#「新源氏物語」 新着一覧
21、胡蝶 ④
・玉蔓は源氏の足音が消えるまで、身じろぎもしないで、恐ろしそうにすくんでいた。年を重ねていても、玉蔓は世なれず、男女の道に暗かった。都育ちの早熟な少女と違って、素
21、胡蝶 ③
・玉蔓のいつも考えていることは、実の父に会うことであった。親でもない人の邸に養われる、...
21、胡蝶 ②
・兵部卿の宮もまた、北の方を失われて三年ばかり、淋しい独身生活を送っていらしたので、熱...
21、胡蝶 ①
・三月二十日過ぎ、もう春も闌けようとというのに、ここ六条院の春の御殿の庭は、いまなお、...
20、初音 ③
・新年の騒がしさが少し落ち着いたころ、源氏は二條院の東の院を訪れた。末摘花は、何といっ...
20、初音 ②
・源氏は花散里の御殿から、西の対の玉蔓のところへ行った。まだここに住んで間もないが、雰...
21、初音 ①
・元日の午前中は年賀の人々で混雑したが、夕方になって源氏は邸内の女人たちに、年賀の挨拶...
20、玉鬘 ⑩
・年の暮れになって、源氏は玉鬘の部屋の装飾、新調の衣装のことなど、ほかの身分の高い人々...
20、玉鬘 ⑨
・その夜、源氏はさっそく姫君のところへ行った。姫君や女房達は、かの噂高き光源氏をはじめ...
20、玉蔓 ⑧
・源氏から夕顔の忘れ形見の姫君や女房たちへ、贈り物の装束がさまざまもたらされた。色合い...
20、玉蔓 ⑦
・右近は源氏の私邸、六条院へ出仕した。源氏にこのたびのめぐり合いを、そっと耳に入れたい...