6月11日(土)森山 崇 指揮 早稲田大学フィルハーモニー管弦楽団
落合第六小学校体育館
【曲目】
1.モーツァルト/歌劇「後宮からの逃走」序曲
2. シベリウス/交響詩「フィンランディア」
◎楽器紹介
弦楽セクション:It's a small world、となりのトトロ/木管セクション:妖怪ウォッチメドレー/
金管セクション:鉄腕アトム~踊るポンポコリン~ドラえもんの歌~勇気100%/打楽器セクション:さんぽ、坂の上のポニョ
3. ヨーゼフ・シュトラウス/かじ屋のポルカ
◎ 全員合唱「ビリーブ」
4. ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
◎生徒指揮者体験
5.ブラームス/交響曲第2番ニ長調~第4楽章の後半
【アンコール】
J.シュトラウスⅠ/ラデツキー行進曲
今年も早稲フィルが落六の音楽鑑賞教室に来てくれた。地域住民として、若さ溢れるフレッシュな演奏と、子供たちの、演奏やMCへのストレートな反応を楽しんだ。早稲フィルは相変わらず上手い。厚みがあって強力な金管セクション、柔らかくキレイな響きで歌う弦楽器、デリケートな表情づけが印象的な木管。フィンランディアやブラ2では、そんな各セクションの持ち味がよく発揮され、聴き応えのある音のパフォーマンスを繰り広げた。
「後宮」とブラ2では弦の後方のプルトのプレイヤーなどが演奏していなかったのは、1年生でまだ曲をさらえていないせいかも知れないが、演奏会の締めはやっぱり全員が一丸となって演奏に邁進する姿を「見せる」ほうがインパクトがある。「フィンランディア」が最後でも良かったのでは?
恒例の楽器紹介でのアンサンブルは、楽器の名前当てで活発に手があがり、大きな声で答えるし、アニメソングでは生徒席から元気な歌声が聴こえてきた。「鍛冶屋のポルカ」では生徒達も楽しそう跳ね上がる。落六の子たちに、無関心化、無感動化の心配は全くない。これは、指揮の森山先生と早稲フィルの団員達の、音楽の楽しさを子供達に伝えたいという情熱が伝わっている証だし、学校側もしっかり準備ができていたことが窺える。
その上で、毎度の注文をつけたい。それは指揮者体験コーナー。森山先生も「おとなしい」と言っていたが、指揮台に立った6年生代表の4人が4人とも、ただ普通に4拍子の図形を描くだけではつまらない。自己流でいいから何かオケに働きかけてもらいたかった。そんな体験をしてこそ指揮の醍醐味を実感でき、森山先生が言っていたように、10年後に学生指揮者として早稲フィルを指揮することになるかも知れない。また、オケが4拍子の2振り目から入ってしまい、指揮と演奏が2拍ズレてヘンテコなことになってしまった。これでは子供達も指揮をしている手ごたえがないだろう。小中学生の指揮は1小節分空振りすることが多い。この辺りの打ち合わせもやっておいた方がいい。
子供達にとって、早稲フィルが来てくれるということは、演奏だけでなく全てがかけがえのない貴重な機会だ。短い休憩時間にいつも子供達の興味や好奇心に応えてくれる団員の姿勢も素晴らしい。以前はコンサートの後、団員は教室で生徒たちと一緒に給食を食べる「イベント」があったのが無くなってしまったのは残念。ちょっとしたことが、子供達のこれからの豊かな人生にささやかな、或いは大きな影響を与えるかも知れないのだから。
早稲フィルの落六公演は毎年の伝統行事として定着したことは素晴らしい。ただ、一回ずつ何か一つでも改善点を見出し、より良い行事にして行こうという積み重ねが、このイベントを将来に渡って更に素晴らしいものにしていけるのではないかと思う。
早稲田大学フィルハーモニー in 落六 2015
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落合第六小学校体育館
【曲目】
1.モーツァルト/歌劇「後宮からの逃走」序曲
2. シベリウス/交響詩「フィンランディア」
◎楽器紹介
弦楽セクション:It's a small world、となりのトトロ/木管セクション:妖怪ウォッチメドレー/
金管セクション:鉄腕アトム~踊るポンポコリン~ドラえもんの歌~勇気100%/打楽器セクション:さんぽ、坂の上のポニョ
3. ヨーゼフ・シュトラウス/かじ屋のポルカ
◎ 全員合唱「ビリーブ」
4. ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
◎生徒指揮者体験
5.ブラームス/交響曲第2番ニ長調~第4楽章の後半
【アンコール】
J.シュトラウスⅠ/ラデツキー行進曲
今年も早稲フィルが落六の音楽鑑賞教室に来てくれた。地域住民として、若さ溢れるフレッシュな演奏と、子供たちの、演奏やMCへのストレートな反応を楽しんだ。早稲フィルは相変わらず上手い。厚みがあって強力な金管セクション、柔らかくキレイな響きで歌う弦楽器、デリケートな表情づけが印象的な木管。フィンランディアやブラ2では、そんな各セクションの持ち味がよく発揮され、聴き応えのある音のパフォーマンスを繰り広げた。
「後宮」とブラ2では弦の後方のプルトのプレイヤーなどが演奏していなかったのは、1年生でまだ曲をさらえていないせいかも知れないが、演奏会の締めはやっぱり全員が一丸となって演奏に邁進する姿を「見せる」ほうがインパクトがある。「フィンランディア」が最後でも良かったのでは?
恒例の楽器紹介でのアンサンブルは、楽器の名前当てで活発に手があがり、大きな声で答えるし、アニメソングでは生徒席から元気な歌声が聴こえてきた。「鍛冶屋のポルカ」では生徒達も楽しそう跳ね上がる。落六の子たちに、無関心化、無感動化の心配は全くない。これは、指揮の森山先生と早稲フィルの団員達の、音楽の楽しさを子供達に伝えたいという情熱が伝わっている証だし、学校側もしっかり準備ができていたことが窺える。
その上で、毎度の注文をつけたい。それは指揮者体験コーナー。森山先生も「おとなしい」と言っていたが、指揮台に立った6年生代表の4人が4人とも、ただ普通に4拍子の図形を描くだけではつまらない。自己流でいいから何かオケに働きかけてもらいたかった。そんな体験をしてこそ指揮の醍醐味を実感でき、森山先生が言っていたように、10年後に学生指揮者として早稲フィルを指揮することになるかも知れない。また、オケが4拍子の2振り目から入ってしまい、指揮と演奏が2拍ズレてヘンテコなことになってしまった。これでは子供達も指揮をしている手ごたえがないだろう。小中学生の指揮は1小節分空振りすることが多い。この辺りの打ち合わせもやっておいた方がいい。
子供達にとって、早稲フィルが来てくれるということは、演奏だけでなく全てがかけがえのない貴重な機会だ。短い休憩時間にいつも子供達の興味や好奇心に応えてくれる団員の姿勢も素晴らしい。以前はコンサートの後、団員は教室で生徒たちと一緒に給食を食べる「イベント」があったのが無くなってしまったのは残念。ちょっとしたことが、子供達のこれからの豊かな人生にささやかな、或いは大きな影響を与えるかも知れないのだから。
早稲フィルの落六公演は毎年の伝統行事として定着したことは素晴らしい。ただ、一回ずつ何か一つでも改善点を見出し、より良い行事にして行こうという積み重ねが、このイベントを将来に渡って更に素晴らしいものにしていけるのではないかと思う。
早稲田大学フィルハーモニー in 落六 2015
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