南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

23.07.17 ポケモンGOとみちびきQZSSの先駆性を,L1+L5スマホraw data新時代に活かせ

2023年07月17日 | QZSS Raw data技術byスマホ
23.07.17 ポケモンGOとみちびきQZSSの先駆性を,L1+L5スマホraw data新時代に我が国は活かすべきではないだろうか.
当ブログは7年前の8月2日の寝苦しい熱帯夜に以下の「縦の糸は日本コンテンツ、横の糸はGNSSスマホに」
https://blog.goo.ne.jp/qzss/e/77c2cc8e48da6b1708928675b046e943

というブログ記事を書いていた,当方は熱帯夜になると南太平洋のオープンな開放的な夏の夜の記憶が呼び覚まされてしまう.

つまり:
任天堂はポケモンGOをL1+L5raw data対応のスマホに進化させたアプリを出すべきであろうと思う.そして我が国の楕円軌道のみちびきQZSSのL1+L5の2周波受信データを射影幾何学的に差別化させるのである.そうすることで,ポケモンGO rawdata版はGoogleのエコシステムから先駆的に進化でき,うまくすれば,みちびきQZSSのみが楕円軌道測位衛星という現状を打ち破って,あらたな脱Googleゲーミング・エコシステムをも構築できる可能性もあろう.

当ブログが積み上げているようなQZSS/IGSO軌道系のデータベースは,そのまま新エコシステムでの横糸となって,新ポケモンGOこそが新時代をきりひらく縦糸となるのである.....



これは熱帯夜でうなされた新たな夢なのか....

韓国のKPS計画がみちびき楕円軌道の後継衛星群をねらっている.スマホゲーミングという新たな弱相対論的・弱リーマン幾何学的な地平から.

ポケモンGOとみちびきQZSSの先駆を,L1+L5スマホ時代に我が国は活かすべきである.

SonyとSharpのスマホ技術陣と任天堂が協力して,L1+L5スマホ新時代の新地平を切り開いてほしい.きっと地域限定QZSS軌道の特性を活かして,圧倒的な国民的な協力・支援・パワーを得られると思う.

22.10.27 GPSWorld最新号:快挙!千葉工大鈴木太郎先生SDC2022連続優勝記事掲載!

2022年10月27日 | QZSS Raw data技術byスマホ
22.10.27 以下のURLのGPSWorld最新号に,千葉工大鈴木先生スマートフォンRaw data測位SDC2022における連続優勝記事が掲載されました.素晴らしい快挙です!
https://editions.mydigitalpublication.com/publication/?m=59713&i=762178&p=18&ver=html5



以下にDeepLでの記事和訳を記録しておきます.
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スマートフォンの位置情報を改善する方法
グーグルスマートフォンのデシメーションチャレンジ2022
BY Frank van Diggelen、Mohammed Khider、Michael Fu

Googleスマートフォン・デシメーター・チャレンジは、Institute of Navigationと共催で開催されました。
スマートフォンのGNSSと慣性計測を利用し、最高の位置精度を達成することを競いました。
Googleが提供するスマートフォンのGNSS+慣性計測ユニットのデータセットを使って、最高の位置精度を達成することを競いました。優勝チームには賞金と、9月19日~23日にデンバーで開催されるION GNSS+ 2022会議へのスポンサー付き出席が授与されました。
9月19日~23日にデンバーで開催されるION GNSS+ 2022会議に出席し、成果を発表します。

起源
SDCの原点は、オープンソースのプラットフォームであるAndroid OSにあります。
システム(オープンソースプラットフォーム)である。2016年に
GoogleはGNSS生測定を公開アプリケーションプログラミングインターフェース(API)として、すべての
Android携帯電話で利用できるようにしました。それ以来、利用可能な測定値
はより洗練され、より正確になっています。例えば、2周波の搬送波位相データは、現在では多くのAndroid端末で利用可能です。
2周波キャリアフェーズのデータを利用できるようになりました。これにより、新たな研究領域が生まれます。

目標
このコンペティションの目的は2つあります。
携帯電話でサブメーターの位置精度を実現する高精度なアルゴリズムの研究開発を促進する。
位置精度を実現する高精度アルゴリズムの研究開発を促進する。
一般にアクセス可能なラベル付きデータのリポジトリを確立する。
今後の位置情報アルゴリズムの研究において、標準的な
標準的なデータに対して一貫した方法で判断できるようにする。
これらを確立することです。

