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高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

24.12.17バヌアツ首都で大地震、市内に遺体 米大使館入るビルなど倒壊

2024年12月17日 | 東京コロナ禍ー太平洋島嶼国
24.12.17 バヌアツ首都で大地震、市内に遺体 米大使館入るビルなど倒壊
https://www.afpbb.com/articles/-/3554519?cx_part=top_topstory&cx_position=3
というAFPの記事を記録しておきます.

バヌアツの首都ポートビラを襲った地震で大きな被害を受けた米、英、ニュージーランドなどの公館が入る建物(2024年12月17日撮影)。(AFP)

当方はバヌアツのポートビラに3回訪問しています.
海鮮フランス料理のうまいレストランが多いため日本人には楽しみな街でした.
早期の復旧・復興作業の進展のため,日本も要請に応えて積極的に対応してゆくべきでしょう.

【12月17日 AFP】南太平洋の島しょ国バヌアツの首都ポートビラで17日、強い地震が発生し、米国を含む複数国の公館が入る建物などが倒壊した。AFPの取材に応じた目撃者は市内で遺体を見たと語った。

米地質調査所(USGS)によると、地震は現地時間午後12時47分(日本時間午前10時47分)に発生。地震の規模はマグニチュード(M)7.3、震源は首都のあるエファテ島の沖合約30キロ、深さ57キロの地点だった。

本震の数分後にはM5.5の余震が発生し、その後数時間にわたり小規模な余震が続いた。

AFPの写真では、米国やフランスなど複数の大使館が入る4階建てのビルの地上階が完全に押しつぶされているのが確認できる。

倒壊した建物の画像をSNSに投稿した住民のマイケル・トンプソン氏は、衛星電話でAFPの取材に応じ、「市内の建物内に人がいる。通り過ぎたときに遺体を見た」 と述べた。道路には地滑りに巻き込まれたバスがあり、そこでも「明らかに死者が出ている」と語った。

トンプソン氏はまた、大使館ビルの地上階は「もはや存在しない」状態で「完全につぶれている。上の3階分はまだ持ちこたえているが、下に沈んでいる」と説明。「中にいた人がいたとすれば生存は難しいだろう」と語った。

地上階は米国大使館が使用していたと同氏はいうが、現時点でこの情報は確認されていない。一方、在パプアニューギニア米国大使館はSNSで、在バヌアツ大使館が「かなりの被害」を受けたため、「当面閉鎖」すると発表した。

またニュージーランド政府は、同じ建物内にある自国やフランス、英国、オーストラリアの各公館も「重大な被害」を受けたと発表した。(c)AFP


24.7.18 第10回太平洋・島サミット3日間の会合・行事を終えて閉会

2024年07月18日 | 東京コロナ禍ー太平洋島嶼国
24.7.18 第10回太平洋・島サミットは予定された3日間の会合・行事を終えて閉会しました.3年毎の島サミットのスケジュールをきちんと積み上げてきていることの強さを改めて認識しました.



巨龍が南太平洋島嶼国を一帯一路に位置づけて島嶼国支援を強化しています.投入する予算・人員ベースでは,巨龍に,なかなか勝つことは難しいですが,1997年から開始してきているという地道な実績の長さと相手国への配慮の積み重ねでは負けません.
特にJICAの青年海外協力隊JOCVメンバーのボランティアとしての相手の立場に立った献身的な努力は貴重です.

そして,日本の極め付きの最終武器は宮中での両陛下などとのお茶会・懇談会に招くことです.非常に大きな好意的な反応が得られます.こうした一体的な対応で,巨龍と対等に近く戦えます.

日本の天皇・宮中の長い歴史は,中国の一帯一路の底の浅さを見せつけてしまいました.

当方はフィジ-・スバ現地で同じアパートにいた中国のODAメンバー幹部達と酒を飲んだときに,日本の天皇・宮中の歴史の長さには文句が付けようが無い・勝てないと,しばしば聞きました.日本は大いに自信をもって活用すべきところでしょう.


