青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

80年代の “たからばこ” ~阪急イングス

2024-11-16 | 昭和・懐かしい大阪の風景

スポーツ用品ならあの店で、楽器ならこの店で・・・マニアはあちこちのお店を知っていました。しかし、今はお店自体がそもそもありません。大阪・梅田でスニーカーを買おうと思えばどこへ行きますか?「STEP」ですか?「ABCマート」ですか?CDを買おうと思えば「タワレコ」ですか?

CDDやDVD、書籍はアマゾン等の通販でも良いでしょう。でも、シューズやウエア等は、実際の商品を手に取ってサイズを合わせて買う方が楽しいし、思ったものと違うから返品するという手間も発生しません。今ではそういうことがしたくても出来ない。

でも、80年代の「阪急イングス」は、マニアも納得のスペースがB2から3Fに、ぎっしり詰まっていたのです。この昭和59年(1984年)の雑誌広告をご覧下さい。若者が欲しいものがここに行けば手に入る。1982年のオープン時には若者が殺到し、本当に話題になり大盛況でした。

スポーツ、音楽、映像に関するものが、こんなにも多部門に渡るグッズが、店内に所狭しと置かれていたのです。

スポーツ、アウトドア大好きはB2から。B2はシーズンスポーツとアウトドアのフロア。「ウエストコーストショップ」というのも人気でした。B1に行くとゴルフ用品がズラリ。初心者向けだけではなく、上級者向けのクラブまで揃っていました。

ダンス&バレエのコーナーでは、当時大人気だったレオタードを、ギャル達が選んでいました。

1Fは当時大ブームだったテニス用品が中心。

スポーツシューズのコーナーでは、ピタッとフィットする別注もシューズリペアもOKでした。

B2には上左の写真のように、乗馬コーナーもありましたし、右のようにテニスのガット張りもここで受け付けていました。

音楽・映像に興味がある人は、2~3Fへ。2Fにはあらゆるジャンルの楽器が勢揃いだし、クイックDPEサービスで1時間で写真の現像からプリントが出来上がり。今では当たり前でも、当時は驚異的なサービスでした。3Fはオーディオとレコードが中心でしたが、ここで驚きのシステムが「コンピューラック」

カウンターでレコードを選ぶと、自動的にラックが動いて、お目当てのレコードの所に赤ランプが点きました。この頃から普及し出したビデオの編集をしてくれるコーナーもありました。まさに時代の先端を行く「たからばこ」だったのです。

3Fにあるリスニングルームでは、いろいろなスピーカーを選んで、お気に入りのレコードの音を聴き比べることも出来ました。じっくり見れば見るほど、それだけじっくり楽しめる「遊び」空間でした。

1990年代前半には売上約120億円を上げ、「ings」というネオンサインが目印。 2004年(平成16年)4月に阪急イングスから「阪急イングス館」としてリニューアルされて子供服やスポーツ用品に特化してから売上は落ち込み、阪急百貨店うめだ本館が全館開業する2012年(平成24年)11月18日にイングス館は閉鎖となりました。

現在の若者に必須のスマホもゲームも、それらは1人で楽しむもの。一方阪急イングスで販売していた当時の人気の品物は、仲間と楽しむものという大きな違いがあります。今では「仲間と遊ぶという文化」が崩壊しているのです。だから、今は異性と交際しない・結婚しない若者も増えている。大学生の間でも、飲み会も減り、部活をする若者も、サークルさえも減っています。悲しいことです。

 


防犯カメラに安心 ~いつから?

2024-11-14 | ぶらり散歩
阪急電車に乗っていると、何と今日になって気が付きました。
 
車両内に防犯カメラが‼
 
 
昔は「防犯カメラ=監視カメラ」という意識があり、見張られているという思いから、良い気分ではありませんでした。
 
でも今では、犯罪防止や何等かのトラブルに巻き込まれた時に、無罪を証明出来る証拠になれば良いことだと、監視カメラが防犯カメラという名前に変わり、安心の為のツールになっています。時代の流れというか、犯罪の抑止に、こういうものが至る所に必要になって来たということ。
 
日本の治安がどんどん悪くなっている証拠です。言い方を替えれば、民度の低い馬鹿な日本人が増えているとも考えられます。もっと教育に力を入れないと、「昔は良かった」と全ての年代の人が嘆く社会になり果ててしまいます。
 
阪急電鉄では、車内のセキュリティを強化するため、2027年度末までにすべての車両に防犯カメラを設置する計画だそうです。
 

港・神戸の繁栄はどこに?

