ここではドイツ留学(オーストリア、スイスのドイツ語圏を含む)をした獨協大学の学生の体験記を中心に紹介しています。体験記には、現地での手続き、授業の様子や寮生活、街の様子、これから留学する方々へのアドバイスなどが記されています。情報としては新しくありませんが、いつになっても決して色あせることない先輩達からの貴重なメッセージがたくさん綴られています。ご自身の留学に是非役立ててください。そして、あなた自身の留学体験をお寄せください。 このページでは、獨協大学のサーバー上で公開していた体験記のうち、著作者からこちらのサイトへの掲載に許諾を頂いた方の体験記のみ掲載しています。新たに体験記を掲載したい方(ドイツ語圏の大学で正規の授業の受講で留学した方であればどなたでも)、旧サイトに掲載されていた体験記をこちらでも掲載して構わないという方は、是非お知らせください。この記事下の「コメントを投稿する」から連絡ください。投稿されたコメントは公開せず、個別にお返事を差し上げます。 |
マールブルク大学
WS 2015/16 bis SS 2016 高島友希乃さんからの体験記 |
大学や街の様子
授業について
生活や寮について
留学を終えて
アドバイス
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SS 2009 bis WS 2009/2010 (匿名希望)さんからの中間報告 |
私は2009年の4月からドイツにあるマールブルク大学で交換留学生として音楽学とドイツ語学を勉強しています。
大学での勉強 冬学期には、音楽学学部で自分の研究テーマに直結したゼミナールを開講してもらえるよう手はずを整えたので、積極的に参加しようと思います。フーガに関する授業も履修しようと考えています。ドイツ語学では、音声学の講義をとるつもりです。将来的な目標のために、英語の講座にも参加し力を伸ばしたいです。また、論文を執筆するためのドイツ語の講座も開講されるので、それも履修する予定です。
インターンシップ |
SS 2008 bis WS 2008/09 橋本泰奈さんからの体験記 |
留学を終えて: 私は一年間(Sommersemester 08, Wintersemester 08/09)マールブルクに滞在しました。前学期は、授業でハイペースなドイツ語についていけない、集中力がもたないなど、色々と苦戦しました。しかし今学期では授業での理解度や課題、そしてノートのとり方など、改善できた部分がたくさんありました。仲良くなったドイツ人学生とたまに授業内容を確認したり、試験勉強をしたことは、とても大きな助けとなりました。またどれほど必死に準備しても、試験の結果・成績はあまり良くなかったのですが、今学期では2つ口答試験で満点をもらうことができて本当に嬉しかったです。 今回の留学では、興味のある分野をドイツ語で理解して知識を深めること、またそれを通して卒業論文の題材を探すことが私の主な目標でした。一年間に受けた授業の単位習得ができたことだけではなく、学問にたいする興味・知識が一層深められたことで、この滞在はとても有意義で今後の目標にもつながるものとなりました。また大学のオーケストラにもオーディションを受けて、参加することができました。そこで新しい音楽仲間もでき、皆でマールブルクだけでなくベルリンへもコンサート旅行に行けたことは本当に良い思い出です。 ドイツから去ることや、知り合って一年後もう友達とお別れをするのは悲しく、とても残念に思います。しかし今回の留学で習得したものを、獨協大学でどのように活かして卒業論文などの課題に取り組むことができるのかは、またこれから楽しみでもあります。
事前準備・留学中についてのアドバイス: そして現地に来たならば、身のまわりの環境をどのように活かすことができるのか、留学前の考えをさらに発展させることがとても大切になってきます。例えばDSH合格を目指している方であれば、ただ目標をDSH取得だけに設定するのではなく、具体的にDSH準備コースを通してどのような語学能力を身につけたいのか、DSHを留学終了後どう活かしたいのかという先の目標を持つことができれば、きっと目標(資格)以上のものも得られるはずです。ですから、夏休み・冬休みを利用してインターンシップやアルバイトをすることは、語学力を違った面から活かしながら伸ばすことができる機会として良いのではと思います。そうすれば、様々なチャレンジが後につながる一年間を過ごせるのではないでしょうか。 また留学先での単位修得を目指している方にたいしては、よく留学体験記で「専門知識」の必要・重要性が指摘されています。しかし獨協大学とドイツ各大学のカリキュラムの違いや、獨協大学入学からドイツ留学までの二・三年という短期間からしても、専門知識を事前に身につけることは難しいと個人的に感じます。前に述べたように、留学とはドイツの大学システムの中で就学ことでもあり、そこで必要とされる専門知識とは、あくまで大学が開設している学科・講義の範囲内で要求される知識を意味しているのではないかと思います。ですから、留学先大学の各学科のHPやVorlesungsverzeichnis(シラバス)を熟読して、各学科が何をコンセプトに、どのような講義・ゼミを行っているのかを調べることは留学の前提条件だと思います。
