藝祭の演奏会はキャパを大幅に上回る客が集まるため、何らかの方法で制限しなければならない。このため昨年から、一部の演奏会を除いて抽選システムが敷かれ、大きな混乱はなかったように思う。係の学生達も丁寧な対応で、キチンと仕事をしていた。でもやっぱりこのシステム自体には反対だ。一昨年までは、どうしても聴きたい演奏会は、長時間待つ覚悟を決めて並べば整理券をもらうことができたのが、抽選に外れてしまったら、どんなに聴きたくても、これだけのために藝祭に来ても諦めるしかない。今年は、抽選で6つの演奏会を聴けたが、これは家族の応援があってのこと。1人だけで抽選に臨んでいたら、1つも当たらなかった日もあった。2年前までのやり方に戻してくれとは言えないが、せめて何らかの改善を検討してもらえればという思いで、いくつか提案を述べたい。
抽選と整理券の併用
誰でも苦労せずに演奏を聴けるチャンスがある抽選は残す一方で、長時間を覚悟で並べば、聴きたいコンサートを聴ける望みが高い整理券システムと併用してもらいたい。
午前中のコンサートだけでも整理券配付を
朝一の公演は全て整理券が配付される。当然、開演のかなり前から大学の門の前に長蛇の列ができる。どうせ行列ができるのであれば、この時に、午前中の少し後に行われるコンサートの整理券も配ることはできないか。
キャンセル待ちは券なしでも
抽選となったコンサートの多くでは、まだまだ空席が目立った。空いている席があるのに聴けないのは残念すぎる。キャンセル待ち券を多く用意しても全ての席が埋まるとは限らない。券がなくても並ぶことを認め、席が空いていたら入れてもらいたい。
同じ時間帯の希望を書けるように
抽選は第1~3希望まで記入できるが、同じ時間帯にある複数の公演の記入は認められない。だが、同じ時間で「これがダメならこっちを聴きたい」という希望は多いはず。コンピューターのプログラムをカスタマイズすれば可能では?
抽選で全滅の人に復活のチャンスを
演奏が聴きたくて藝祭に来たのに全部外れた、というのでは余りに悲しい。3つとも外れた抽選券を提示すれば、もう1度抽選に参加できるようにしてほしい。
1日1公演限定で整理券配付を
1日1つでいいので、その日の全公演から聴きたい演奏の整理券をもらえるようなシステムの導入を。
人気の公演は奏楽堂で
圧倒的にキャパが大きい奏楽堂をもっとフル稼働させ、バッハカンタータクラブ、D年オペラガラ、ミュージカルガラ、藝祭ブラスなどの定番の人気公演は奏楽堂で行えるよう調整してもらいたい。
奏楽堂の日曜日開放、旧奏楽堂の利用
毎年このブログで訴えている奏楽堂の日曜日開放。今年の11月から再開される上野公園内の旧奏楽堂の藝祭利用(過去に実績あり)も含めて、大学当局と交渉してもらいたい。
いろいろ述べさせて頂いた。どれも簡単にできることではないかも知れないが、年と共に変わっている演奏会の運用を再検討する際、一つでも取り入れて頂ければ幸いである。 |