2024-11-12 | ぶらり散歩
JR神戸駅の地下・デュオ神戸の目抜き通り。今年で何と3年連続、同じクリスマスの飾り付け。「サンタとツリー」なのですが、このショボさ‼
 
 
この前で写真を撮る人もいないし、集客に全く貢献していません。
 
神戸のこの界隈で仕事をしている方はご存知でしょうが、いろんな団体がこの辺りにはあります。地域振興、町おこしと言えば体裁は良いのですが、昔でいう第三セクター、天下り団体が多い❗️多い❗️

神戸ハーバーランドで企業でもしたら最後、一体いくつの団体から年会費だ、宣伝費用だ、イベント代だとお金を求められるか 呆れるようなお金(ホテルで年間160万、JRなんか年間1千万)を集めているのに、こんな飾りを置くだけ。そのお金はどこに消えて行くのか?ヤクザを規制しても「みかじめ料」は違う所に集まる。政治の裏金より、こういう身近な不明瞭な団体の金を取り締まるべきです
 
企業から寄付金ばかり強制的に集めて懐を潤すのではなく、自分たちで集客して稼いで下さい😡 

 


タワーレコードも消えて・・

2024-11-09 | 昭和・懐かしい大阪の風景

大阪ではマルビルの解体が進み、タワーレコードのマルビル店が閉店して随分経ちます。阪急グランドビル30階にあったタイガレコード、マルビルのタワレコ。大阪梅田のランドマーク的な場所には、大きなレコード屋さん~CDショップがあったのですが、そういう光景を見ることはもう出来ません。時代の流れは押し戻せませんが、流れが余りにも早い。当たり前の風景が、いつの間にか過去の遺物です。

タワーレコードという名前が海外から聞こえて来て、僕が初めて足を運んだのは「ハワイ店」でした。ものすごく広いフロアに、レコードやビデオテープが嫌と言うほどあり、日本では買えないレコードを買い込んだのが80年代終わり頃。本国アメリカではタワレコは倒産し、日本では今も頑張っていますが、少しずつ店舗が減って来ています。在庫CDやレコードも徐々に減っています。

この写真は2019年4月のタワレコ・マルビル店。「レコードストア・デイ」でのもの。RECORD STORE DAYは、その名の通りレコードストアの文化を祝い、宣伝し、独立した小売店舗を活性化し、音楽の楽しさを共有する年に一度の祭典。当時、毎年4月の第3土曜日に、アメリカをはじめ世界23カ国で開催されていました。数多くのアーティストが一体となり、貴重なRSD限定盤のアナログレコードやグッズなどのリリースを行っているほか、世界各地で様々なイベントが開催。RSD限定盤についてはネット販売を制約する規定があり、店舗に足を運んでこそ貴重盤が入手できるので、不便なようで楽しい。多くの人々でレコードストアが賑わっているのを見るのは、昔に戻ったようで嬉しい眺めでした。

こういう楽しい買い物を出来る場が、どんどん減っています。ネット通販は検索には便利だし、値段も安い。でも「こんなのがあったんだ!」という偶然の発見の楽しさが・・・。

 


60を越えたら「危険」肺がん・脳梗塞・風疹・心不全

2024-11-08 | 今を考える

いつまでも若いと思っていても、いわゆる高齢者の「括り」に入ってしまうと、個人差はあれども健康には要注意です。

もう何年も前とは言え、僕は60を直前に迎えた時、肺がんで友人を失いました。当時彼は医師であり、テニスプレイヤーとしても現役で元気でした。もう1人の友人は肺がんで、片肺を切除しました。命があっただけ良かったのですが、少し動くと息が出来なくなる不便な生活を送っています。60を前に心不全で心臓手術を受け、現在もリハビリ中の友人もいます。

もっと親しい友人は64歳で心不全により、本年この世を去りました。そして現在、脳梗塞で友人が1人入院中です。何も無理やり知人をここに書き連ねた訳ではありません。彼らは全員、親しい付き合いのある僕の本当の友人たちです。「肺がん、心臓病、脳梗塞」・・・60歳になる前から要注意です。

しかも若い頃は、みんなスポーツマンでした。いわゆる大学の運動部で活躍したレベルです。健康にも普段から気を付けてはいたものの、仕事でも頑張り屋で、いわゆる人から見れば成功した幸せな人生を送って来ました。楽しい余生を前に、大病をまだ言っても若くして患った訳です。

その上、近年は感染症という厄介な病気も流行中です。

罹患するとキツイ、コロナには引き続き厳重警戒の上、これからの季節はインフルエンザにも注意が必要です。電車に乗っていても、健康な人が感染症予防のためにマスクをして、咳やくしゃみ、鼻水をたらしている人の方がノーマスクです。日本人の民度もここまで下がったか・・と痛感します。

だから定職に就かずに闇バイトなどをしている人間が、世の中にはゴロゴロしているのでしょう。僕が若い時は、みんな仕事をするのが当たり前でした。他にも世の中、歩きスマホ、運転しながらスマホ等、事故の元になる行為をしている人ばかり。そこに強盗だの殺人事件だの、本当にここが日本か?と思うほど、日本は治安が悪化しています。どこかで歯止めをかけないと、このままでは駄目です。

話はそれましたが、高齢者にはもう1つ注意が必要です。無料でワクチンを打ってくれるわけではありませんが、「孫」という子供と触れ合う機会もある高齢者が注意すべきなのが「麻疹と風疹」です。大昔の話なので、罹ったかどうか記憶に無い僕は、その抗体検査を受けて来ました。結果、十分な抗体があるということで、ワクチン接種の必要はありませんでした。

定期健診でも触れられない、この種の健康注意点はいくつかあると思います。皆さん、ぜひ注意して下さい。高齢者になると、全てが命取りに繫がると思っても大袈裟ではありません。人生100年などと言われていますが、それはきちんと普段から健康に留意した上でのことです。