最初の目標は、私たちの期待以上に達成されました。
2021年、2022年の2大会に計1,381チームが参加しました。
大会プラットフォーム(kaggle.com)での議論は多岐にわたり、非常に友好的で、コミュニティ全体にとって有益なものでした。
コンペティターは詳細な説明を書き、共有し、それを他のコンペティターが確認し,他のコンペティターもそれについてコメントします。さらに受賞者は、正式に査読された論文を書きました。
ION GNSS+ カンファレンスでプレゼンテーションを行いました。
これらはion.orgから入手可能です。
第二の目標は、現在進行中であり、イベントのレガシーとなることを意図しています。

レガシー
機械学習のような学問分野では、新しいものを比較するための
新しいアプローチと従来のアプローチを適切に定量的に比較することを可能にするベンチマークを
を確立しています。GNSSコミュニティでは、この慣習が欠落しています。
カンファレンスで発表される論文に目を通すと,異なるアルゴリズムが異なるテストデータと異なる測定基準で発表される傾向があることがわかるでしょう。

著者はこのデータを収集しますが、それはしばしばかなりまばらなものです。(例えば、1つか2つのドライブテストなど)。
また、読者は、データが選択されたものであるかどうかを知ることができません(悪い結果が記載されていないか?)

SDCのデータでは:
206種類のドライブテスト
合計86時間の2周波(L1、L5)データ(コード、搬送波位相計測を含む
コードと搬送波位相の測定

すべてのデータは、グラウンド・ツルースの位置と速度でラベル付けされています。
NovAtel SPAN ISA-100Cを使用して収集され、レバーアーム補正を行い、Googleの解析ツールで検証しました。

Kaggleのサイトでは、ユーザーが結果を送信すると、その結果を地上真値に対して自動的に採点してくれます。
自動的に採点されます。私たちは、すべてのGNSS研究者がこのリソースを使用することを推奨しています。
位置情報アルゴリズムの改良を標準的な方法で測定するために,標準的な方法で測定することを提唱します。
これにより、公表された結果に対する信頼が生まれます。

本当に素晴らしい改良の認識と採用を加速させ,業界全体と世界中のGNSSユーザーの利益のために,世界中のGNSSユーザーのためになります。
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鈴木太郎 千葉工業大学
技術
1位:スマートフォンを用いた速度・位置の2段階最適化
キャリア位相観測による速度・位置の2段階最適化

◎ あなたの研究テーマとコンテストとの関係を教えてください。
私が現在取り組んでいる研究は,都市環境における車両や移動ロボットの正確な位置・移動ロボットの高精度測位
GNSSマルチパスが発生する都市環境における車両や移動ロボットの正確な位置決めです。
私は通常、市販のGNSS受信機を使用していますが,この大会は、私の現在の研究と非常に関係があります。
スマートフォンが受信機の代わりになっていることを除けばです。

◎コンテストで優勝するために使用した技術やアプローチは、いつから開発されているのですか?コンペティションに参加したのはいつですか?
コンテストは3ヶ月間開催されましたが、この3週間に集中しました。
ただし、過去の研究で開発した技術やリソース(例えば、昨年のコンペティションで開発したソースコード)を使用しました。

◎ このコンテストの過去の大会に参加したことがありますか?
はい、前回も参加し優勝しました。
今年のコンペティションの手法は、昨年のコンペティションで優勝した手法をベースに、さらに
工夫と改良を加えています。

◎どこで、どのようなGNSS信号の状況で、どのような速度でテストデータを収集したのですか?
コンペティションはトレーニングデータセットを提供してくれます。
スマートフォンから取得した生のGNSS観測データを含む観測データです。
実際の道路を走行する車両に搭載されたGNSS観測に加え,観測データに加えて、学習データセット
スマートフォンの位置のグランドトゥルースを含むスマートフォンの位置が含まれています。

トレーニングデータセットには、さまざまなGNSS信号の状況、例えばサンフランシスコやロサンゼルス周辺の高速道路での走行
の高速道路での走行、都会の並木道での走行、トンネルや高架橋の下での走行などや,トンネルや高架下での走行など、さまざまなGNSS信号の状態が含まれています。
学習データセットを用いて,スマートフォンの位置を正確に推定するアルゴリズムを開発しました。

