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今は昔?カメラのフィルム

2010年01月08日 | pocknの気まぐれダイアリー
2010年1月8日(金)

デジカメを買ったのは遅れ馳せながら去年のはじめ。ブログ用などには便利だが、買って半年ぐらいのうちに原因不明のエラーやら、設定がすぐリセットされちまうやらで4回も修理に出してもううんざり。最近ようやく安定してきたように思えるがまだまだこのデジカメを信用はしていない。

それに比べ2台持ってるオリンパスのフィルムカメラのうち、絞りも露出も全てマニュアルのOM2000は20年間故障ゼロ。大切なシャッターチャンスを逃したくないときは必ず信頼できるOM2000を持っていく。一昨日、新年恒例の富士山を眺める山歩きにでかけ、素晴らしい富士山に出会えた時もOM機が活躍した(写真は後日更新します)。

新旧のカメラを携帯の写メで撮影。
やっぱデジカメは必須アイテムか…

それを収めたフィルムを今日池袋のさくらやに持って行った。DPEコーナーではいつも担当してくれる人と違う人が差し出したフィルムを見るなり、「これ、ベロが出てしまってますけどぉ…」と困惑気味に訊いてきた。

フルマニュアルのカメラで撮影したフィルムは巻き上げるのも当然手動。フィルムの缶のわずかな隙間から万が一でも光が入り込まないために、フィルムを全て巻き上げずにフィルムの先端をうまく残して巻き上げ、新品のフィルムと間違えないようにその先端を折ってラボに出すのが以前は鉄則だった。そういえば前にも一度「これ撮影済みですかぁ?」と聞かれたことがある。

いくらデジカメ全盛時代とはいえ、フィルムも扱う写真の専門店のDPE担当者にこんなこと言われてちょっとイラっときた。「マニュアルのカメラでフィルムを巻き上げるときはこうやって出すもんなんですよ。カメラ屋さんにそんなこと言われると困っちゃいますねー」と言うとその店員さん、返す言葉がない風で黙って受け流されてしまった。

このさくらや池袋店もフィルムのやり取り件数が減ったようで最近はラボが閉鎖され、フィルムの現像や焼き増しは新宿店に回されるようになってしまった。これも時代の趨勢だ。そしてそんな時代の流れに逆らっていつまでもフィルムカメラを使い続けるばかりか、マニュアルの手巻きで巻き上げたフィルムを出す客なんて滅多にいないのだろう。「ベロ出しフィルム」の意味をわかってもらえなくても仕方ないのかも知れない。

今は廃れてしまった「フィルムを出す際の鉄則」についての講釈を店員に垂れ、おまけに「カメラ屋さんにそんなこと言われると…」なんて小言まで言ってしまったオレは、見事に時代遅れの口うるさい頑固ジジイを演じてしまったわけだ。この店員さんも「このおっさん何言ってんの!?」ぐらいにしか思っていないんだろうな。「店員に威張るお客は大嫌い」がモットーのぼくとしては反省するしかない。少なくとも最後の一言は余計だった…

こうして人は歳を取るに連れて徐々に時代に取り残されていくのだということを実感した一件だった。

それはそうと、フィルムの取扱いだけはどうか末永く続けて欲しい。さくらやさん、これからもどうぞよろしく頼みます。

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