12月9日(日)獨協大学混声合唱団 第35回定期演奏会
越谷市北部市民会館・劇場
※定期演奏会の回数は公式発表では34回ですが、当ブログでは実績に則って第35回と標記しています。
【曲目】
~第1ステージ『ア・カペラ ア・ラ・カルト』~
♪ 木下牧子/混声合唱曲集「夢みたものは」~「鷗」
♪ ヴィクトリア/O Magnum Mysterium
♪ 信長貴富/こころようたえ
~第2ステージ『男声・女声ステージ』~
~女声ステージ~
♪ 木下牧子/夢みたものは
♪ 相澤直人/さくらももこの詩による女声合唱曲集「ぜんぶここに」~「ぜんぶ」
~男声ステージ~
♪ McGranahan/いざたて戦人よ
♪ 奈良橋陽子、山川啓介/銀河鉄道999
♪ 松下耕/男声合唱曲集「そのひとがうたうとき」~「信じる」
~第3ステージ『終わりのない歌/あなたとのことを』~
♪ 上田真樹/混声合唱組曲「終わりのない歌/あなたとのことを」
~アンコール~
♪ 松下耕/そのひとがうたうとき
【演奏】
指揮:岡部武彦、高橋皓太/Pf:澤谷香奈/合唱:獨協大学混声合唱団
昨年、19年ぶりに(公式発表では20年ぶり)定期演奏会を復活させた獨協大学混声合唱団(通称「どっこん」)が、復活後2回目の定期演奏会を開催した。昨年はOB・OGも加わった合同ステージがあったが、今年は全て現役によるステージ構成。第2ステージでは、男声と女声が別々に発表。これは、普段とは異なるハーモニーを感じ(相手の合唱を聴くという意味でも)、またいつもと違う役割のパートも体験でき、ハーモニーに対する感覚を研ぎ澄ますうえでも良い試みだと思う。女声陣、男声陣どちらも、透明感のあるデリケートで美しいハーモニーを聴かせていた。
このデリケートなハーモニーは混声合唱のときも同じで、近年のどっこんの持ち味だ。互いに声を聴き合うことで、ハーモニーの透明度が高くなるだけでなく、各パートが滑らかなラインで重なり、デリケートな表現となる。今日の曲目のビクトリアの作品など、ルネサンスの声楽的ポリフォニー様式で書かれた作品は、ハーモニーと各パートの滑らかな動きを高めるのに絶好の選曲だ。こうした曲を多くやって、ハーモニーの精度を更に高めていってもらいたい。
もう一つ印象に残ったことは、一人一人の顔が見える歌を届けてくれること。みんなが聴衆に向かって、それぞれの表情でメッセージを発することで演奏が客席にぐっと近づく。そこには、歌詞への共感もあるのだろう。歌詞がとてもよく聞こえ、言葉をどう伝えようとしているのかが感じられた。そんな「歌詞」のメッセージを更に明確に感じるためにも、パンフレットには歌詞カードを是非挟み込んでもらいたい。
最後のステージ「終わりのない歌/あなたとのことを」は、どっこんの持ち味である透明で美しいハーモニーと柔らかな歌い回しや、聴衆一人一人に歌いかけて来る親密感に加え、4年生も加わってボリュームが増し、パワフルな逞しさが加わった。元々は男声合唱曲だったこの曲の編曲では男声パートが重視され、どっこん男声陣の積極性が光った一方で、それを引き立てる女声の、支えが効いた高音も映えていた。澤谷先生のピアノは繊細で雄弁。少人数の合唱とのバランスも良く、作品としての一体感を高めた。
定期演奏会を再開して2年目でここまでのレベルまで達することができたのは、メンバーの努力とともに岡部先生の尽力、的確な指導があってのことだろう。両者の相性もいいようだし、今後も更に上を目指して進んで行ってほしい。
獨協大学混声合唱団 第34回定期演奏会 2017.12.10 三郷市文化会館小ホール
♪ブログ管理人の作曲♪
どっこんにおススメ 合唱曲「野ばら」(YouTube)
中村雅夫指揮 ベーレンコール
金子みすゞ作詞「さびしいとき」(YouTube)
金子みすゞ作詞「鯨法会」(YouTube)
以上2曲 MS:小泉詠子/Pf:田中梢
「森の詩」~ヴォカリーズ、チェロ、ピアノのためのトリオ~(YouTube)
MS:小泉詠子/Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
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越谷市北部市民会館・劇場
