南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 06/19 夏至まで4日 BD-I2-S南下し太陽準合状態に 華やかなる混線状態IGSO/QZS軌道

2019年06月19日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 06/19 夏至まで4日となりました。BD-I2-Sが南下し太陽と準合状態に入りました。BD三姉妹(IGSO-3、BDⅢーIGSO-1 IGSO-6)太陽合の北上の舞いは、全体として完了しました。北上と南下が入り混じった慌ただしい太陽合の混線状態が起きています。

BD-I2ーSとBD-I1-Sと西輪IGSO-5は3衛星が縦列編隊をなしています。その先頭となるBD-I2-Sの南下が太陽準合状態になりました。

さらにこの中の西輪IGSO-5は、東輪IGSO-2とともに、7月には次の東西両輪太陽同期合という横列編隊を構成する予定です。

アジア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、目が離せない人工天体の重要エベントとして、太陽合とその並行同期の連続的生起をまずは楽しんで頂くことができればと思います。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 06/19 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 06/19 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。

中国測位衛星セグメントについては、脱MEO一番乗りを果たした日本の視点からのアジア長期戦略を描くことが非常に重要でしょう。
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