#「小倉百人一首」 新着一覧
89番、式子内親王
<玉の緒よ 絶えねば絶えね ながらへば忍ぶることの 弱りもぞする>(わが命よ絶えるならいっそ絶えてしまえこのまま生きながらえていたら秘めた恋をかくす力がこれ以上堪え
88番、皇嘉門院別当
<難波江の 芦のかりねの ひとよゆえみをつくしてや 恋ひわたるべき>(難波の海辺のあの...
87番、寂蓮法師
<むらさめの 露もまだひぬ まきの葉に霧たちのぼる 秋の夕ぐれ>(村雨が通りすぎたあと...
86番、西行法師
<なげけとて 月やはものを 思はするかこち顔なる わが涙かな>(月が私に物思いさせると...
85番、俊恵法師
<夜もすがら もの思ふころは 明けやらで閨(ねや)のひまさへ つれなかりけり>(冷たい...
84番、藤原清輔朝臣
<ながらへば またこのごろや しのばれむ憂しと見し世ぞ いまは恋しき>(生きながらえて...
83番、皇太后大夫俊成
<世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる>(無常のこの世を逃れる道は...
82番、道因法師
<思ひわび さても命は あるものを憂きにたへぬは 涙なりけり>(慕うてみても詮ない人を...
81番、後徳大寺左大臣
<ほととぎす 鳴きつる方を ながむればただ有明の 月ぞ残れる>(ほととぎすが一声鳴いて...
80番、待賢門院堀河
<長からむ 心も知らず 黒髪のみだれて今朝は ものをこそ思へ>(あなたのお気持ちは末長...
79番、左京大夫顕輔
<秋風に たなびく雲の 絶えまよりもれ出づる月の 影のさやけさ>(夜空を秋風は吹きわた...