あの社会人時代の、馬鹿なオレ。八百屋、稼業だぜぇ、のほう、の。(自嘲的な笑いの⒉)

2023-08-03 05:41:59 | 馬鹿なオレ

ぎっくり腰の治療の休暇で、

冷静に、

馬鹿なオレも、考えた



そもそも、ね、

リヤカーの野菜を全部売っても、売上げが、

たかだか、3万、行くか行かないかだ。

よく売った、オレで、それだ。



掛け値が、仕入れの元の倍だから、

粗利は、よくて、15,000円也。

残りの従業員、バイトの粗利は、

だいたい、いつも、10,000〜13,000円。

8人、フルに商いに出て、

13,000円を稼いできたとして、10,4000円。

月に、25日、稼働して、260万。

凸凹あって、ひとり、月給、15万で、8人で、120万。

残り、140万也。



リヤカー転がして、

ざっと、算盤をはじいて、も、

この粗利、ひと月、140万だよ。



ここから、

都内の倉庫 兼 店舗の家賃や、

千葉からの野菜の仕入れの運搬費、

都内のリヤカーへの野菜補充のガソリン代。

その他に、

社長に、経理、怪しい会長、この3人の搾取分、

勘定が、どう考えても、合わねぇんだ、よ、

なんじゃ、こりゃ、だよ。



自転車こいだ、商い、

自転車操業じゃねぇかよ。

いやッ、自転車操業ならぬ、

タイヤが破(やぶ)れた、パンク状態だ、

これじゃ、リヤカーも、自転車も、転がせねぇ、よ。



目が覚めた頃には、

いつもの馬鹿なオレの現実が、そこに、いた。



また、お前かよぉ、あっち行けよぉ、

オレの前に、お前が、また、いるのかよぉ。



仕方ねぇよな、お前は、現実だ。

現実は、夢でも、何でもなくて、

いまのオレが、いる、そこが、現実なんだろ。



馬鹿は、そこに気付くのが、遅いんだ。


A rolling stone gathers no moss

「転がる石に苔むさず」



アメリカでは、

活発な活動を続けている者は、

いつまでも古くならないこと、

の、たとえ。



イギリスでは、

一か所に落ちつかない者は大成しないこと、

の、たとえ。



オレは、当然、ブリティッシュ・スタイルで、

馬鹿な毎日を、送っていることになる。



駅前留学の、

カンバセーションのレベルは、

サバイバルイングリッシュって、判定だったけどね。



実生活を、オレは、はたして、

サバイバルしてるんだろうか。

 




そして、また、次のお宅へ、と、

話は、つづく、ピンポ〜ン

 

 

初出 17/09/22 04:48 再掲載 一部改訂


あの社会人時代の、馬鹿なオレ。八百屋、稼業だぜぇ、のほう、の。(自嘲的な笑いの1)

2023-08-02 04:26:58 | 馬鹿なオレ

あの社会人時代の頃、


八百屋、上から読んでも、下から読んでも、

やおや、だ。

 

「ねずみ穴」から抜け出して、

「人情八百屋」「唐茄子屋政談」「かぼちゃ屋」ならぬ



オレは、リヤカーに、

産地直送、産直と銘打った、野菜を、積んで、

一軒、一軒、お客さんのお宅を、まわる、

八百屋をやった。



「唐茄子屋でござ〜い」なんて、

落語みたいに、大きな売り声は、ださない。



ピンポ〜ンって、玄関のチャイムを鳴らす、のだ。

当然、オレは、上を向いて、売ったよ。

口あいて、あ〜ン、

のどの奥の方まで、陽が当たっちゃって、

何も、口の中には落ちてこなかったよォ。

しかし、おかげで、久しぶりに、

心が洗われるような青空を、見たよぉ、

ホンの束の間だったけどね。


上を向いて、売るってぇのは、

のどちんこの土用干しを、するッてことじゃなく、

掛け値をすること。

掛け値とは、物を売るときに、

実際より値段を高くつけることで、利益を得て

仕入れの元値で、売ったんじゃ、

利益は生まれず、

骨折り損のくたびれ儲け、だけだから。



くたびれを、儲けても、

飯(めし)は、食えねぇので、

オレたちは、仕入れの倍の値段で、野菜を売っていた。

 