24.7.18 前日17日の岸田首相動静(第10回島サミット関連分のみ)

2024年07月18日 | 東京コロナ禍ー太平洋島嶼国
(岸田首相動静:第10回島サミット関連分のみ 2024年7月17日)

08:21 徒歩で公邸発
08:22 官邸着
09:47 パラオのウィップス大統領と首脳会談(~10:08)
10:20 マーシャル諸島のハイネ大統領と首脳会談(~10:34)
10:47 フィジーのランブカ首相と首脳会談(~11:10)
11:23 サモアのフィアメ首相と首脳会談(~11:44)
12:03 クック諸島のブラウン首相とワーキングランチ(~13:05)
13:45 トンガのフアカバメイリク首相と首脳会談(~14:07)
14:20 ソロモン諸島のマネレ首相と首脳会談(~14:37)
17:37 村井英樹官房副長官、秋葉剛男国家安全保障局長、石原宏高、森昌文両首相補佐官、外務省の船越健裕外務審議官、北村俊博外務報道官、鯰博行アジア大洋州局長、石月英雄国際協力局長、神田真人財務官と面会(~17:51)
18:26 公邸発
18:33 東京・港区元赤坂の迎賓館着
18:39 「第10回太平洋・島サミット」参加国首脳らを出迎え(~19:23)
19:30 岸田総理夫妻主催夕食会開始
21:04 夕食会終了
21:05 参加国首脳らを見送り(~21:29)
21:30 同所発
21:37 公邸着

24.7.17 巨龍対抗の秘策:両陛下「太平洋・島サミット」の首脳夫妻らと英語で歓談 宮中茶会

2024年07月18日 | 東京コロナ禍ー太平洋島嶼国
こうした島サミット参加者への歓待ニュースをもっとTV等で流すべきだったと思うので,記録しておきます.
巨龍に対抗する秘策は両陛下との懇談・宮中茶会です.両陛下にはマキシマムに活躍して頂きましょう.
朝日新聞デジタルから
https://www.asahi.com/articles/ASS7K3PQ0S7KUTIL00KM.html?iref=pc_photo_gallery_bottom
両陛下、「太平洋・島サミット」の首脳夫妻らと英語で歓談 宮中茶会
中田絢子2024年7月17日 20時19分


 天皇、皇后両陛下は17日、太平洋地域の島国と日本による国際会議「第10回太平洋・島サミット」に参加するクック諸島やパラオなどの首脳らを招き、皇居・宮殿で茶会を開催した。

 宮殿の春秋の間で開かれた茶会にはミクロネシアやフィジー、トンガ、ツバルなど14の国と地域の大統領や首相とその配偶者ら23人が招かれ、秋篠宮さまと次女佳子さまも同席した。

 天皇陛下は、首脳夫妻らを前に、全て英語でスピーチし、「会議を通じて日本と太平洋島しょ国・地域との友好親善と協力関係が更に発展していくことを期待しています」などと述べた。皇后雅子さまは波の模様が描かれた和服で首脳らを迎え、両陛下は和やかに歓談した。(中田絢子)
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なお当方がJICAで南太平洋大学支援で滞在していた時期2003年に,秋篠宮ご夫妻が南太平洋大学を訪問されて,
フィジーの土地の所有権経緯の歴史的問題と現状について,当方は門外漢であったが,急遽勉強して,ご夫妻に説明をさせて頂いた.秋篠宮ご夫妻は多くの島嶼国を訪問されたので,太平洋島サミットの当面の重要課題はご理解されていると思われる.

24.7.17 「太平洋・島サミット」の首脳宣言案がまとまる

2024年07月18日 | 東京コロナ禍ー太平洋島嶼国


「太平洋・島サミット」の首脳宣言案がまとまる
2024年7月17日 21時42分

日本と南太平洋の島しょ国などによる「太平洋・島サミット」の首脳宣言案がまとまりました。海洋進出の動きを強める中国なども念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の実現に向けた取り組みの重要性を強調しています。

南太平洋の18の国と地域が参加し、16日から東京で開かれている「太平洋・島サミット」は、成果を首脳宣言として発表する予定で、その案がまとまりました。

この中では、国際社会が複雑さを増す中、いかなる侵略戦争にも反対し、世界のどの場所でも武力や威嚇などによる一方的な現状変更の試みを認めない立場を共有しています。

そのうえで、海洋進出の動きを強める中国や北朝鮮の核ミサイル問題なども念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の実現に向けた取り組みの重要性を強調しています。

一方、日本が各国に理解を求めてきた東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐっては、科学的な根拠に基づく安全性が確認されたIAEA=国際原子力機関による報告書に留意しながら対応を続けていく必要性が盛り込まれました。