◎ どのような精度を得ることができたのでしょうか?
コンペティションの評価指標は「平均値」です。50%および95%水平誤差の平均誤差です。
この指標は、以下のように計算されます。
テストデータセットに含まれる36回の実行のそれぞれについて計算されています。
公開グループと非公開グループに分けて計算し、各グループで平均化することで
各グループで平均化され、最終的なスコアが計算されます。
私の最終スコアは、publicが1.382mで、プライベートでは1.229mでした。この競技終了後のベストスコアは公開が1.372m、非公開が1.197mでした。
最終結果のサブメーターの精度は中央値(50パーセンタイル)を達成しました。

◎ 御社の手法の特徴は何でしょうか。
私の手法のキーポイントはグラフを用いた全体最適化です.従来のカルマンフィルタや最小二乗法とは異なり、グラフ最適化による大域的な最適化を行うことにあります。さらに高精度相対位置推定を用いた高精度な相対位置推定が可能です。

また、スマートフォンの搬送波位相の時間差を利用した高精度な相対位置推定も精度に寄与しています。
というのも,競技データセットにはトンネルや高架下など,GNSSが全く受信できない環境も含まれていたため
最適化を2回行うアルゴリズムを考案しました。速度最適化、位置最適化という2つのアルゴリズムを考案し
競技に適用しました。この手法により,様々なGNSS信号の受信環境において,スマートフォンのGNSS観測データのみで、車両走行データの高精度な位置推定が可能となります。
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www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

21.12.27 GEO++ GMBH グループ:二重周波数GNSS受信スマートフォンによるマッシブな精密測位の現状の総括

2021年12月27日 | QZSS Raw data技術byスマホ
以下のInside GNSS誌最新号の論文記事によりますと:

Smartphone-based GNSS Positioning – Today and Tomorrow
HIMANSHU SHARMA, MOHAMED BOCHKATI, CHRISTIAN LICHTENBERGER AND THOMAS PANY
UNIVERSITÄT DER BUNDESHWEHR MÜNCHEN
FRANCESCO DARUGNA AND JANNES B. WÜBBENA
GEO++ GMBH グループ
https://insidegnss.com/smartphone-based-gnss-positioning-today-and-tomorrow/

二重周波数GNSS受信スマートフォンによるマッシブな精密測位の現状の総括が欧州GEO++ GMBHグループによって行われました.
総合的な実験と分析が行われ,結論的にはスマートフォン内部の2周波受信アンテナ部分について重要な制限要因が残っているとのことです.
その中間的な結論と総括部分をGoogle和訳したものを記録しておきます.Today and Tomorrowという言葉に彼らがチャレンジを続けることを期待しましょう.

結論と展望
最新の技術革新にもかかわらず、高精度アプリケーションでのスマートフォンの本格的な使用には依然として重要な制限要因があります。二重周波数GPS / Galileo観測の可用性は、あいまいさの修正を確実に可能にしますが、制御された条件下でのみ、または部分的に信頼できない方法で機能します。頻繁なサイクルスリップ、バイアス、および高ノイズ/マルチパスの混合は、処理アルゴリズムにとって依然として課題です。

分析により、スマートフォンアンテナの非常に貧弱なマルチパス抑制と高いPCVが、cmレベルの精度の大きな障害であることが明らかになりました。スマートフォン内のアンテナ位相中心の正確な位置特定、ゲインパターン(つまり、スマートフォンGNSSアンテナの指向性)などのアンテナパラメータのより良い理解、PCV、およびゲインとPCVに対する人体の相互作用の影響の分析に対処する必要があります。アンテナPCV補正は、内部IMUを使用して、スマートフォンの姿勢に注意しながら移動操作中に適用できます。姿勢の精度に関する要件は、PCVパターン自体と相関しています。突然のピークを持つ不均一なアンテナパターンは、均一なパターンを持つアンテナよりも姿勢のより正確な知識を必要とします。

分析されたケースの場合、姿勢精度の最小要件は5°、つまり、キャリブレーションの方位角分解能と同じ大きさになります。RTKエラーバジェットにさらにストレスをかけないように、チップレベルでの最小のキャリア位相バイアスでさえ、cmレベルのポジショニングには存在しないはずです。強力なマルチパス(フェージングを含む)条件でキャリアフェーズを継続的に追跡する機能は、スマートフォンGNSSチップの最も難しい要件の1つと思われます。さらに、信号処理レベルでのマルチパス緩和を理解するための相関値にアクセスできるようになると、開発の新しい展望が開かれる可能性があります。

