QOOTESの脳ミソ

日記や旅の記録(現在進行中および過去の旅)がほとんどですが、たまに「腹黒日記風」になっているのでお気を付けください。

東南アジアの紀伊国屋書店で村上春樹を立ち読み、がお気に入り。

2024-10-20 15:33:12 | 日記
以前、ミニマリストの話を書いた時に、20年以上前ミニマリズムという概念が主婦向けの雑誌のテーマには全く上がっていない建築学の領域の話だった時代に、東南アジアの紀伊国屋書店でミニマリズムに関する書籍をずっと立ち読み、いや、座り読みするのが大好きだったということを書きました。

一番好きなのはマレーシア・クアラルンプールのツインタワーKLCC下に入っている紀伊国屋書店。二番目はバンコクParagonショッピングセンターに入っているお店。シンガポールでは高島屋ニーアンシティとブギスの2店が好きですがクアラルンプール、バンコクほどのお気に入りではありません。あ、でもバンコクのパラゴンってまだあるんだっけ。バンコクの中心部はScrap&Buildが特に激しいから・・・。

あの頃にミニマリズムの本と同様に立ち読みしていたのが、村上春樹さんの英訳本。彼の著書は古いものは大体読んでいたので、同じものを英文で立ち読みしていたのですが、一番驚いたのが英語で読んでも村上春樹は村上春樹だったことです。

でも、それはもしかして、僕が一度読んだ物を英文で読んでいるため、実は英語のテキストを読んでいるようで無意識に日本語のテキストが頭に浮かんでいたのではなかろうかという疑念がありました。

それで、一度全く読んでいない彼の小説を英文で最初に読んでみようと思っていたのです。

幸い、村上春樹ファンとしは(ファンであってハルキストではない)、出版されている小説を全部読み終わるのがもったいなくて、ねじ巻鳥クロニクル読了以降の新刊はすぐには読まずに置いてあるので、そのテストに使える小説はかなりあります。1Q84もまだ読んでいません、初読感を無駄遣いするのが嫌なのです。

それである時に乗り継ぎで香港国際空港にいたときに、NewReleaseとして『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 』の英訳本が搭乗ゲート近くの書店に平積みにしてあったのを見て、これを読んでみようと思い立ちました。それで一冊購入して自宅に持ち帰ったのです。

しかし、購入したのは初版本で、↓の表紙と全く同じだったのですが(表示されている物とは違うので、興味があればアマゾンの画面右側のメニューで「ハードカバー」を選択してください。)、表紙にデザインされているカラーバーなどが立体的になっているもので、読み込んでぼろくなるのが耐えられなくなってしまい、結局保管用になりました(笑)。まだフィルムを被っています。

 

その数か月後装丁が立体的にはなっていないペーパーバックを購入しました。

不思議な感覚だったんですが、読み始めたら英文で読んでいるのに日本語で読んでいるような感触で、日本語のテキストは読んだことが無いのに頭には日本語だとこういう風に書いてあるんだろうなというテキストが次々と浮かんできました。

文体ってこういうことを言うんですかね。

初読を英訳本で終えた後日本語で読んでみましたが、英文で読んでいた時に(日本語原文ではこうやって書いてあるんだろうな)と想像していた村上春樹的描写が一言一句当たっていたところがたくさんあってビビりました。(最近はテレビドラマや映画を観ていて、登場人物が次に言うだろうセリフを想像で言ってみると、大正解することが多いです(笑)。)

英文の書籍はやはり日本語の書籍とは違って読むのに少し時間がかかるのですが、これに関してはすぐに読んでしまいました。興味の強さが影響しているんでしょうか。

高校生の頃に、もう亡くなった保守論客の渡部昇一さん(元上智大学教授)の知的生活の方法だかいう勉強法とか生活法のハウツー本を読んだことがあるのですが、その中で彼の英語学習に飛躍的にエンジンがかかったはポルノ小説がきっかけだったという記述がありました。それと同じような話だと思います。