産直と、謳(うた)うと、

お客さんも付き、チャイムを押せば、

玄関先までやって来る、

「先々の時計となれや小商人」ってね。

 

オレのリヤカーの野菜は、

スッカラカンの空っぽになる時もあった。

店に在庫があれば、

もしくは、売れない奴のリヤカーの在庫を、

オレの方に、軽トラで補充させた。

おかげさまで、

オレは、この八百屋稼業で、貴重な、世間話を覚えて、

売上をあげ、8人のリヤカー仲間のトップで、

毎週、報奨金、1万円を、貰った。

貰った、と言っても、そのお金のでどころは、

東京しごとセンターといって、

東京しごと財団、ハローワーク、

民間の就職支援会社の協同で、

都民に、仕事を紹介する運営団体、

そこに登録いていたオレが、


離職してから、再就職までの期間が短かかった為に、

そのご褒美として、

オレを雇用した会社に入金されたお金なので、

オレが入社しなければ、

そもそも、入らなかったお金なのだ。

こまかい野菜を売っても、たかが知れてることに、

気付いたオレは、

なかでも、売上げ単価の高いお米を売った。

他の奴のお米も、

お前ぇよぉ、米を売る自信がねぇなら、

オレに譲れと、在庫は、すべて、

オレのリヤカーに、載っけて、

八百屋、唐茄子屋、ならぬ、

オレは、米屋になった。

その分、オレのリヤカーは、随分と重くなった。

八百屋モドキ、の、米屋だからね。

お米のついでに、野菜も売っていたのだ。



お得意様のお客さんたちは、主婦が多く、

先週に、行って来た旅行の話を写真を見せられて、

自慢をされたり、

旦那の母親、姑の愚痴や、息子の反抗期に、ついてと、

よく、ここまで、赤の他人のオレに、話すもんだと、

不思議に思った。

しかし、赤の他人だから出来たんだね。



人畜無害の八百屋に、見えたのかねぇ。

いや、馬鹿なオレを、見透かされたのか。



小1時間程、自慢や、愚痴に、

付き合うこともあったが、

油を売るのが、オレの商売じゃないので、

それに見合う買い物を、勧めて、お買い上げ頂いた。



なんと言っても、ツライのは、

雨降り風間 病み患い。

あめふり かざま やみわずらい。



落語の『らくだ』、屑屋の久さん、

あなたは、エライ、よ。


雨が降ると、

CCR

(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)、

『 雨を見たかい

(Have You Ever Seen the Rain ?)』が、

頭の中で、流れて、

なんとか、こころが折れるのを、しのいだ。



冷たい雨は、

『冷たい雨が降っている』(吉田拓郎)が、



風が吹くと、

『北風小僧の寒太郎』(堺正章、北島三郎)が、

オレを、応援し、支えてくれた。


次から次に、空から降ってくる、

白い綿のような、ふわふわした雪よりも、

重いみぞれ混じりの雪が、

これには、参った、お手上げだった。



寒さで、手が、かじかんで、

肝心のお金が、受け取れずに、お釣りが出せない。

「こんな日だから、八百屋さん、

 お釣りはいいわ、取っといて」って、

誰もそんなコトは言わない、のだ。

気前のよさは、お財布をしっかり握る、

ご婦人方には、見当たらなかった。



しかし、そんな、いつもは、財布はしっかりしていて、

なにかしら、ちょっとでも、

おまけを、ねだって来る奥さんが、

温かいお茶と、茶菓子を、出してくれたのは、

嬉しかった。


その茶碗から、

はじめは、熱くて持てなくて、飲み口、つまんで、

徐々に、ゆっくり、茶碗自体を、両手で包み、

かじかんだ手に伝わる暖かさ、

口の中から、喉を伝い、胃に届く、

その暖かさと、茶菓子の甘さが、

なにより、掛け値なしの、

その人情が、ありがたかった。



八百屋、いや、八百屋モドキの、米屋の、冥利か。

いまどき、この冥利、

カネを払っても、

滅多には、手には出来ないと思う、よ。


病み患い、

ぎっくり腰にも、困った、参った。



腰に来そうだったので、

社長に、明日は、腰がヤバそうなので、

軽トラでの野菜の補給仕事か、

休ませて欲しいと言ったら、



ゆっくりで、いいから、

なんとか商いに出てくれないかと、お願いされて、

仕方なく出かけたら、案の定、ぎっくり腰になり、

労災を願い出て、会社を休んで、腰の治療に入った。



そして、次のお宅へ、と、

話は、つづく、ピンポ〜ん、

 