そして各講義・ゼミにおいて、どのような予備知識が求められ、どのようなことを目的とした授業なのか、また自分はそこで何を学びたいのかを明確にするべきでしょう。私自身も感じた「知識不足」は、例えば各講義の参考文献を(ドイツ語で)読んでおくことで少しは解消できたのではないかと思います。なぜならば、理解することができなくても、少なからず専門用語や学術的表現を知ることがでるので、実際の授業で教授が何をいっているのかさっぱり?ということが避けられるかもしれないからです。 結局のところ、専門知識とは短期間に身につけられるものではないと思うので、まずは授業の参考文献や専門辞典(Fachlexikon, -wörterbuch)を用いて、ある分野・テーマに特有な概念や語彙、表現・解釈方法などを学ぶことは良い事前準備であり、留学中においても大変重要なことだと感じます。
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橋本泰奈さんからの中間報告 |
町の位置と印象: マールブルクは、フランクフルトから電車で約1時間のところに位置していて、比較的便利で住み心地の良い町です。 町の印象は、中世の雰囲気を残す居城や教会、町並みによって特徴付けられていています。また町にはLahn(ラーン)という川が流れ、公園や森などもあります。便利なだけではなく、身近に自然もあるというところが個人的に気に入ったところでした。
寮: 寮内の設備は、コインランドリー、TVルーム、バー、管理室、タバコ・お菓子の販売機など、思ったよりも充実しています。また管理室では、ベットシーツの交換や寮に関するその他の用件を済ませることもできます。寮の部屋には、生活に必要な最低限の広さや家具が設けられていて、キッチンやトイレ・シャワーは共同使用です。
語学コース:
町の風景
私のクラスの授業は、読み書き・聞き取り・会話能力を総合的に伸ばすことを目的として、主に文法の復習と発表やインタビューを通した会話練習をしました。語学準備だけではなく、大学生活や講義についての説明、履修科目のアドバイスなどもあった点が良かったです。
エリザベート教会
大学生活: 私が履修した科目分野は、大きく分けて社会学・歴史・美術史です。授業の形態や内容は、私が想像していたものとは大きく違いました。例えば、授業の担当教職員がプリントを配布するということがほとんどなかったので、授業の内容はノートに書き留めるか、記憶しない限り復習や試験調べはできません。また教授が試験や成績に大切な点を説明されても、すべてをドイツ語で理解できていない、書くペースが追いつかないなど、はじめは色々と苦戦しました。ゼミでは他の生徒と一緒にディスカッションをする機会も多く、自分の語学能力だけではなく基本的な知識も十分でないことを実感させられました。その傍ら、ゼミにおける授業の流れは私にとって興味深いものでした。 まず扱っているテーマについて生徒それぞれが考させられ、そのあと皆でディスカッションする、そして浮かび上がった疑問・質問について教授が解説しながら、重要なポイントを理解していくというものでした。ディスカッションでは、同調的な意見だけではなく否定的な意見、またたくさんの質問が飛び交い、とても刺激的でこちらの生徒の授業にたいする積極的な姿勢にも驚きました。
まとめ: |
WS 2007/08 bis SS 2008 M.M.さんからの体験記 |
3年の秋学期から、ドイツ・マールブルク大学に留学しています。
今回は後半の夏学期を中心に報告します。
*授業
Deutsche Geschichte seit 1800 (Teil 1) 一番大変だったのは、冬学期で履修していたゼミナールの論文作成です。(授業は1月で終了でしたが、論文締め切りは4月末でした。)冬学期中に行った口頭発表を元に論文を作成しましたが、始めて書く長い論文、しかもドイツ語ということで、まともな形になってきたのは4月に入ってのことです。とにかく回りのドイツ人に幾度となく推敲をお願いして、学術的な文章を作っていきました。最終的に完成し、後日評価をいただいたときは、本当にうれしかったです。 講義の理解は、全学期よりはいくらかましになっていたかと思いますが、それでも専門用語にはなかなかついていけず、特に文学の講義は概論的内容であるはずなのに、非常に難解でした。またどの講義も板書が少なく、教授の仰る内容を各自ノートにメモするしかありません。期末試験も論述が多いので、これができないとなかなか単位取得は厳しいです。ディクテーション能力を強化しておくと、幾分か楽だと思います。
