御茶の水の賑やかな通りに面していながらゆったりとしたお茶の水スクエアの敷地の奥に建てられているため、敷地に入るとふっと空気が変わり、室内楽の調べが流れてくるようだった。磯崎新の設計によるホールはエントランスやロビー、隣接されたカフェまで、どれも小ぶりながら大変に落ち着いた品があって温 . . . 本文を読む
ブリギッテ・ハーマン著
「モーツァルト 生涯とその時代」(2006)より
「ザルツブルクの少年時代 1756-1762」その2
それから少ししてまたモーツァルト家に素敵な出来事が起こった。ある日シャハトナーがレオポルドのもとを訪ねると、4歳のウォルフガングが何か夢中になって書いていた。幸いにもシャハトナーはその時の様子を書き記している。
「何を書いているんだ?」とお父さんが尋ねると、ウォルフ . . . 本文を読む
2008年11月4日(火)
フルネの訃報
バルトリのキャンセルの通知がきて不機嫌になっていたところへ、夕刊(毎日新聞)に小室哲哉の事件の記事の片隅にジャン・フルネ氏死去を伝える記事を見つけてバルトリのことなんか吹き飛んだ。
ジャン・フルネは僕の中では最も大切な指揮者だ。演奏会に通うようになり始めた初期の頃に初めて会員になったオーケストラが都響。その会員になった年の1980年の9月にフルネが . . . 本文を読む
2008年11月4日(火)
東京オペラシティから速達が届いた。何事かと思ったら封筒に「チェチーリア・バルトリ公演中止」というステッカーが貼ってある。チケット払い戻しの案内だった。バルトリのマネージメントと日本のマネージメントの間の協議不調のためとのこと。
10年ぐらい前だったか、やはりバルトリの来日がキャンセルになったことを思い出した。2度続けて同じ目に遭い、しかもマネージメント同士のイザ . . . 本文を読む
ブリギッテ・ハーマン著
「モーツァルト 生涯とその時代」(2006)より
ザルツブルクの少年時代 1756-1762(その1)
1756年1月27日、アンナ・マリア・モーツァルト(旧姓ペルトゥル)はザルツブルクで7人目の子を出産した。父はザルツブルク大司教の宮廷ヴァイオリニスト兼作曲家のレオポルド。誕生の翌日、この子はザルツブルク大聖堂で洗礼を受け、ヨハネス・クリュソストムス・ウォルフガング . . . 本文を読む
好きな作曲家と言えば名前が次々と浮かぶが「誰か一人」と言えば迷うことなく、「モーツァルト!」と即答する。「好き」という言葉では表しきれない。「人類の宝物」という言葉もまだ全然足りないような気がする。
僕が小学校に上がるより前に夢中で繰り返し何度も何度も聴いていたたった一つの曲はモーツァルトのセレナーデ「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。その頃から全楽章を諳んじて歌えたように思う。それほどにモ . . . 本文を読む
2008年10月13日(月)
息子が通っているヤマハ音楽教室の発表会があった。息子にとってはグループレッスンからビアノの個人レッスンに替わって初めての発表会。
ピアノのレッスンでは例のJR東日本の駅の発車メロディーが軌道に乗り、pocknも新たな譜面起こしを続けているが、もちろんこれを発表会でやるわけにはいかない。まだ初級の息子に先生が選んだ曲はシューマンのユーゲントアルバム(子供のためのア . . . 本文を読む
2008年7月12日(土)
息子をヤマハのグループレッスンに通わせ始めたのは3年前の5月。幼児科コース「プライマリー」が去年の5月で修了し、ジュニア科へ。ジュニア科からは親が同伴しない。ちゃんと真面目にやっているんだろうか… どうやらあまり先生の言うことを聞かずに好き勝手にキーボードをいじったりしているらしい…
学校では「ピアノなんておんなみたい」などと男友達に言われるらしい。グループの中 . . . 本文を読む
6月1日(金)
先週発売された竹内まりやの6年ぶりのニューアルバム「デニム」、発売日に買ってきて以来毎晩のように通して聴いている。
4月にNHKのSONGSという番組で竹内まりやを特集したのを観て、50歳を越えても、と言うよりこの年齢だからこそ出てくるような人としての、そしてまた女性としての魅力に惹きつけられてしまった。これまで一日一日をどのように生きてきたかが、彼女の佇まいを決めているように . . . 本文を読む
5月12日(土)
ヴァイオリンとチェロのアンサンブル仲間が家に集まり、8ヶ月ぶりにピアノ・トリオを合わせた。昼過ぎから夜の10時過ぎまで、お茶や食事をはさんでずっと弾き続けた。
モーツァルト生誕250周年を記念してやろうと去年始めた変ロ長調のピアノ・トリオK.502をメインに、みんなが持ち寄った楽譜からクラシック名曲の定番のあれこれ(アヴェ・マリア、主よ、人の望みの喜びよ、カヴァレリア・ルステ . . . 本文を読む
3月23日(金)
職場の弦楽器をやる仲間が集まって毎年1回、職場内での発表会を開いている。今回のメンバーを簡単に紹介すると…
30歳を過ぎてバイオリンを始め、地道に練習を重ねかなりの腕に達したやっさん。
確か子供の頃からバイオリンをやっているはずで、今はアマオケのコンサートミストレスを務める実力派のじゅんじゅん。
フラメンコギタリストでライブで演奏もする本格派のなかちゃん。
三線を持ち琉球民謡 . . . 本文を読む
2007年2月25日(日)
近所の図書館で書棚の音楽コーナーを何となく眺めていたら、「堀 俊輔」という著者名の背表紙を見つけた。
堀俊輔、この指揮者を初めて知ったのは、東京芸術大学の学園祭「藝術祭(芸祭)」で学生指揮者として登場したときだからもう20年以上も前になる。芸祭ではいくつも学生オーケストラの演奏があるが、恐らくはにわか作りのオケ、しかも学園祭ということでほろ酔い気分で楽器を弾く「不 . . . 本文を読む
2007年1月25日(木)
今夜NHKで放送された「プロフェッショナル」では世界を舞台に活躍する指揮者 大野和士が特集された。大野和士は20年以上前に初めて聴いた時、持って生まれたような「煌めき」のある演奏に鮮烈なイメージを受けたのをはっきりと覚えていて、「すごい指揮者だな」と思って以来ずっと注目しているが、大野はその後メキメキと頭角を現し、活躍の場を全世界へと広げて行くこととなった。
番組で . . . 本文を読む