 

初出 17/09/21 06:03 再掲載 一部改訂


あの社会人時代の、馬鹿なオレ。もうひとつのクリエイティブのほう、の。(そのもうひとつの7) THE END

2023-08-02 03:04:48 | 馬鹿なオレ

これで、

20年選手は、この業界から、

汚れた手と、足を洗った。



立つ鳥 跡を濁さず、の言葉を、蹴散らして、

明日でも、出勤できるカタチで、

オレのデスクやロッカーは、そのままの状態で、

名刺や、資料、いままで作ったモノ、

全てを、そのまま置いて、

みっともなく、散らかしたまま、


会社から、この業界から、らくご した。


もう、あのネズミの巣窟にも、

あのネズミらの面(つら)にも、

二度と、近づきたくなかった。



残念ながら、ネズミ並みの言い訳だ。

お恥ずかしくて、

穴があったら入りたい。

もちろん、ネズミの穴以外で、ね。


ついでに、

もう、随分と、ディズニーランドにも、

行っていないなぁ。



行くのは、落語の国である。

ただし、この落語の国にも、

注意しないと、

ねずみとの出会いは、思いもかけずある。

大変に、稀(まれ)にだが、

ミッキーとも、出会う事がある。

でも、この国のねずみは、

涙を誘ったり、愉しさや、

笑いをもたらしてくれたり、と、

癒しに、慰安に、なるんだ。


オレに、改竄を直接に指示した副社長は、

会社で、いちばんの稼ぎ頭だったが、

着服の科(かど)で、解雇された。



申し訳ないけど、

副社長の着服は、10年以上前からの常習で、

公然の行為として、

ネズミのボスも、ご存知のはずだった、

と、皆んなの認識だったのに。



何故に、今頃になって、と、

逆に、深い、ナニかの、意図を感じざるを得ない。

ネズミの頭(かしら)にとっては、

もう用済みで、邪魔になったんだろう。



ネズミの頭が、ネズミ小僧だって ?

とんでもねぇよぉ、

国定忠治だって ?

忠治は、チュウ、とは、哭(な)かねぇよ。

赤城の山じゃねぇだろ、阿漕(あこぎ)だろ。



アタマの白いネズミの頭(かしら)は

業界の外面(そとずら)では、評判が良かった。

 

つまり、

マッチポンプヒトだった。

 

タレントが1メートル以上の舞台から落ちるのも、

危険防止の対策をしないで、

落ちてから救急車を呼ぶ手際が良いと喝采を浴びたり。

 

契約書を結ばないで、雑に仕事を進めて、

違約金を取られ、

自分がいたからこれで収まったと居直る。

 

スタッフが急性胃炎になった時も、

単純に病院検索を案内ダイヤルでしただけなのに、

自分の名前を大きく言って大至急探すように言ったり。

 

やすっぽい小説や漫画のサブキャラ、

そうそう、ゲゲゲの鬼太郎のねずみ男だ。

 

とどのつまりが、

義侠心のない、義賊でもない、伝説にも残らない、

頭の白いネズミの親分が、すべてを、仕掛けて、

マッチをつけ燃やし、ポンプで消すんじゃなく、

ポンプで油を注ぎ、消したのは、社員たちだった。

業界!?、よく居る噛ませネズミの類だ。

世の中、そんな奴、しょチュウ、いるだろう。




外から、新しく、ネズミの役員がやって来て、

一瞬、世代交代で社長も務めたが、

この新人社長も、会社から消えて、

もとの頭の白いネズミが復活した。

このへんの事情は全く知らない、興味もない。

ネズミ穴に嫌気がさしたか、マッチポンプの

画策好きな社風だろう。

 

