#「新源氏物語」 新着一覧
23、野分 ③
・夕霧は、どうかして、玉蔓の姫君を見たいものだと思っていた。嵐見舞いに玉蔓のところへ訪れた、父、源氏がなかなか出て来ないので、そっと御簾を引きあげて見ると、屏風や几帳な
23、野分 ②
・六条院の東の御殿の花散里の上は、人も少なくどんなにお心細かろうと、夕霧は気づいて夜も...
23、野分 ①
・源氏の私邸・六條院の中の、中宮(亡き六條御息所の姫君)のお住まいの庭に、秋草が例年よ...
22、撫子 ④
・近江の君の腹心ともいうべき女房、五節はすり寄って声をひそめた。「こないな、上流の方々...
22、撫子 ③
・内大臣は長女の弘徽殿女御にいった。「あの近江の君を差し出しますから、よろしく。見苦し...
22、撫子 ②
・まだ玉蔓が、世なれない無垢の処女であったら、源氏は言い寄るのも哀れに思われて、手折れ...
23、撫子 ①
・京の夏は暑い。とくに堪えがたい暑さの日、源氏は東の釣殿に出て涼んでいた。釣殿は池の上...
22、蛍 ④
・夕霧の雲井雁への失恋の痛手は、まだ癒えていないゆえ、夕霧中将はあれ以後、恋人を作って...
22、蛍 ③
・玉蔓がご機嫌を損じたのを見て、源氏はやや真面目になり、「ほんとを言いますと、小説、物...
22、蛍 ②
・しかし、源氏の方は、何がなんでも玉蔓を愛人にしたい、というのではない。愛人というよう...
22、蛍 ①
・玉蔓の悩みは日ごと深まる。源氏はひと気のない折は、ただならぬ懸想の心を口にする。玉蔓...