岸田総理大臣や各国首脳は、この案をもとに最終日の18日開かれる首脳会合で締めくくりの討議を行い、正式に首脳宣言を固めることにしています。



岸田首相 「太平洋・島サミット」2日目も各国首脳と会談
2024年7月17日 18時43分

日本と南太平洋の島しょ国などによる「太平洋・島サミット」は、2日目の17日も岸田総理大臣が各国の首脳と個別の会談に臨み、気候変動への対応や防災体制の構築などに協力して取り組むことを確認しました。

「太平洋・島サミット」は、南太平洋の18の国と地域の首脳らを東京に招き、16日開幕しました。

2日目の17日も岸田総理大臣は、パラオやフィジー、トンガなど7か国の首脳との会談に相次いで臨みました。

このうちパラオのウィップス大統領との会談では「日本と太平洋島しょ国との『キズナ』をさらに強固なものとし、ともに進む方向性を内外に発信する機会としたい」と呼びかけました。

また、フィジーのランブカ首相との会談では、防災体制の構築を後押しするため、地震や津波の情報を日本版GPS衛星「みちびき」を通じてリアルタイムに提供する実証事業を行うことなどを伝えました。

一連の会談では、気候変動や海洋の安全、サイバー攻撃への対処など共通の課題での協力を確認したほか、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出について安全性への理解を改めて求めました。

最終日の18日は、首脳会合で総括的な討議が行われ、成果を首脳宣言などにまとめて発表する予定です。

24.07.16 NHK News Web記事:「太平洋・島サミット」開幕 岸田首相が各国と個別の首脳会談

2024年07月16日 | 東京コロナ禍ー太平洋島嶼国
24.07.16 NHK News Web記事:「太平洋・島サミット」開幕 岸田首相が各国と個別の首脳会談
2024年7月16日 18時01分

24.07.16 NHK Mews Web「太平洋・島サミット」が東京で開幕し, 岸田首相が各国と個別の首脳会談を行いました.

日本と南太平洋の島しょ国などによる「太平洋・島サミット」が16日開幕し、岸田総理大臣は、各国との個別の首脳会談に臨みました。

「太平洋・島サミット」は南太平洋の島しょ国などを日本に招いて3年に1度開かれていて、10回目の今回は18の国と地域の首脳らが集まり16日午後、開幕しました。

開幕後、岸田総理大臣は早速、ツバルやバヌアツの首脳らとの会談に臨みました。

このうちツバルのテオ首相との会談の冒頭で「日本と太平洋島しょ国との『キズナ』をさらに強固なものとし、ともに進む方向性を内外に発信する機会にしたい」と呼びかけました。

一連の会談では、気候変動や海洋の安全など、共通の課題に協力して取り組んでいくことを確認するとともに、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出を今後も安全に進めていくことを説明し、理解を求めたものとみられます。

3日間の日程のサミットでは、各国との個別の会談などを経て、最終日の18日、首脳らが一堂に会する会合で総括的な討議が行われ、成果は首脳宣言などにまとめられる予定です。

南太平洋の島しょ国をめぐっては、中国がインフラ整備を通じて関与を強めていて、日本としては、今回のサミットでさらなる関係強化を図りたい考えです。

林官房長官「協力関係を一層強化へ」
林官房長官は午前の記者会見で「国際社会や地域情勢の変化を踏まえた議論を行い、従来のわが国と太平洋島しょ国・地域との間の絆に加えて協力関係を一層強化したい」と述べました。

また、東京電力福島第一原発の処理水の放出計画について「太平洋島しょ国に対しIAEA=国際原子力機関の継続的な関与のもとで実施されるモニタリング結果の提供など科学に基づく丁寧な説明を積み重ね、安心感を高めていく」と述べました。

24.7.16 NHK News Web 東京で太平洋・島サミット 南太平洋島しょ国との関係強化へ

2024年07月16日 | 東京コロナ禍ー太平洋島嶼国
24.7.16 本日から第10回島サミットが開催ではあるが,トランプ候補銃撃のニュースの衝撃が大きすぎて,NHK以外は話題にほとんど出てこない.NHKでも小さな話題の細切れになりそうです.本ブログは小さなトピック・記事でも丹念に拾って,南太平洋上の小さな国々への支援につながる役割を果たしたいと思っています.