GNSSアンテナとは対照的に、スマートフォンの内部IMUは驚くほど優れたパフォーマンスを発揮します。精巧なIMUエラーモデルの必要性は明らかですが、それらが取得されると、IMUは、専用のモーションモデルに依存しなくても、ナビゲーションソリューションを正確に支援します。これには、将来のアルゴリズムに、サイクルスリップ修復またはGNSSチップのデューティサイクルによるデータギャップのブリッジングが含まれる可能性があります。

現在のRTKまたはPPP処理ソフトウェアパッケージは、スマートフォンの生の測定値の質の低さを処理するように最適化されていないようです。したがって、観測データの最適な前処理と改善されたサイクルスリップ処理に関する調査は有益である可能性があります。IMUは、緊密に結合された融合戦略によるサイクルスリップの検出と修正、およびスマートフォン用の拡張センサーキャリブレーションモデルの開発にも取り組むことができます。


21.4.28 Android GNSS Analysis スカイプロット凡例QZSS表示に時間かかる

2021年04月28日 | QZSS Raw data技術byスマホ
21.4.28 下図の様にAndroid GNSS Analysis ではスカイプロット図の衛星凡例にQZSSが表示されないので、試行錯誤を繰り返していましたが、QZSS分の凡例が表示されるのに10分以上かかるんです。



これは焦りました。もう1年前にAndroid GNSS Analysis開発が終わってしまっているようなので、表示スピード改善の追加注文は出しておきましたが、開発スタッフに届く可能性は低いでしょうね。通常の凡例表示ではQZSS凡例は最下位なので、凡例が切れていると考えて、気にならない方もおられると思います。当方は全画面表示にこだわっていますので、何故かQZSS凡例だけが10分以上表示されず遅れることにお気づきました。この凡例表示問題で半日潰してしまいました。

Android GNSS Analysis は遅いですから焦らないことが第一のようです。当方のPCのパワーの問題ではないと思いますが。とりあえずは、この例ではQZSSがMate20ProでのDual Freqでの受信スレッショルドレベル条件を満足していることが確認できていることが分かります。

2021.4.27 2周波GNSS受信Mate20proの評価改善<Google GNSS Analysis

2021年04月27日 | QZSS Raw data技術byスマホ
2021.4.27 2周波GNSS受信Mate20proの評価が改善してきました<Google GNSS Analysis
Mate20proで受信環境が改善でき、Google GNSS Analysisがまともに動く見込みが出てきました。



上記図を縦にしました。



このデータで技術的な議論をしてゆきたいと思います。また何とかQZSSもスレッショルドレベルを確保できるようになってきました。

21.04.26 2周波GNSS受信スマホ Mate20Proと単周波GNSS受信スマホ P30 liteのRawdata受信処理速報比較(1)

2021年04月26日 | QZSS Raw data技術byスマホ
2021.04.26 2周波GNSS受信スマホ Mate20Pro(2021.4.26.05JST)と単周波GNSS受信スマホ P30 lite(2021.4.26.05JST)のRawdata 測定結果比較(1) ではスマホGNSS受信のレベルの評価をしてみます。

スマホ受信C/No の比較
These plots show
1) Satellites available above the horizon
Gray dot means the satellite was above the horizon, but not tracked.
2) Carrier to Noise Density ratio (C/No) of the strongest satellites
above 5 degrees elevation (bar graph)
Each bar shows the median C/No for that satellite signal.
3) C/No of all satellites above 5 degrees elevation (line graph)

◎ 2周波GNSS受信スマホ Mate20Pro(2021.4.26.05JST)

上図および以下のC/Noレベル評価メモからMate20ProではGPSとガリレオとQZSSではL1+L5の2周波GNSS受信ができていることが分かります

The GPS reference threshold is set to 38 dBHz. Well built phones,
in open sky, have GPS satellites stronger than this threshold.
GLONASS threshold is 2.5dB lower, since GLO signal is 2.5dB weaker,
(see GPS and GLONASS ICDs).

