南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2020 10/09 東京新感染203名 やっと日本QZS-4太陽合状態へ 興味深い日本QZS-1,インドNavIC-1E,1Iの交錯

2020年10月09日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2020 10/09 日本QZS-4は太陽赤緯高速の南下打ち消し合いながらの超スローペースで、やっと太陽合状態になりました。


先週までに中国BD四姉妹BD-IGSO3-2,IGSO-7,IGSO-1,IGSO-4がハイペースで太陽合並列生起して、豪勢な太陽合待ち行列状態が完了しました。BD-IGSO群が、春分・夏至・秋分そして来る冬至付近に太陽合を生起できる仕組みが見えて来つつあります。

インドNavIC系については、今年4月初めに起きていたNavIC -1Eと NavIC-1Iペアの東西両輪での遠近交代からちょうど半年経って、再び10月初めにNavIC -1Eと NavIC-1Iペアの東西両輪での遠近交代が起こりつつあります。相棒の東西両輪NavIC-1Dと -1Bペアについては位相が重なり過ぎて、こうした現象が見えません。おそらく打上げトラブル後にインドがNavIC-1Iを再打上げするときに、太陽合位相の重なり過ぎを避けるために位相を明確にズラしたのではと当方は推定しています。

この半年ごとに生起するNavIC -1Eペアの遠近交代のタイミングが、ちょうどQZS-1軌道太陽最短距離が交差するのは日印の宇宙ご縁の偶然的課題の発見といえるでしょう。


以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2020 10/09 QZS/IGSO軌道の3.5倍縦アニメGIFを記録します。


2020 10/09 QZS/IGSO軌道の3倍拡大アニメGIFを記録します。


新型コロナ疫対応での東アジア各国の科学技術力は、欧米に対して先進的になってきています。本ブログが扱ってきているアジアQZSS/IGSO技術を、現在の新型コロナ疫における「検査・追跡・隔離」基盤で存分に活かすためには、アジア特に中・印の科学技術力は国際社会に対してより誠実かつ透明であるべきといえるでしょう。このためにも、特にわが国とQZSS測位衛星の果たすべき役割は重要でしょう。

衛星の軌道6要素は、春分点や軌道仰角や昇降点引数など殆どが太陽中心座標系と密接しています。太陽合エベントは衛星軌道運動の特徴を把握できる優れたキーといえます。特に月面着陸などの将来実験においてIGSO/QZSSの軌道運動位相を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の活用・分析が効果的といえるでしょう。

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。


平成期の日本宇宙陣は、欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS軌道測位衛星実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出したといえるでしょう。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアのポストGlonassの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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