NHK News Web 東京で太平洋・島サミット 南太平洋島しょ国との関係強化へ
2024年7月16日 6時56分


日本と南太平洋の島しょ国などによる「太平洋・島サミット」が16日から東京で開かれ、政府は、気候変動や海洋の安全など共通の課題での協力を確認し、関係強化を図りたい考えです。

「太平洋・島サミット」は、3年に1度、南太平洋の島しょ国などの首脳を日本に招いて開く国際会議で、ことしは18の国と地域の首脳らが東京に集まり、16日から3日間の日程で開催されます。

16日と17日は、岸田総理大臣と各国首脳らとの個別の会談や歓迎レセプションなどが行われ、18日の首脳会合では、岸田総理大臣が共同議長を務め、気候変動や自然災害、海洋の安全などの共通の課題について意見を交わします。

この中で岸田総理大臣は、津波からの避難など災害対策に役立ててもらうため、気象庁が観測したデータを衛星を通じてリアルタイムに提供することなどを表明するほか、東京電力福島第一原発の処理水の放出計画について、改めて安全性への理解を求めることにしています。そして、議論の成果は首脳宣言と共同行動計画にまとめられる見通しです。

南太平洋島しょ国をめぐっては、中国がインフラ整備を通じて関与を強めていて、日本政府としては、今回のサミットを通じて、さらなる関係強化を図りたい考えです.

24.7.16 NHK News Webから パラオ高官 中国の調査船航行 “海洋監視で日本の支援に期待”

2024年07月16日 | 東京コロナ禍ー太平洋島嶼国
NHK News Webから, 太平洋島嶼国関係を記録しておきます.
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240715/k10014512211000.html

パラオ高官 中国の調査船航行 “海洋監視で日本の支援に期待”
2024年7月15日 18時54分

南太平洋の島しょ国の首脳らが参加する「太平洋・島サミット」が16日から東京で始まるのを前に、パラオの高官がNHKの取材に応じ、近年、中国の海洋調査船の航行がEEZ=排他的経済水域で繰り返し確認されているとして、衛星などを活用した海洋監視の分野で日本からの支援に期待を示しました。

「太平洋・島サミット」は、日本が1997年から3年ごとに開いていて、ことしは16日から東京で開催され、南太平洋の18の国や地域の首脳らが参加する予定です。

これを前に、パラオ大統領府のジェニファー・アンソン安全保障調整官がNHKのインタビューに応じました。

このなかでアンソン調整官は、近年、中国の海洋調査船が排他的経済水域内に許可なく入り、海底ケーブルが敷設された場所のほか、延長申請している大陸棚の海域を繰り返し航行していると指摘し、「われわれの排他的経済水域は60万平方キロメートルあり、必要な監視を行うには広大で、調査船が何をしているのか正確に調べるための手段を持っていない」と述べました。

さらに「航空機での監視や衛星画像で船舶を追跡するすべがなく、ほぼ盲目的にパトロールに出ている」として、衛星などを活用した海洋監視の分野で日本からの情報共有と支援に期待を示しました。

また、今回の会議について、中国がこの地域での影響力を強めている現状を指摘し、「参加メンバーの多くは中国と緊密な関係にあり、悪く言うことを望んでいない」とする一方で、「それぞれが抱えている課題を共有する機会になる」とも述べ、会議の重要性を強調しました。

24.7.15 トランプ前大統領銃撃怪我事件余波の中で明日から日本真剣勝負の第10回太平洋島サミット

2024年07月15日 | 東京コロナ禍ー太平洋島嶼国
24.7.15 トランプ前大統領銃撃怪我事件の激震の中で:

(AP通信のカメラマン、エバン・ブッチ氏が撮影したトランプ氏の奇跡の一枚と呼ばれる写真(13日、ペンシルベニア)=APからお借りしています https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN143BU0U4A710C2000000/)

明日16日から3日間の予定で,日本のインド・太平洋戦略の要であり3年毎に真剣勝負深化の第10回太平洋島サミットが東京で開催されます.日本も巨龍中国の一帯一路に対して,奇跡の一手と呼ばれるような南太平洋島嶼国支援への妙手を打ち出す必要があるでしょう.


前世紀末からわが国が力を入れてきた3年毎の太平洋島サミットも10回目を迎えます.


今世紀に入って中国が大きな力を入れてきた南太平洋戦略(一帯一路の太平洋部分)の予算と要員の規模は,既に日本のODA規模を大きく超えてきております.