For your log file the C/No results are:

GPS(L1), mean of strongest 4 mean C/No = 39.3 dBHz
Pass/fail reference threshold = 38.0 dBHz
GPS(L5), mean of corresponding L5 C/No = 40.1 dBHz
PASS

GLO(L1), mean of strongest 4 mean C/No = 33.2 dBHz
Pass/fail reference threshold = 35.5 dBHz
Error: L1 signals -2.3 dB compared to reference
FAIL BECAUSE OF WEAK SIGNALS

GAL(E1), mean of strongest 4 mean C/No = 32.6 dBHz
Pass/fail reference threshold = 38.0 dBHz
GAL(E5), mean of corresponding L5 C/No = 33.7 dBHz
Error: L1 signals -5.4 dB compared to reference
FAIL BECAUSE OF WEAK SIGNALS

BDS(L1), mean of strongest 4 mean C/No = 38.3 dBHz
Pass/fail reference threshold = 38.0 dBHz
PASS

QZS(L1), mean of strongest 3 mean C/No = 35.4 dBHz
Pass/fail reference threshold = 38.0 dBHz
QZS(L5), mean of corresponding L5 C/No = 36.0 dBHz
Error: L1 signals -2.6 dB compared to reference
FAIL BECAUSE OF WEAK SIGNALS



◎単周波GNSS受信スマホ P30 lite(2021.4.26.05JST)

These plots show
1) Satellites available above the horizon
Gray dot means the satellite was above the horizon, but not tracked.
2) Carrier to Noise Density ratio (C/No) of the strongest satellites
above 5 degrees elevation (bar graph)
Each bar shows the median C/No for that satellite signal.
3) C/No of all satellites above 5 degrees elevation (line graph)




The GPS reference threshold is set to 38 dBHz. Well built phones,
in open sky, have GPS satellites stronger than this threshold.
GLONASS threshold is 2.5dB lower, since GLO signal is 2.5dB weaker,
(see GPS and GLONASS ICDs).

For your log file the C/No results are:

GPS(L1), mean of strongest 4 mean C/No = 38.9 dBHz
Pass/fail reference threshold = 38.0 dBHz
PASS

GLO(L1), mean of strongest 4 mean C/No = 36.3 dBHz
Pass/fail reference threshold = 35.5 dBHz
PASS


BDS(L1), mean of strongest 4 mean C/No = 37.3 dBHz
Pass/fail reference threshold = 38.0 dBHz
Error: L1 signals -0.7 dB compared to reference
FAIL BECAUSE OF WEAK SIGNALS



イロイロとスマホ2周波GNSS受信レベルの段階で調整・検討すべき点があることが見えてきました。

2021.4.25 アンドロイドスマホMate20Pro窓際2周波GNSS受信のRawdata の初歩的解析結果

2021年04月25日 | QZSS Raw data技術byスマホ
2021.4.25 アンドロイドスマホMate20Proによる窓際2周波GNSS受信のRawdata の初歩的解析結果について

後期高齢者に近い当方が、Google の2周波GNSS受信のアンドロイドスマホによるRawdata の測位解析を扱うのは不適当と封印してきました。
しかし、ここ2年間の国内での2周波GNSSスマホの測位解析状況をサーベイしても、余り大きな動きは見つからないようなので、
とりあえず今夕に、木造住宅の窓際においたMate20Proについての解析の速報のサマリー図面をアップしました。


以下はより詳細をご覧頂くために同じ図面を縦にしたものです。


やはり窓際ではGoogle Analysisの指定のスレッショルド受信レベルを、特にL5において超える衛星数が十分ではないようです。
このスレッショルドレベルは変更できるようなので、今後トライをしてみますが、うまくゆくがどうかは不明です。

特に欧州では、若手の方々のGoogle の2周波GNSSスマホ受信のRawdata の測位解析は、非常に活発なので、
少しでも日本国内で活性化することを期待しています。

当方のサーベイが不十分のために重要な動きを見落としているとしましたら、当方の視力低下によるものであり、
お詫びいたします。

以上ご参考まで。

2020 6/4 コロナ禍めげず欧州GSA RawData Processingプレゼン資料URL

2020年06月04日 | QZSS Raw data技術byスマホ
2020 6/4 コロナ禍にめげずに欧州ガリレオGSAの第4回RawData Processingがオンラインで開催されましたが、そのときのプレゼン資料が以下のURLで公開されました。
https://www.gsa.europa.eu/newsroom/european-space-expo/4th-gnss-raw-measurements-taskforce-workshop

オンラインでは見づらいこともあったプレゼン資料もほとんどが公開されましたので、一見の価値はあるでしょう。
本ブログでも4年前から以下のような記事にて繰り返しご紹介していましたFrank van Diggelen博士の基調講演のスライドもご覧いただけます。
Google RawData Projectを率いるFrank van Diggelen博士