その当時は理性的な生活法の伝道師だと思っていたのですが、大学生になってかなり強力な保守論客として日曜朝の時事放談などに細川隆一郎さんとかと出て話しているのを見て、ハウツー本は好きだけど思想的には相容れないなと思いました(笑)。

村上春樹本に戻って、
英語でノンネイティブの初読でもあの文体を維持できるというのが世界中の読者に受け入れられる理由なんだろうなと思いました。翻訳者の力量も大きいのでしょうね。

もちろんアメリカ人の学者にもMurakamiの本はそんなに好きじゃないという友人もいます。

アンチの皆さんは「村上の文体は翻訳しやすいだけだろ」とかなぜか皮肉ぽく言うのですが、なんであんな言い方をあえてするんだろうと不思議ですね、やはり(笑)。

「翻訳業も長くやってきた人だし、翻訳ものを好んで読んで来た人だからその素養の影響は大きいですよね」って言えばいいのに。腐すのが第一目的なのかしら。

あと、
あれ?これ前に書いたっけ。示し合わせたわけでもないのにアンチの皆さんが「村上がノーベル賞取るんだったら、その前に安倍公房がとっていなくてはオカシイ。」って全く同じことを口をそろえていうんですが、あれってどういう現象なのでしょうか(笑)。なんで安倍公房ばかり出すんだろう。

文学カルトの世界が狭いのかしら。

どんなに偉大な作家でも受賞しない人もいますし、〇〇賞は一つの主観的な評価だと思うんだけどな。

そりゃもらったら本人は多かれ少なかれ嬉しいだろうでしょうけど。でも見てると、たまに自分の好きなジャズのナンバー紹介するラジオ番組をのんびりやったりして、誰かみたいに賞がのどから手が出るほど欲しいって感じでもないですしね。

どうなんでしょうね。

自分からは見えない人の思いを想像するときって、勝手に自分に憑依させるものだから「村上はニヒルに構えてるけど心の中ではノーベル賞が欲しくてほしくてジタバタしてるはずだ」って言う人は、ご自身がそういうガツガツした方なんだろうなと思ったり。ま、真実はご本人かごく近い人にしかわかりませんが(笑)。

有名人の不倫のニュースにしても、髪を振り乱して全力で批判する女性がいるじゃないですか、なんで他人のことであんなに気が違ったようにオカシクなれるんだろうといつも不思議なのですが、きっと(もし自分の旦那や彼氏にそいうことが起こったら、自分は騙されて捨てられる方だ)っていう自覚がどこかにあってそっちが憑依しちゃうんでしょうね(裏切られたご本人は物理的にか精神的にすでに別居状態だったりで、そこまで思っていないかもしれないのに)。

逆に、自分はそんな時略奪する方だろうなって人はあまり騒がないような。

そういうことができる外見的魅力や能力の問題は置いておいて(笑)、僕はきっと完全にバレないように不倫浮気やらかす方の人間だろうから、ああいうニュース見ても特に腹は立たなかったりするんですよね。発覚したらさっさと有責者から慰謝料取って自分の人生生きればいいのにって思う。弁護士料って僕らが想像するよりは高くないんですよ。

ただ弁護士は医者よりもはるかにピンキリの差が激しすぎるので、選定には友人知人の評判・紹介とか使って慎重に。打ち合わせの段階でこいつアホだと思ったらさっさと替えるのが肝要です。数年前にやりました。

弁護士=先生って認識でひたすら崇め奉ってるとひどい目に合いますからね(笑)。

僕は生まれ変わったら、男だったらジャニーズ(のお笑い枠じゃないタレント)、女だったらビヨンセかVictoria's Secretのエンジェルに生まれ変わって、ジジババを転がして生きていきたいと思っています。

Like a rolling stone.

意味が違うか。

また話が別のところに行っちゃった。でも村上春樹さんの英訳本、お勧めですよ。彼の本が嫌いな方じゃなくて暇があったら、英文で読んでるのに日本語で読んでるような不思議な感覚を味わってみるのもお勧めです。








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6 コメント

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Unknown (あみん (hgn))
2024-10-22 06:53:46
 パラゴン。ちゃんとあります^^
 紀伊國屋書店は、以前は伊勢丹だったんですよね。今は、伊勢丹がなくなりました。
 川向こうに高島屋ができましたが、昔々の大丸や伊勢丹ってこんな感じだったかなって思いました。
 高崎で高島屋を見ましたが、まず思い出したのがチャオプラヤ川だったのには笑いました。バンコク高島屋を川側へ出ると、渡し船でファランポーンの方へ渡れるので結構好きなルートです。
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Unknown (QOOTES)
2024-10-22 17:53:58
>あみん (hgn) さんへ
パラゴンあるんですね、良かった(笑)。好きなんですよね、あのビル。MBKの東急は辛うじて残ってる感じでしょうか。

でも、伊勢丹無くなっちゃったんですね(涙)。あのビルなんて名前でしたっけ、僕はいまだに昔のWorld Trade Centerって呼んじゃうんですがあそこにはいろいろ思い出があるんです。

川向こうの高島屋は僕が最後に行った頃にはまだできてなくて。さっき地図で場所を各印したら、懐かしのオリエンタルホテルの近くのようですね。BTSで行けそうなんで、次回は是非行ってみようと思います。
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Unknown (あみん (hgn))
2024-10-23 08:41:17
 あります、パラゴン^^
 私が最初に言ってた頃は、まだあの土地にサイアム・インターコンチ(ネンタル)という低層ビルがウリだった高級ホテルがあったんですよ。
 MBKの東急は、2021年? に閉店しました。その後、ペデストリアンデッキを含めて周囲が改装され、今は一部にドンキが入っています。
 World Trade Centerは、今ではเซ็นทรัลเวิลด์=せんたん うぉー と呼ばれていると思います。ただ、セントラルはアチコチにありますから、日本人の間では「イセタン(前のイセタン)」と言う方が通じると思います。
 高島屋は、BTSでトンブリへ渡り、BTSのゴールドラインに乗ると駅直結です。私が出掛けたときの記事はこちらをどうぞ^^
https://blog.goo.ne.jp/hgn_jp/e/26b95c7383d7eb4fd903ad68260a509c
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Unknown (QOOTES)
2024-10-23 14:41:52
>あみん (hgn) さんへ
Siam Intercontinentalの跡地だったんですか。エントランスが通りからやたらと遠かった記憶がありますね。バンコクの代理店に一泊3000円弱で出てたんでいつか泊ってみようと思っていましたが、結局その機会がないままホテル自体がなくなってしまっていました。

BTSのない時代にいつも赤いバスで前を通ってただけなんで今では距離感がつかめず、もう少し東の方だと思っていましたが、パラゴンの場所でしたか。
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Unknown (あみん (hgn))
2024-10-25 20:18:26
 インターコンチ、THB3,000.-ではなくてJPY3,000.-ですか? そんなに安く出ていましたか……^^

 パラゴン、工事中の様子です。ご参考までに^^
https://blog.goo.ne.jp/hgn_jp/e/ef0098ec9c11644632458e5ca0d02ee7
https://blog.goo.ne.jp/hgn_jp/e/15791a8d8b52f130fff321fa035bd263
https://blog.goo.ne.jp/hgn_jp/e/59c91c87a438f6d063a1a61c4d07630c
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Unknown (QOOTES)
2024-10-26 01:10:24
>あみん (hgn) さんへ

僕が見ていた時は一泊1000バーツ、高いときで1500バーツくらいでした。その時は一泊50バーツ前後のところに泊まっていましたが、泊まってみたいなと思ったちょっといいゲストハウス(もうないと思うRiver View Guesthouse)で500バーツ程度だったんで、もう少し出せばSiam Intercontinetalに泊まれるんだよなと思って見ていました。

パラゴン建設時の画像もありがとうございました~。あの頃はバンコクに良く行っていて、パラゴンが出来上がるところもずっと見ていたので、なんか懐かしいです(笑)。

なんか、バンコクに行きたくなってきたなぁ~。
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