※定期演奏会の回数は公式発表では34回ですが、当ブログでは実績に則って第35回と標記しています。
【曲目】
~第1ステージ『ア・カペラ ア・ラ・カルト』~
♪ 木下牧子/混声合唱曲集「夢みたものは」~「鷗」
♪ ヴィクトリア/O Magnum Mysterium
♪ 信長貴富/こころようたえ
~第2ステージ『男声・女声ステージ』~
~女声ステージ~
♪ 木下牧子/夢みたものは
♪ 相澤直人/さくらももこの詩による女声合唱曲集「ぜんぶここに」~「ぜんぶ」
~男声ステージ~
♪ McGranahan/いざたて戦人よ
♪ 奈良橋陽子、山川啓介/銀河鉄道999
♪ 松下耕/男声合唱曲集「そのひとがうたうとき」~「信じる」
~第3ステージ『終わりのない歌/あなたとのことを』~
♪ 上田真樹/混声合唱組曲「終わりのない歌/あなたとのことを」
~アンコール~
♪ 松下耕/そのひとがうたうとき
【演奏】
指揮:岡部武彦、高橋皓太/Pf:澤谷香奈/合唱:獨協大学混声合唱団
昨年、19年ぶりに(公式発表では20年ぶり)定期演奏会を復活させた獨協大学混声合唱団(通称「どっこん」)が、復活後2回目の定期演奏会を開催した。昨年はOB・OGも加わった合同ステージがあったが、今年は全て現役によるステージ構成。第2ステージでは、男声と女声が別々に発表。これは、普段とは異なるハーモニーを感じ(相手の合唱を聴くという意味でも)、またいつもと違う役割のパートも体験でき、ハーモニーに対する感覚を研ぎ澄ますうえでも良い試みだと思う。女声陣、男声陣どちらも、透明感のあるデリケートで美しいハーモニーを聴かせていた。
このデリケートなハーモニーは混声合唱のときも同じで、近年のどっこんの持ち味だ。互いに声を聴き合うことで、ハーモニーの透明度が高くなるだけでなく、各パートが滑らかなラインで重なり、デリケートな表現となる。今日の曲目のビクトリアの作品など、ルネサンスの声楽的ポリフォニー様式で書かれた作品は、ハーモニーと各パートの滑らかな動きを高めるのに絶好の選曲だ。こうした曲を多くやって、ハーモニーの精度を更に高めていってもらいたい。
もう一つ印象に残ったことは、一人一人の顔が見える歌を届けてくれること。みんなが聴衆に向かって、それぞれの表情でメッセージを発することで演奏が客席にぐっと近づく。そこには、歌詞への共感もあるのだろう。歌詞がとてもよく聞こえ、言葉をどう伝えようとしているのかが感じられた。そんな「歌詞」のメッセージを更に明確に感じるためにも、パンフレットには歌詞カードを是非挟み込んでもらいたい。
最後のステージ「終わりのない歌/あなたとのことを」は、どっこんの持ち味である透明で美しいハーモニーと柔らかな歌い回しや、聴衆一人一人に歌いかけて来る親密感に加え、4年生も加わってボリュームが増し、パワフルな逞しさが加わった。元々は男声合唱曲だったこの曲の編曲では男声パートが重視され、どっこん男声陣の積極性が光った一方で、それを引き立てる女声の、支えが効いた高音も映えていた。澤谷先生のピアノは繊細で雄弁。少人数の合唱とのバランスも良く、作品としての一体感を高めた。
定期演奏会を再開して2年目でここまでのレベルまで達することができたのは、メンバーの努力とともに岡部先生の尽力、的確な指導があってのことだろう。両者の相性もいいようだし、今後も更に上を目指して進んで行ってほしい。
獨協大学混声合唱団 第34回定期演奏会 2017.12.10 三郷市文化会館小ホール
♪ブログ管理人の作曲♪
どっこんにおススメ 合唱曲「野ばら」(YouTube)
中村雅夫指揮 ベーレンコール
金子みすゞ作詞「さびしいとき」(YouTube)
金子みすゞ作詞「鯨法会」(YouTube)
以上2曲 MS:小泉詠子/Pf:田中梢
「森の詩」~ヴォカリーズ、チェロ、ピアノのためのトリオ~(YouTube)
MS:小泉詠子/Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
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