日本のQZSS/GNSS技術は外付けアダプター型受信機つくりと測定が中心であり、また高価で閉鎖的なiPhoneがわが国のスマホシェアの6割(学生では8割)を占める異常さもあり、パワーのあるスマホSoCとネットワーク技術と連携させたGNSS受信アプリ作りの勢いが小さいです。欧米や中国・韓国・台湾などではGoogleのAndroidスマホのRawData技術への関心は非常に高いです。トランプのおかげで中国では内緒のようですが。

今回のコロナ禍でも日本政府は感染接触アプリを、なんと超クローズドなApple社に莫大なライセンス料と開発予算を支払って作成させています。日本ではオープンなアンドロイドスマホは少数派なので、止むをえないでしょう。日本は白い巨塔つまり伽藍の国なんです。自由でオープンなバザール方式はドンドン弱体化しています。

日本ではソフトウェア技術、特にバザール型のクラス概念など、オブジェクト指向プログラミングは、なかなか育たないですね。教師も忙しすぎて構造化プログラミングの入門段階で精一杯の状況です。

日本の若い人たちが、早くこの危機に気が付いて、アンドロイドスマホ上でのオープンなバザール型の開発への熱気が、このコロナ禍で少しでも盛り上がることを期待しましょう。


2019 12/06 2周波GNSS受信スマホのXiaomi 真珠湾攻撃翌日12/09に日本市場に参入

2019年12月06日 | QZSS Raw data技術byスマホ
2019 12/06 2周波GNSS受信スマホのXiaomi 真珠湾攻撃翌日12/09に日本市場に参入するとのことです。以下の日経記事では来年の予定でしたが、
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51949930Y9A101C1TJC000/

小米のスマホは若い人たちに人気がある(北京市内の自社店舗)

ネット上では、以下URLなどのようにXiaomi社は、前倒しで12月9日に日本市場で新型GNSS2周波受信スマホの販売を開始するとの情報で溢れています。
https://mobilelaby.com/blog-entry-upcoming-xiaomi-phones-2019-in-japan.html

貿易交渉が難航を重ねている米国政府へのあてつけなのか、または日本市場に一気に攻め込むという意気込みのあらわれなのか、前倒ししてXiaomi社は日本市場に進出します。

以下の本ブログ記事
https://blog.goo.ne.jp/qzss/e/0f0d0722a8978d5ae79ac52c0e31dc12

から分かりますように、欧州GSAの資料によりますと、2周波受信スマホでは一番乗りがXiomi社のスマホであり、現在も以下の表のようにXiomi社多数のスマホで2周波GNSS受信が可能です。



日本市場参入の手土産としてQZSS受信を可能としてチューンアップしてくるかどうかで、今回の奇襲の日本市場へのインパクトは大きく変わることでしょう。

20190720 【特別サービス】ガリレオ回復Mate20pro 2周波RawData 情報

2019年07月20日 | QZSS Raw data技術byスマホ
20190720 ガリレオ受信回復ということでの特別サービス記録です。普段は持ち歩いているMate20proによる2周波RawData情報を久し振りに記録してみました。

2019/07/19のお昼過ぎに、都内の視界の開けたところでデータ取得しました。

GPSTESTアプリによる衛星受信ステータス画面コピーを上下2分割で記録しました。

EUガリレオが受信回復していることが分かります。QZSSについてもLFが立っています。半年前はLFはブランク状態でした。またGPSとBeidouが受信衛星数では横綱相撲の状態であることも分かります。

GNSSLogger(Google謹製)による2周波Raw dataプロットをGPS,SBAS,Glonassについて記録しました。

GPSは大部分で2周波Raw dataが取れています。SBASは受信できていません。Glonassは1周波しかRaw dataは取れていません。

GNSSLogger(Google謹製)による2周波Raw dataプロットをQZSS,Beidou,Galileoについて記録しました。

QZSSが一番優等生で、受信レベルが高く、2周波Raw dataを非常に安定に受信できています。
Beidouは2周波Raw Dataは受信できなくなっています。以前は2周波で取れていたのでは思います。米中問題の影響が残っているのでしょうか。
Galileoは大部分で2周波Raw dataが取れるまでに回復しています。

現状ではMate20proはQZSSのL1+L5受信に合わせてベストチューニングされているのではと思うほど、良質の2周波Raw dataが取得できていると評価できます。大いに活用したいものです。

以上、Mate20proお持ちの方は確認頂ければと思います。