禁煙と挫折と政治と

禁煙を目指すブログのはすが、政治の話が多くなってます。禁煙は失敗と再チャレンジを繰り返し継続中。。

東京都の病床使用率

2021-07-21 16:34:42 | 日記

「東京の病床使用率がマズいことになっている」

 

ネットにこんな書き込みがありました。

 

少し気になり、病床使用率について調べている中で、こんなブログを見つけました。

 

https://www.keikikaku.jp/blog_keikikaku_1.html

 

東京の新宿・歌舞伎町の不動産屋さんのブログなんですが、コロナの感染状況や医療についてとても詳しく書かれています。

 

町に密着する不動産屋さんだからこその現実的な視点から見たデータの解説はとても勉強になりました。

 

その不動産屋さんのブログ内で気になる記載がありました。

 

>一方、20日時点で入院している人は19日より42人増えて2388人で、「現在確保している病床に占める割合」は40.6%です。
病床の使用率が40%を超えたのは、第4波のことし5月24日以来です。

 

 

気になったのは太字にした部分。

 

病床の使用率が40%を超えたのは、第4波のことし5月24日以来

 

というところ。

 

なぜかというと、以前にこの記事を読んでいたからです。

 

 

二木芳人教授、病床使用率の計算方法変更に疑問「下方修正ですから…何となく臆測をしたり」

 

今年6月4日から、厚生労働省は病床使用率の計算方法を変更しています。

 

それまでは

 

確保病床に入っている人+入院調整中の人÷病床数

 

で計算していたものを、6月4日からは

 

確保病床に入っている人÷病床数

 

に変更したのです。

 

 

「入院調整中」には、確保病床にすぐ入れず、一時的に一般病床に入っているコロナ患者も含まれるため、今のような感染急拡大時ではかなりの数の「調整中」患者さんが含まれると思われます。

 

その中での「5月24日以来の40%超え」は、かなりの危険水域と考えた方が良さそうです。

 

今年に入ってから東京都は確保病床を2000床近く増やしたそうで、その結果現在の確保病床は約5800床とのこと。

 

しかし「確保病床」としてコロナ患者用のベッドは用意しても、いざコロナ患者が来たら対応出来る医師・看護師が全く足りないという話もあります。

 

「確保病床を増やせば病床使用率が下がる」

 

ということで、「とにかくベッドの数だけは増やしました」という数字のマジックが働いている可能性があります。

 

 

その中でオリンピック関係者のコロナ患者にも都内の医療機関は対応しなければならない。

 

バブル方式で安全

 

などという話ではなくて、

 

バブルが破けた時の対応

 

について、オリンピックの偉い人に説明してもらいたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


米国選手の陽性について考える

2021-07-21 07:54:45 | 日記

イギリス政府発表の7/20 新規陽性者数は 46558人 でした。

 

ロイター通信発表の最新(7/19)の米国新規陽性者数は 56898人

 

予想通り両国とも週明け後で大幅に増えています。

 

 

「重症化率、死亡率とも低いから心配ない」

 

というのが楽観視している人達の意見ですが、もともとコロナは「ただの風邪」「インフルエンザと比べても大したことない」と言われ続けてきました。

 

感染が大拡大したインドでデルタ株が生まれたように、今の状況が急に変わる可能性は低くないと思います。

※私は基本的に「最悪」を想定して意見を書いています。それが危機管理の基本だと思うから。

 

 

 

さて、米国のオリンピック女子体操選手の一人がコロナ陽性となりました。

 

日本では詳細が報道されていませんが、母国の米国では詳しい内容がつまびらかに報道されています。

 

その内容をまとめると、

 

・陽性となったのは控えの選手

 

・女子体操選手団は正選手6人、控え選手4人

 

・選手村には入っておらず、近くのホテルに滞在

 

・控え選手のもう1人(ワクチン未接種)が濃厚接触者

 

・濃厚接触者の1人以外は全員ワクチン接種済み

 

・正選手と控え選手は別々に練習している

 

・バス移動でも正選手は前に、控え選手は後ろに分かれて乗っているため、接触はない

 

ということです。

 

 

これに対する、私が感じた疑問はシンプルに

 

・米国という人権問題の最先進国で、「正選手」と「控え選手」をこんなに差別的に扱うことがあるのだろうか

 

ということです。

 

また、練習内容も別々、ということは普通に考えてあり得ないと思います。そこまで分けていたら、もし本番前に正選手に何かあったときに、控え選手が最高のパフォーマンスを発揮することは不可能でしょう。

 

これらの事から考えられる可能性は、

 

「メダルを期待できる正選手達を濃厚接触扱いには出来ない」

 

という思惑ではないでしょうか。

 

 

この考え方自体は、私個人としては理解が出来ます。今回のオリンピックに出場する選手やコーチたちは、もともとコロナのリスクを理解の上で参加しています。

 

正選手本人が陽性となったならまだしも、グレー状態の「濃厚接触」扱いで出場できずメダルを逃すなど、受け入れられる訳がありません。

 

個人的には理解できますが、この考え方によって起こることは何か。

 

それはバブル方式の崩壊ではありません。

 

バブル方式の中での感染拡大 です。

 

 

恐らく各国のメダル有力選手全員が米国に見習ってなんとしても出場出来るように計らうでしょう。

 

そうなれば、いくらバブルが守られてもそのバブルの中で感染が拡大します。

 

話によれば、選手村では選手たちの交流は一切制限されないとのこと。

 

そうなれば閉じられた空間内で濃厚接触し放題となりますが、その濃厚接触は決して表には出ません。

 

もし選手本人が症状を自覚したとしても、国の代表という期待を背負った選手が「感染したかもしれません」と言えるものでしょうか。

 

 

また、そもそも詳細を報道することすら出来ない日本のオリンピック組織委員会が、その隠れた感染拡大を防ぐことなど到底不可能です。

 

それどころか、サッカー日本代表と対戦予定の南アフリカ代表に陽性者が確認されたら、試合を行えるようにルールを変更してしまう始末。

 

 

ワクチン接種の先進国 米国の選手団でのコロナ陽性は、目に見えない水面下での大問題となる可能性があると思います。