このブログでは米国とイギリスの新規陽性者数を追跡して、ワクチン接種先進国の感染状況を見ることで日本の状況を占う、という、分不相応な事をしています。
特にワクチン接種率が飛び抜けて高いイギリスに注目していたのですが、イギリスの感染状況について把握を誤っていたようです。
イギリスは行動制限の撤廃後も新規陽性者数が増えることなく、むしろ減っており、ワクチンによる「集団免疫」の獲得に成功したのかもしれない、というスタンスで書いていましたが、今日改めてイギリス政府発表のデータを見ると、やはり行動制限解除後にはイギリスも増加傾向にあるようです。
新規陽性者数のグラフを見ると、行動制限解除から約2週間後の7月末〜8月あたまに減少のピークを迎えていたようです。
減少ピークから20000〜30000人を前後しながらほぼ横ばいでしたが、増減を繰り返しながら増加ペースが少しずつ上がり、先週あたりから明確に増加傾向に入っています。
今までイギリスの状況は「一貫して減少傾向」と紹介していたのは私の思い込みでした、この場でお詫びし訂正させて頂きます。
昨日発表の新規陽性者数は36572人。 週中頃の新規陽性者数としてはかなり多い数字です。
ワクチン接種も2回目完了が75%を超えてからは伸びが鈍化。「感染抑止に成功した」という思いが気を緩める結果に繋がっているように感じます。
こうなると気になるのが死者数ですが、直近7日間に674人が亡くなられています。(前週比59人増)
現在緩やかに増加している状況ですが、新規陽性者数は今後増加ペースが上がると思われます。死者数はその2週間後くらいに影響が現れるはずなので、そこがワクチン効果の正念場となるのではないでしょうか。