大ショック！！嗚呼、二期会の「椿姫」

2023年 7月18日（火）

公演の4ヵ月以上前にチケットを購入して楽しみにしていた二期会の「椿姫」。7月に入るとTwitterやFacebookで合わせ稽古の様子などが伝えられ、「いいね！」を押して期待を膨らませていた。初日の公演が無事に終わった様子も見た。そして今日、チケットを用意してくださった出演者の方からメッセージが届いた。
「何だろう・・・」
「昨日、椿姫の千穐楽を無事に終えました。ご来場くださり誠にありがとうございました♪」
「えっ・・・？」意味がよくわからなかった。僕はまだ「椿姫」を観ていない。何か勘違いしてるのでは・・・？　でも「千穐楽」って・・・？
ようやく大変な事態を把握した。観に行くことのないまま、「ラ・トラヴィアータ」は終わってしまったのだ。何ということだ。。。。！

自分が行くコンサートやオペラの公演は、全て手帳のカレンダーに記入して、これだけを頼りに行動している。以前はデジタルツールを使っていたが、消えてしまったか、無意識に消してしまったかしてコンサートをふいにして以来、アナログに徹している。その手帳に「椿姫」の予定を記入し忘れていたのだ。

僕は、自分でも「行き過ぎ」と思うほど度々コンサートに出かけるので、カレンダーにはコンサートの予定がいくつも入っていて、その一つ一つの詳細までは普段見ていない。前の日にカレンダーで翌日の予定を見て「明日が椿姫か」と、チケットを用意するので、「椿姫」のスケジュールが記入されていないことに気づけなかった。
ショックでしばらく放心状態になってしまった。帰宅してチケット入れを見たら、終わってしまった「椿姫」のチケットが残されていた。。嗚呼、涙。

大切なオペラ公演を逃してしまった喪失感は大き過ぎた。今回は自分の落ち度だが、突然の発熱で行けなくなってしまった去年のコンサートや、コロナで中止になってしまった数えきれないほどのコンサートのことまで思い返すこととなった。1万円という大金を無駄にしてしまったのはもちろん悔しいが、金銭的な喪失感よりも遥かに大きな喪失感を禁じ得ない。一方で、どんなに高額なチケットでも素晴らしい公演を体験できれば、チケット代がいくらだったかも忘れてしまうぐらい、生の音楽は幸福をもたらしてくれる。生の芸術、パフォーマンスが、いかにかけがえのない心の財産となっているか、それを失ったときの喪失感がいかに大きいかをあらためて思い知った。

こんな過ちを繰り返さないために、これからは、カレンダーに記入されている予定に漏れがないかの定期的なチェックを、やることリストに加えねば！
僕はあきらめが悪い。そして、転んでもタダでは起きたくない。この大失態を原動力に、何か有益なことに還元できないか思案中である。


初日の公演に行くはずだった・・・
過去の二期会オペラの感想ブログ（本当はここにまた一つ感想が加わるはずだったのに。。。）
東京二期会オペラ劇場「ルル」2021.8.31
東京二期会オペラ劇場「フィデリオ」2020.9.4
東京二期会オペラ劇場「金閣寺」2019.2.22
東京二期会オペラ劇場＋NISSAY OPERA 「ナクソス島のアリアドネ」2016.11.23

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