*最後に 留学を考えている方、まず挑戦してみてください。そして留学したら、興味のある授業をたくさん受講してください。せっかくドイツに留学するのですから、語学の学習以上の物を目指したほうが後に身になるものも多いと思います。(もちろん目標は皆さんあると思いますが、最終的に語学学習で終わってしまう留学生の方が多いと感じましたので。)もちろんはじめは講義もまったくわからないかもしれませんが、一年後に振り返ったときにいろいろと挑戦していたほうが悔いがないはずです。 また、授業以外のさまざまなことにも挑戦してください。10ヶ月間、どのように過ごすかはその人次第です。
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M.M.さんからの中間報告 |
3年の秋学期から、ドイツ・マールブルク大学に留学しています。
マールブルクは規模が小さく、大学生活にはとても適した街だと思います。フランクフルトにも電車で一時間程度で出かけられるので、生活面での不便は余りありません。
*学期開始前 語学コースはまずクラス分けテストを受け、その後一ヶ月間受けることになります。 大学の生活を始めるのに必要な情報をここでたくさん得ることができました。また、多くの留学生とも知り合いました。 オリエンテーションも語学コースも任意参加ですが、参加する価値はありました。ちなみにオリエンテーションは、学期開始直前にも一度行われるので、語学コースに参加しなくても参加ができます。
*寮
*授業
Auf dem Weg zur Globalisierung 1945-2000 ドイツ語の語学コースについてはドイツ語学科で留学生用に授業として開講されているものの他に、Sprachzentrumで行われ、有料で受講できるものがあります。私は取りたかったコースが定員割れで開講されず、利用しませんでした。 ある程度知識のある分野についての授業をとったので、授業のないようは大体理解できたと思います。それでも、100%には程遠く、特に自分の意見を言ったり、記述試験をするのは非常に難しく感じました。 2ゼメスター目は、より多くの内容が理解できるようにしたいです。
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WS 2006/07 bis SS 2007 C.W.さんからの体験記 |
今回、ここでは夏学期の授業について報告します。 私は、夏学期にProseminar(Einfürung in die Sprachgeschichte des Deutschen) を1つと、ドイツ言語学のVorlesung(Grammatische Relation, Semantik, Pragmaliguistik)を3つ、また歴史学のVorlesung(Die Entwicklung von Wirtschaft und Globalisierung: Globalisierung-Backlash vom Ersten zum Zweiten Weltkrieg)を1つ、更に論文を書くための上級ドイツ語コース(Wissenschaftliche Texte verstehen und schreiben, Bereich Sozial- und Wirtschaftswissenschaften & Jura)の計6つの授業を履修、聴講していました。 授業の形式は、基本的に学生と先生が共に考えながら進めていくという感じでした。そのために学生は、授業前に与えられたスクリプトや課題、参考書などに目を通しておくことが必要です。 これは決して日本の大学のように宿題という形で出されたものではありませんが、学生が進んで授業に参加していくという姿勢に、私はとても刺激を受けました。
私もなるべく全てのスクリプトを読むように心がけましたが、一つの授業で扱う量が非常に多く、全てをこなすことはなかなかできませんでした。そんな時は、授業後に復習という形で友達に内容を確認したり、分からない部分を説明してもらったりしていました。 この毎回の授業のスクリプトを読みこなすというのが、私にとって一番大変だったように思います。なぜなら、専門用語ばかりなうえに、初めて習うものも多かったからです。 自分の知識不足に気付かされ、悔しい思いもしましたが、苦労して頑張った甲斐はあったのではないかと思います。最後にレポートや試験の結果として、いくつか評価をいただけたときは、本当に嬉しかったです。 留学生活をどのように過ごすか、またそこで与えられた環境をどう生かすかは本当に自分次第だと思います。私はこの留学生活で、勉強はもちろんですが、そこで出会った人々や様々な貴重な機会を通し、多くのことを学びました。それは、決して日本では経験することはできなかったと思います。 このような素晴らしい機会をくださり、留学中にも支えてくださった先生方、また何か問題があるといつも助けてくれた家族や友達には本当に感謝しています。 |
C.W.さんからの中間報告 |
私は2006年の秋学期からマールブルク大学に交換留学しています。
