#三十六歌仙 新着一覧
古今和歌集 0854
ことならば ことのはさへも きえななむ みればなみだの たきまさりけりことならば 言の葉さへも 消えななむ 見れば涙の 滝まさりけり 紀友則 同じ消えてし
古今和歌集 0852
きみまさで けむりたえにし しおがまの うらさびしくも みえわたるかな君まさで 煙絶えにし 塩釜の うらさびしくも 見えわたるかな...
古今和歌集 0851
いろもかも むかしのこさに にほへども うゑけむひとの かげぞこひしき色も香も 昔の濃さに にほへども 植ゑけむ人の 影ぞ恋ひしき...
古今和歌集 0849
ほととぎす けさなくこゑに おどろけば きみをわかれし ときにぞありけるほととぎす けさ鳴く声に 驚けば 君を別れし 時にぞありける...
古今和歌集 0847
みなひとは はなのころもに なりぬなり こけのたもとよ かわきだにせよみな人は 花の衣に なりぬなり 苔のたもとよ かわきだにせよ...
古今和歌集 0846
くさぶかき かすみのたにに かげかくし てるひのくれし けふにやはあらぬ草深き 霞の谷に 影隠し 照る日の暮れし 今日にやはあらぬ...
古今和歌集 0843
すみぞめの きみがたもとは くもなれや たえずなみだの あめとのみふる墨染の 君がたもとは 雲なれや たえず涙の 雨とのみ降る...
古今和歌集 0842
あさぎりの おくてのやまだ かりそめに うきよのなかを おもひぬるかな朝霧の おくての山田 かりそめに 憂き世の中を 思ひぬるかな...
古今和歌集 0841
ふぢごろも はつるるいとは わびびとの なみだのたまの をとぞなりける藤衣 はつるる糸は わび人の 涙の玉の 緒とぞなりける...
古今和歌集 0840
かみなつき しぐれにぬるる もみぢばは ただわびびとの たもとなりけり神無月 時雨に濡るる もみぢ葉は ただわび人の たもとなりけり...
古今和歌集 0839
ときしもあれ あきやはひとの わかるべき あるをみるだに こひしきものを時しもあれ 秋...