米国、イギリス、日本や、その他の国の感染状況から、素人が勝手に新型コロナについて考えています。
昨日発表の米国の新規陽性者は 約10万人 でした。今週に入り10万人がほぼ基準となっています。
米疾病予防センターCDCは「来週には20万人を超えてもおかしくない」と危機感を強めていて、毎週最も新規陽性者が多くなる木曜日、金曜日の発表が気になるところです。
イギリスは昨日発表の新規陽性者は10000人近く増えて、30000人を超えました。久しぶりの明確な増加です。
7月中旬以降目に見えて減少してしましたが、さすがにこのまま収束に近づくことは難しそうです。
とはいえ、イギリスはデルタ株の猛威が世界に広がるのと同じタイミングでサッカー ユーロ選手権という大イベントを開催し、さらに同時に行動制限を全解除しています。普通に考えれば米国や日本と同じように再拡大をして当然なのですが、、
イギリスの新規陽性者の減少は世界的にも注目されていて、「なぜイギリスたけ減少しているのか」と不思議がられています。
その理由の1つが、現在のワクチン接種率がダントツで高いこと。
米国やイスラエルがワクチン先進国として知られていますが、現在でも2回目接種した人は50〜60%止まり。
イギリスは2回目接種した人は70%を超え、1回目接種した人は90%に迫る勢いです。
この接種率の高さが理由の1つなのは確かですが、もう一つ気になる点があります。それは
アストラゼネカ製ワクチンの比率の高さ
です。
イギリスで開発されたアストラゼネカ製だけに多く接種されているのですが、その割合は ファイザー:5、アストラゼネカ:4、モデルナ1 といったところ。
血栓が指摘され、効果が低いと見られているアストラゼネカ製は他国ではほとんど使われておらず、これだけ接種されているのはイギリスだけです。
もしアストラゼネカ製の効果が低いなら、今回のイギリスの新規陽性者減少はますます説明がつきません。逆に世界で唯一イギリスだけが、今の所デルタ株を抑え込んでいる現実。
3回目のブースター接種にアストラゼネカ製を使うと効果が高い、との話もあります。
このアストラゼネカ製ワクチンについては色々思う所があるので、また後で詳しく書こうと思います。
そして日本。東京の新規陽性者はあっけなく5000人の大台を超え、全国の新規陽性者は15000人を超えました。日本の人口はイギリスの約2倍なので、現時点で数字の上でイギリスと並んだ事になります。
これはあくまで「新規陽性者数」の上の話で、日本の検査数はイギリスの1/10以下。つまり本当の「感染者」の数はまったくわからないままです。
さらに「重症者以外は自宅待機」という、信じられないような政府方針を打ち出したことが、オリンピック開催中のために世界的に大きく報じられています。
選手村の設備や食事、「競技に最適な気候」とウソをついた猛暑、トライアスロン系競技で度々報じられている東京湾の海水の臭いと汚さ。
これらの事が「日本はアスリートに対して無責任」として発信される事が増えている中、「重傷者は自宅待機」という、感染防止の基本を無視した政府方針に、もともと少な過ぎる検査数問題もあって「日本は自国民に対してすら無責任」と認識され始めているように感じます。
この後感染拡大が収まれば、日本得意の「うやむや」で済ませられるでしようが、感染拡大は全く収まる気配はなく、しかもまだパラリンピックが控えています。
この状況でパラリンピック中止の議論もなく、「有観客でできるか」を議論している日本。
これでもしパラリンピック中止、もしくはパラリンピック期間中に更に感染拡大したら、世界が日本をどう見るか。
「信用」は、1度失ってしまったら取り戻す事は容易ではありません。
他人が獲得した金メダルを勝手に噛んだ名古屋市長は、自分の行為が世界でどう見られるか考えた事があるのでしょうか。
アスリートに対する不敬は、世界の主要人物にとって最もタブーな行為の1つです。
こういう行為を行う人間が、その責任を取ることなく主要都市の首長を続けたら、また1つ日本が信用を失う事になると思います。