マールブルクは小さな古い町でドイツでは大学町として知られています。町を歩けば友達に会う頻度はとても高く、学生にとっては過ごしやすい規模なのではないかと思います。また、他の大学は分かりませんが外国からの学生の数が多いので、とても開けた雰囲気の大学だと思います。
交換留学生のための語学コースについて
DSH準備コースについて
大学の授業について
中学校での授業について
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SS 2006 bis WS 2006/07 中村真咲さんからの体験記 |
私はここでは学業に関してのみ報告します。 履修したい科目を選ぶために、学科ごとにシラバスが売られているので(一冊1.50ユーロ前後)まずそれを購入し、出席する科目を選びました(それを買わなくても大学のホームページにもシラバスは出ています)。 夏学期も冬学期もProseminar(Einführung in die Linguistik des Deutschen / Einführung in die historische Sprachwissenschaft)を1つ、Vorlesung及びLektüre(Einführung in die Sprechwissenschaft / Logisch-pragmaische Propädeutik / Areale Sprache / Syntax / Grundbegriffe der Praktischen Philosophie)を3つ、計4科目を履修・聴講していました。
内容については、予習を要求する科目が多く、事前に教授が用意している資料を大学のホームページから印刷したり、指定された文献をコピーして読んだり、学科付属の図書館にてSemesterapparatというファイルから必要な資料を印刷したりしました。 ドイツ語の講義について行くのは難しく、特に前半においては予習と今までの知識そして復習することでやっとこギリギリついて行けるという状態でした。 大学生としての生活は、前半は勉強の土台作りが大半でした。シラバスを手に入れることから始まり、どの科目をどれだけ履修するのか、どのように履修登録するのか、履修している科目で扱われている教材や文献をどのように手に入れるのか、図書館はどうやって利用できるのか、印刷・コピーはどうするのかなどなど、次から次へと問題が出てくるといった具合で、落ち着いて演習や講義に参加できるようになるには1ヶ月以上かかりました。 初めの頃は頼れる人が周りにいなかったということもあり、どんな些細なことでも必死にならざるを得ず、しかし必死なときには「火事場の馬鹿力」のようなものが出るらしく、その都度その都度なんとかなっていました。口さえあればなんとかなるようです。大学に関しては(私が所属していたドイツ学科しかわかりませんが)、教授がとても親身になって学生に接してくれるので勉強したい学生にとってはとても勉強しやすいところであると感じました。 留学の仕方は人それぞれではありますが、それでも勉学においてはドイツの大学は1学期目の学生からすでに専門領域に入っていますから、留学を考えている人、特に勉強がしたいと思っている人は専門に関する知識を日本で少しでも付けておくと吸収できるものがそれなりに多くなると思います。 「一年では何もできない」と焦りつつ始まった私の交換留学の10ヶ月半は本当に短く、「やはり何もできなかったのではないか」という疑問と共に終わりました。それでも少し経った今思い返してみると内容の濃かった10ヶ月半であったようです。
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中村真咲さんからの中間報告 |
【1】大学 1.オリエンテーション 学期が始まる前に2回、留学生のためのオリエンテーションがあります。1回目は学期開始1ヶ月半前くらいで、同時に留学生のための事前語学講座があります。2回目のオリエンテーションは学期開始2週間前くらいにあります。 オリエンテーションではドイツに滞在するための書類記入や大学入学登録の仕方など、事細かに指導してもらえます。その他にも催し物もあります。
2.学業
・Einführung in die Linguistik des Deutschen 1 (Proseminar)→期末試験
・Einführung in die Sprechwissenschaft (Vorlesung)
・Logisch-pragmatische Propadeutik (Vorlesung)
・Logisch-pragmatische Propadeutik (Lekture)
3.図書館、本屋
4.パソコン、印刷、コピー
6.タンデム
7.その他:前半を振り返って
【2】生活
2.学生寮
3.その他:前半を振り返って |
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