インターフォンのチャイムの鳴る音で目覚めてしまった。
何時だろう? と時計をみたら、夜中の1時丁度だ。
誰だろう?こんな時間に?と僕は訝しがった。
こんな遅い時間に誰かが訪ねてくるなんて全く心当たりはないし、そんなに親しくしている友人達はここには居ない。
この新しい土地に引っ越してきてまだ、1年も経っていないのだ。
そうだ、先ずは、自己紹介をしておくとしよう。
現在39歳と9ヶ月。独身。名前は、本名だが、乾 純一。生まれは、横浜、自宅も横浜だが、仕事の関係で片田舎に1年ほど前に引っ越してきた。職業は、表の顔と裏の顔があるからここでは内緒にしておこう。何れは、わかるだろうが。。。。
「こんばんは。純一いるぅ~」と女性の声がインターフォン越しに聞こえてきた。
誰だ ? やけに馴れ馴れしい声だが、声の主がわからない。
なんだか聞き覚えのあるような声でもあるが、しわくちゃの脳みそをフル回転させ、声の主を推測しようとしたが、全く思い当たらない。すると、
「あたしよ ! あたし。潤子。ちょっと、お願いがあって。こんな時間に失礼だとは思ったのですが、あなたしか思い出せなくて来てしまったの。」という声が聞こえてきた。
じゅんこ?ジュンコ?純子?順子?絢子?潤子?じゅんこでもいろいろたくさんじゅんこがいるではないか?誰?一体何の用があってこんな夜中に尋ねてきたんだ? 自問自答していると、
「ねえ、お願い聞いてくれない。お話ししたいのよ。いいでしょう?」と“じゅんこ”の声が聞こえて来る。じゅんこ? ジュンコ?
マンションのドアの前で、大きな話し声が両隣の住人に丸聞こえのような気がして、気が気でなくなり、足音を殺してそっとドアに近づきドアスコープから覗くと一人の女性がまぎれもなく立っていた。髪はショートカットで、背丈は160センチ前後で、黒か紺のスーツを着ているが、薄暗いので紺か黒かの識別ができない。履いている靴までは見ることができない。こんな時間だというのに、慌てた様子もなく、逆になんだか落ち着き払っているようにも見える。年齢は、ほの暗くてはっきりと見えるわけではないが、シルエットからすると20代後半か ? いや、30代半ばか? 一体「じゅんこ」とは何者なんだ? と疑問が再び湧きおこる。
「はい。どなたですか? いったいこんな夜中にどんな御用ですか? 部屋を間違えているんじゃありませんか?」といつもの調子で優しく応答する。
大体、普通の人間だったらこんな真夜中の訪問者、それも全く心当たりのない訪問者に優しく声なんか掛けないだろうに。。。。。なんて俺は優しいんだ。。。特に、女には。。。。それも美人にはめっぽう弱い。。。が、はたしてこの女が美人かどうかもわからないのに。。。。女である事だけは間違いなさそうだ。。。寝ぼけてる? 夢なのか?
続く。。。(いつになるやら)
何時だろう? と時計をみたら、夜中の1時丁度だ。
誰だろう?こんな時間に?と僕は訝しがった。
こんな遅い時間に誰かが訪ねてくるなんて全く心当たりはないし、そんなに親しくしている友人達はここには居ない。
この新しい土地に引っ越してきてまだ、1年も経っていないのだ。
そうだ、先ずは、自己紹介をしておくとしよう。
現在39歳と9ヶ月。独身。名前は、本名だが、乾 純一。生まれは、横浜、自宅も横浜だが、仕事の関係で片田舎に1年ほど前に引っ越してきた。職業は、表の顔と裏の顔があるからここでは内緒にしておこう。何れは、わかるだろうが。。。。
「こんばんは。純一いるぅ~」と女性の声がインターフォン越しに聞こえてきた。
誰だ ? やけに馴れ馴れしい声だが、声の主がわからない。
なんだか聞き覚えのあるような声でもあるが、しわくちゃの脳みそをフル回転させ、声の主を推測しようとしたが、全く思い当たらない。すると、
「あたしよ ! あたし。潤子。ちょっと、お願いがあって。こんな時間に失礼だとは思ったのですが、あなたしか思い出せなくて来てしまったの。」という声が聞こえてきた。
じゅんこ?ジュンコ?純子?順子?絢子?潤子?じゅんこでもいろいろたくさんじゅんこがいるではないか?誰?一体何の用があってこんな夜中に尋ねてきたんだ? 自問自答していると、
「ねえ、お願い聞いてくれない。お話ししたいのよ。いいでしょう?」と“じゅんこ”の声が聞こえて来る。じゅんこ? ジュンコ?
マンションのドアの前で、大きな話し声が両隣の住人に丸聞こえのような気がして、気が気でなくなり、足音を殺してそっとドアに近づきドアスコープから覗くと一人の女性がまぎれもなく立っていた。髪はショートカットで、背丈は160センチ前後で、黒か紺のスーツを着ているが、薄暗いので紺か黒かの識別ができない。履いている靴までは見ることができない。こんな時間だというのに、慌てた様子もなく、逆になんだか落ち着き払っているようにも見える。年齢は、ほの暗くてはっきりと見えるわけではないが、シルエットからすると20代後半か ? いや、30代半ばか? 一体「じゅんこ」とは何者なんだ? と疑問が再び湧きおこる。
「はい。どなたですか? いったいこんな夜中にどんな御用ですか? 部屋を間違えているんじゃありませんか?」といつもの調子で優しく応答する。
大体、普通の人間だったらこんな真夜中の訪問者、それも全く心当たりのない訪問者に優しく声なんか掛けないだろうに。。。。。なんて俺は優しいんだ。。。特に、女には。。。。それも美人にはめっぽう弱い。。。が、はたしてこの女が美人かどうかもわからないのに。。。。女である事だけは間違いなさそうだ。。。寝ぼけてる? 夢なのか?
続く。。。(いつになるやら)