毎年3月の台湾家族旅行 初めて台湾の離島を訪れました 台南 小琉球 屏東 台北 4つの地方を巡った5泊6日の旅レポートです |
屏東(1)夜の屏東の街を歩く ~慈鳳宮、屏東夜市~からの続き
2019年3月17日(日)
日本時代の駅舎が保存されている竹田駅(竹田車站)を訪れました。竹田駅は屏東駅から南へ4駅。昨日、林邊站から屏東へ来たときに快速で通過した駅です。各駅停車の区間車で再び椰子の生い茂る車窓を眺めながら15分ほどで到着しました。
降りた竹田駅は2013年に新設された高架駅。旧駅舎はその下にひっそりと佇んでいました。駅舎が作られたのは日本統治時代の1919年。昔懐かしい木造の駅舎の雰囲気がそのままに保存、公開されていました。
この駅舎は、老朽化のために簡素な新駅舎が出来て使われなくなり、荒れ果ててきたところを、住民の陳情で政府の文化財保護政策の一環としてリノベされ、竹田驛鐵道故事館という名称で史跡として登録され、周辺も「竹田驛園」という公園として全般的に整備されたそうです。日本時代の遺物を大切にする有難い台湾人のハートを感じる話にまた出会いました。
旧駅舎内には売店があって、関連グッズなどが売られています。壁には駅が使われていた当時のままの路線図や時刻表、料金表などが貼ってあり、ノスタルジーをかき立てられます。
スタンプもありました
整備された公園内を散策。古井戸や日本家屋などが点在していました。
浴衣の試着コーナー?は人気がある様子・・・
園内には、旧駅舎のほかにも日本式木造家屋があり、「池上一郎博士文庫」という看板が出ていて、内部が公開されていました。
ここは日本統治時代に軍医をしていて、無料診療などで村民に慕われていた池上一郎博士を記念して建てられた図書館で、池上博士から寄贈された日本語の蔵書があり、「アジアで最南端の日本語図書館」として使われているとのこと。
スタッフのおばさんに促され、日の丸に名前を書きました。
こんなことするの初めてかも・・・
リノベされて物産館やギャラリーとして使われているのは古い倉庫。
台湾はリノベ建築の宝庫です。
緑豊かな園内にはこうした煉瓦の遺構も残されています。
ここは鉄道関連の宿舎だったようです。
高架駅の下にあったモザイクのかわいいオブジェ。これも台湾チック
1時間足らずの滞在でしたが、ひととおりゆっくり回って見学できました。台湾に残る日本時代の駅舎は、台鉄台南駅、台中駅、高雄の旧駅舎など大きなものから、ローカル線に残るこじんまりとした駅舎までいくつも保存され、その多くが現役の駅として使われています。日本統治時代のものが大切にされ、それを新しい観光スポットとして育ててくれる台湾の優しさ、懐の深さをまたまた感じる訪問でした。
台湾の旅 2019
6年ぶりの台南(その1:古刹と統治時代の面影を残すグルメの街歩き)
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サンゴ礁の島、小琉球ツーリング(その2:美しい海と自然を満喫。ウミガメとの遭遇)
~台南を訪れた過去のブログ記事~
(2008)台湾新幹線で台南へ。歴史とグルメの町を探訪
(2008)台南の市内名所めぐり(その1)
(2008)台南の市内名所めぐり(その2):安平~小北夜市
(2008)台南の街 歩きおさめ
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