当方が2年間,南太平洋大学に滞在したときに開催された第3回島サミットでは,小泉総理が仕切られた沖縄万国津梁館側と南太平洋大学フィジー首都スバのメインキャンパスとの間を衛星回線で結んでオンラインで行われ大きな成功を収めた.オンラインが当たり前の現在と違って,2003年のオンラインのサミット開催は,現地では奇跡的にインパクトのある妙手であった.

しかし当方が2004年に日本へ帰国後の日本国内の関心・反応は,南太平洋地域について全般的に関心が乏しく,驚くほど消極的で,重要性を説明しても空回りをすることはしばしばであった.

2010年代後半に入って,中国の南太平洋・一帯一路構想がマスコミで流れてからは,空回りをしながらも,日本国内でも関心が高まってきている.時の勢いというべきものがある.この勢いを本物にするためにも,今週の第10回島サミットは巨龍中国を意識した上でのわが国の国益確保にとって極めて重要であるといえる.

NHKを始めとするマスコミは,第10回島サミットの様子を大いに報道して,国民的関心を高めるようにすべきであろう.

24.7.13 NHK News Web記事:「第10回太平洋・島サミット」東京での開催前に外務省で予行演習

2024年07月13日 | 東京コロナ禍ー太平洋島嶼国
24.7.13 NHK TV Newsにおいて「第10回太平洋・島サミット」のニュースが流れました.以下のURLのNews Web記事を記録します.


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240713/k10014510881000.html

「太平洋・島サミット」東京での開催前に外務省で予行演習
2024年7月13日 16時42分

日本と南太平洋の国や地域の首脳らによる「太平洋・島サミット」が、来週、東京で開かれるのを前に外務省では13日、予行演習が行われました。

太平洋・島サミットは来週16日から3日間、東京都内のホテルなどで開かれ、南太平洋の18の国や地域の首脳らが参加します。

これを前に外務省では13日、オンラインも含めておよそ130人の職員が参加して省内の会議室で予行演習が行われました。

職員たちは、各国の首脳らのスケジュールを確認したり、会合の進め方を打ち合わせたりしていました。

サミットの準備の指揮を執る田口事務局長は「島しょ国との絆を再確認し、一層強化することがテーマだ。『やっぱり日本はいい国だ』と思ってもらえるように、一人一人が心がけてほしい」と呼びかけていました。

外務省1階のロビーにはカウントダウンボードが設置され、サミットまで3日と表示されていました。

「太平洋・島サミット」3年ごとに日本で開催
「太平洋・島サミット」は、日本が南太平洋の島しょ国と関係強化を図ろうと、1997年に始めました。

それ以来、3年ごとに日本で開いていて、10回目となることしは東京で開催し、南太平洋の18の国や地域の首脳らが参加します。

サミットでは岸田総理大臣が共同議長を務め、気候変動や災害対策、海洋の安全など共通の課題で協力を確認することにしています。

気候変動や災害被害 中国の影響力も
南太平洋の島しょ国が直面する大きな課題が、気候変動への対応です。

海面の上昇によって、水没の可能性が指摘されている国があるほか、地震や津波、サイクロンなど自然災害の被害にもたびたび見舞われています。

トンガではおととし1月、海底火山が噴火し、津波の被害を受けました。

日本は島しょ国の災害対策に生かしてもらおうと、今回のサミットで、太平洋地域の地震や津波の情報を日本版GPS衛星「みちびき」を通じてリアルタイムに提供することを表明する方針です。

一方、この地域では、中国が経済力を背景にインフラ整備などを通じて影響力を強めています。

長年、ODA=政府開発援助で支援してきた日本としては、今回のサミットを通じて、各国との信頼関係をさらに深めたい考えです。

トンガ駐日大使「気候変動や災害対策など日本の協力期待」
太平洋・島サミットを前に、トンガのテビタ・スカ・マンギシ駐日大使がNHKのインタビューに応じ、気候変動や災害対策などの分野で日本の協力に期待を示しました。

この中で、マンギシ大使は「最も重要なのは気候変動と災害だ。日本は災害対応で高い能力があり、2年前にトンガで噴火と津波が起きたときには大々的に支援してくれた。日本が太平洋島しょ国と連携し協力することを大いに支持する」と述べました。

また、影響力を強めている中国については「中国との関係は重要だ。開発のパートナーでもあり、どう関わっていくかはそれぞれの国しだいだ」と述べました。

その上で「太平洋地域は今、非常に興味深い時代で、興味深い力学が働いている。今回のサミットは、日本の存在感を示す機会だと考えている」と述べました。