■韓国映画「悪の偶像」 予告
2019年の韓国映画
韓国映画界を代表する二大俳優
『浪漫ドクターキム・サブ』のハン・ソッキュと
『パーフェクト・バディ 最後の約束』のソル・ギョングが激突!
息子が飲酒運転し人をひき殺し、政治家のミョンフェは揉み消しを画策。
現場に居合わせた被害者の妻リョナが行方不明になっており、
ミョンフェと被害者の父ジュンシクは各々彼女を探すが……。
さらなる悲劇的な事態を招き寄せて人生が一変してしまう
人間たちの苦闘を描くサスペンス・ノワール。
監督は「ハン・ゴンジュ 17歳の涙」のイ・スジン。
ほか『哭声 コクソン』『スマホを落としただけなのに』のチョン・ウヒが共演。
(Webより抜粋)
■韓国映画「悪の偶像」
古い映画でしたが、ハン・ソッキュさんとソル・ギョングさんが共演した作品だったので観ました。
これはちょっと理解するまでには難しかったですが、息子の事故を告発するも
自分の政治生命がかかっているので、最小の刑で済むように嘘をつき
新たな殺人を犯してしまうミョンフェ(ハン・ソッキュ)が善の顔と悪の顔を併せ持っていて
とてもスリリングでした。
カメレオン俳優と呼ばれるソル・ギョングさんが、何を考えているのかよく分からなくて
事故だと思っていた息子の死が、刑事から「これは殺人だ」と言われて、
子供への愛の執着から自責の念に駆られ、おかしな方向へと進んでしまいます。
事故当時、一緒にいた嫁(チョン・ウヒ)を探し始めた辺りは面白かったです。
不法滞在者である嫁を守るために、この後、加害者の父を支援することになった
ソル・ギョングさんとハン・ソッキュさんの関係がとても異様でした。
事件を隠したいミョンフェとリョナを守りたいジュンシクの二人は
互いに条件を出し合ったのでした。
二人がリョナを探し始めてからリョナが登場して、意外なリョナの人物像が発覚。
「恋愛体質」や「明日へ/Cart」「愛を歌う花」を観たので
チョン・ウヒちゃんの怪演にはにビックリしました。
この作品の一番のキーマンで、謎に満ちたキャラクターはちょっとぞっとしました。
事故を起こした当事者のチェ・ビョンギュくんがなぜ薄ら笑みを浮かべていたのか
謎だったのですが、なかなか面白い映画でした。
■STORY
誠実な人柄で、市民から絶大な信頼を集めている政治家で市議会議員のク・ミョンフェは、
ヨーロッパの視察を終え帰国すると、自宅のガレージで恐ろしい光景を見る。
息子のヨハン(チェ・ビョンギュ)がミョンフェのBMWを運転し、
人を轢いた上、その遺体を家に持ち帰っていた。
目撃者はいないことを息子に確認するとミョンフェは苦渋の選択をし、
死体遺棄の罪を逃れるため、遺体を現場に戻し、溝に落とし
さらに車を処分したのちひき逃げをしたとして息子を自首させる。
小さな工具店を営むユ・ジュンシク(ソル・ギョング)は警察からの連絡を受け、
遺体の確認を求められるが、それは間違いなくひとり息子のプナンだった。
ミョンフェがジュンシクのもとに謝罪に訪れた際、「それで嫁はどうなりましたか?」
と聞かれ、愕然とする。
リョナが証言すれば、遺体を元に戻したことがバレる恐れがあると
慌てたミョンフェは探偵を雇い、リョナの居場所を突き止めようし、
ジュンシクもまた、嫁を探そうとする。
そんなかかで人気政治家の息子のスキャンダルは世間を騒がすこととなるが、
息子が人を轢き殺したにもかかわらず、その後の対応が誠実だと、
ミョンフェの人気は落ちるどころかむしろ高まり、
知事に立候補するよう求める声が大きくなる。
ジュンシクの弁護士は事故の目撃者をみつけ、目撃者は
「すごい音がしたが、あそこは誰も通らない道だから見にはいかなかった。
女が誰かから逃げていくように走っていた」と証言する。
一方でミョンフェは、リョナが中国の延辺(エンペン)から来た不法滞在者で
いつ本国に送還されるかわからないため、偽装結婚を繰り返していたことを知る。
ようやくリョナを見つけたミョンフェは、リョナの居場所を告げた興信所の探偵をひき殺す。
しかし、この探偵が元警官のキム・ヨングであった。
加害者の父と被害者の父、そして被害者の妻。
まったく異なる階級の人々が禍々しい社会の闇と、
人間の欲望、業の深さを追求した優れた人間ドラマ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます