米国やイギリスでデルタ株による感染再拡大が表に出てきて、株価や為替に大きな影響を及ぼしているようです。
米国では突然30000人を超える新規陽性者が発表され衝撃を与えましたが、最新の7/18の新規陽性者数は 8912人 で、この数字の減少で少し安心感が出ているようです。
イギリスの 7/19 の新規陽性者数も 39950人 で、50000人を超えた先週より減少。
「これは大丈夫かな?」
と思いそうですが、米国もイギリスも日本同様に週末〜週明けは数が減る傾向があります。本番の数字は水曜日と木曜日なのでまだまだ気は抜けないと思います。
今回イギリス政府のコロナサイトを見ていて気付いた事は、イギリスの検査数について。
私は英語が苦手なので、今まで自分の分かるデータのみ見ていたのですが、よくサイトを見ていくと
Virus tests conducted
という項目が。
直訳すると
実施されたウイルステスト
これは、ずっと探していたイギリスの検査数ではないか!!
、、いつも見ていたサイトに普通にデータがありました(汗)自分の英語力の弱さが情けない。
以下がそのスクリーンショット。
イギリスのDaily(1日ごと)の検査数は、なんと
1,041,099
ひゃくよんまん回!!
予想を遥かに超える回数でした。直近7日間で約714万回なので、毎日百万回を超える検査をしている計算です。
ケタ違いの検査数から察するに、おそらく簡易の抗体検査でのテスト数も含まれての数字だとおもいますが、それでもまさしく「ケタ違い」。
対して日本はというと、、
確認できる全国データなし
そうなんです、個別の都道府県で検査数を公表しているところはありますが、日本全体の統計としての数字は出されていません。
そもそも「民間の医療機関の検査数は全ては把握できません」と言い訳して、最も大事な検査数を正確に把握しようとさえしていないレベルです。
しょうがないので東京都の検査数を見ると、、
今回の緊急事態以後は平日で1000件程度増えていますが、土曜日と日曜日はむしろ減っています。
前回日曜日の検査数 2192回 という数字が泣けます。
平日の検査数は10000弱、土曜日5000,日曜日2000として、7日間の検査数はおおよそ57000件。
東京は日本の人口の約10%なので、57000を10倍した 570000回 が日本のおおよその検査数と考えられます。(実際には東京の検査数は全国平均より多いと思うので、かなり水増しした数字と思われます)
イギリス 7日間の検査数 714万回
イギリスの7/18の新規陽性者数 39950人
日本 7日間の検査数 57万回
日本の7/18の新規陽性者数 1008人
もし日本が570万回の検査をしていたら、単純計算で一万人を超えることになります。
そして日本の人口はイギリスの約2倍。
コロナはインド、米国、インドネシア等、人口の多い国で感染拡大が目立つケースが多いです。
日本の感染状況は、本当に「欧米よりはるかにマシ」なんでしょうか??
この検査数の違いと新規陽性者数の関係を、私のような素人ではなくちゃんとした専門家の意見として聞いてみたいのですが、そもそも日本は全国的な検査数のデータがないのでニュースにも取り上げられません。
こういう所をはっきりと説明してくれなければ、いつまでたっても日本のコロナ対策は有効にならないと思います。