9月23日(木)小曽根真×上原ひろみ
Tribute To Chick Corea
~サントリーホール~
セットリスト
ハンプティダンプティ(C.コリア)
オベレク(小曽根)
フォーティチュード(上原)
3つのプレリュード(ガーシュウィン)
♪ ♪ ♪ クリスタル・サイレンス(C.コリア)
チルドレンズ・ソングNo.4(C.コリア)
2台のピアノのためのファンタジー(C.コリア)
《アンコール》
スペイン(C.コリア)
今年の2月に亡くなったチック・コリアと深い友情で結ばれ、共演も重ねてきた小曽根真と上原ひろみによるジャズピアノの巨匠に捧げるトリビュートコンサートを満席の聴衆で埋まったサントリーホールで聴いた。前から4列目のど真ん中という超いい席!
2人は、このステージにチックがいてくれるという思いでピアノに向かった。知的で優しく頼もしい小曽根さんのピアノと、自由に羽ばたきファンタジー溢れるひろみさんのピアノがデュオを奏でると、大きな翼で天空を駆け回るようにどこまでも遥かに視界が広がっていき、魔法にかけられたような時間を体験した。
演奏している姿を見ていると、ヒロミはインスピレーションが湧き上がるままに自由自在にピアノに向かって暴れているのを小曽根さんはしっかり見つめ、大きな包容力と冷静な耳で受け止め、それに反応してピアノで対話しているよう。けれどヒロミはヒロミで、小曽根さんを見ていないようでも高感度で繊細な耳で全てをキャッチして、小曽根さんのピアノにちゃんと反応している。それぞれが違った持ち味で反応し合うことで、いままで聴いたことがないような新しくて豊かな音楽が生まれ、膨らみ、多彩に変幻自在に広がって行く。テンションがどんどん高まっていくときも、さっと熱が引いてクールダウンしていくときも、2人は神経がつながっているようにひとつの生き物がパフォーマンスしているようだった。
後半ではそれぞれがソロも聴かせてくれた。小曽根さんのソロによる「クリスタル・サイレンス」は、チックへの心からの哀悼、無心の祈りが込められ、厳粛な空気を醸し出した。ヒロミがソロで弾いた「チルドレンズ・ソング」は、チックの魂が乗り移ったどころか、チックの魂そのものとなって自由に飛び回り、羽ばたいていた。
今夜のライブは、2人にとって本当に大切な存在だったチック・コリアに捧げるコンサートだったこともあり、激しくパッションを炸裂させる場面よりも、しっとりとした穏やかなテイストを聴かせることの方が多かった。そこにチックの魂が入ってくる場所を用意していたかのよう。それがイマジネーションを広げていた。静かな郷愁を誘うエンディングは、天上にいるチックを遠く見上げているようだった。けれどそこにはいつものように熱い血が流れ、聴衆の心も熱くした。終演後は一斉のスタンディングオベーションとなった。
新日フィル・シンフォニックジャズコンサート with 上原ひろみ ~2021.8.9 すみだトリフォニーホール~
小曽根真 60TH BIRTHDAY SOLO ~2021.3.25 サントリーホール~
"SAVE LIVE MUSIC RETURNS" 上原ひろみ ~ピアノ・クインテット~ ~2020.12.29 ブルーノート東京~
#文化芸術は生きるために必要だ
♪ブログ管理人の作曲のYouTubeチャンネル♪
最新アップロード:「紅葉」(メゾソプラノ、チェロ、ピアノ連弾用アレンジ)
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~サントリーホール~
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オベレク(小曽根)
フォーティチュード(上原)
3つのプレリュード(ガーシュウィン)
チルドレンズ・ソングNo.4(C.コリア)
2台のピアノのためのファンタジー(C.コリア)
《アンコール》
スペイン(C.コリア)
今年の2月に亡くなったチック・コリアと深い友情で結ばれ、共演も重ねてきた小曽根真と上原ひろみによるジャズピアノの巨匠に捧げるトリビュートコンサートを満席の聴衆で埋まったサントリーホールで聴いた。前から4列目のど真ん中という超いい席!
2人は、このステージにチックがいてくれるという思いでピアノに向かった。知的で優しく頼もしい小曽根さんのピアノと、自由に羽ばたきファンタジー溢れるひろみさんのピアノがデュオを奏でると、大きな翼で天空を駆け回るようにどこまでも遥かに視界が広がっていき、魔法にかけられたような時間を体験した。
演奏している姿を見ていると、ヒロミはインスピレーションが湧き上がるままに自由自在にピアノに向かって暴れているのを小曽根さんはしっかり見つめ、大きな包容力と冷静な耳で受け止め、それに反応してピアノで対話しているよう。けれどヒロミはヒロミで、小曽根さんを見ていないようでも高感度で繊細な耳で全てをキャッチして、小曽根さんのピアノにちゃんと反応している。それぞれが違った持ち味で反応し合うことで、いままで聴いたことがないような新しくて豊かな音楽が生まれ、膨らみ、多彩に変幻自在に広がって行く。テンションがどんどん高まっていくときも、さっと熱が引いてクールダウンしていくときも、2人は神経がつながっているようにひとつの生き物がパフォーマンスしているようだった。
後半ではそれぞれがソロも聴かせてくれた。小曽根さんのソロによる「クリスタル・サイレンス」は、チックへの心からの哀悼、無心の祈りが込められ、厳粛な空気を醸し出した。ヒロミがソロで弾いた「チルドレンズ・ソング」は、チックの魂が乗り移ったどころか、チックの魂そのものとなって自由に飛び回り、羽ばたいていた。
今夜のライブは、2人にとって本当に大切な存在だったチック・コリアに捧げるコンサートだったこともあり、激しくパッションを炸裂させる場面よりも、しっとりとした穏やかなテイストを聴かせることの方が多かった。そこにチックの魂が入ってくる場所を用意していたかのよう。それがイマジネーションを広げていた。静かな郷愁を誘うエンディングは、天上にいるチックを遠く見上げているようだった。けれどそこにはいつものように熱い血が流れ、聴衆の心も熱くした。終演後は一斉のスタンディングオベーションとなった。
新日フィル・シンフォニックジャズコンサート with 上原ひろみ ~2021.8.9 すみだトリフォニーホール~
小曽根真 60TH BIRTHDAY SOLO ~2021.3.25 サントリーホール~
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