オレの後輩が、ネズミの役員にもなった。

オレの後輩の彼は、

会社に忠実な、ネズミだったし、

部下にも、ネズミ組への忠誠心がないと、

厳しく注意をして、忠義を尽くしていた。

チュウ、チュウ、うるさい、

ネズミの中間管理職を、まっとうしていた。


その後、20年間も奉公したオレが馘で辞めた事実を、

目の当たりにしてか、

奉公甲斐がない、と、感じたのか、

雪崩式に、10人位、当時の半分以上の、

彼ら、彼女らが、

業界から足を洗ったり、

中小企業のネズミ組から、

大きなプロダクションに、移ったと聞く。



みんな優秀だったんだね。

ちゃっかりしていた。



奴らの、強(したた)かさに、オレは、舌を巻いた。

オレひとり、馬鹿で、

若い奴らの方が、

遥かに、利口で、しっかりしていると、

思い知らされたのだ。



当時の、

改竄チームの、彼ら、彼女ら、は、

いま、ホントに好きな仕事として、

楽しんでいるのだろうか。



眠く、休みもない、時もあるだろうが、

納得して、モノづくり、クリエイティブな仕事を、

楽しんでいるのだろうか。



まさか、今でも、

改竄クリエイターを、続けてはいないよね。

オレなんかより、しっかり、と、

地に足を付けて、生活をしているんだろうね。


立つ鳥、跡を、思いっきり、濁した、オレだったが、

楽しく、面白い、いい意味での、くだらない、

仕事をさせて頂いた、

代理店の優秀な、クリエイターの方へも、

その現場を助けてくれたスタッフの方々へも、



ナンの挨拶もしないで、不義理を欠いて、

この業界から、らくご した、オレが、

ホントの愚者でした。



オロカモノ、ではなく、

グシャ、と呼んでください、グシャ、です。



皆さん、挨拶もしないで、御免なさい。

どうか、馬鹿なオレを、グシャ、と、

この場を借りて、お許しください



らくご しゃ の オレ、

オマエは、次は、どうすンだよ ?



自問自答 …… …… 、 … …… 、


よしッ、今度ァ、オレは、

与太郎さん、みたいに、

上手くは、売れないかもしれないけど、

棒手振り(ぼてふり)は、多くぁは運べねぇから、

リヤカーで、唐茄子でも売ってみようか、



そして、

上を向いて売ろう。



こんな馬鹿で、おまけに、グシャな、オレでも、



上を向いてりゃ、

ステキな青空が見えるかもしれねぇ、から、な。



ホントは、

オレって柄じゃないんだけどね。

 





This is the end of my this story .

but my life gone on .

 

 

17/09/20 05:49 再掲載 一部改訂


あの社会人時代の、馬鹿なオレ。もうひとつのクリエイティブのほう、の。(そのもうひとつの6)

2023-08-01 05:49:24 | 馬鹿なオレ

必要悪を、受け入れる事が、

どうも、最期まで、腑に落ちないオレを、

おこちゃまで、ひとり、いい子に、なろうとしている、

ギゼンシャ、と思われても、仕方がない。



経理にも、

このネズミの所業に、

オレは、ウンザリしている事実を伝えて、

この所業が、経理的に、会社的に、

大丈夫なのかを、問うた。



そして、

経理的な判断を仰いでみたが、

ネズミ組の経理からの、答えは、

眼を閉じた、耳も閉じた、口も閉じた、

無言の返答だった。



見猿、聞か猿、言わ猿、左甚五郎な訳ね。

これじゃァ、落語 『ねずみ』で、

このネズミの経理は、甚五郎 作だったのか ?

はなしが、上手すぎるよ。


それでも、

部下には、所業を指示をし、

ヤラセテイル現状の矛盾から、

オレは、ネズミ組の会社の現実から、

落語に逃げ込んだ。



馬鹿なりのオレの、

馬鹿な「逃散(ちょうさん)」だったんだろうか。

深く、遠く、逃げ込み過ぎて、

とうとう、落語 取りが、らくごしゃ に、なっちまった。


※【逃散】ちょうさん

中世・近世、農民が耕作を放棄して他領へ移ること。

多く領主に対する示威的な闘争手段として行われた。

とうさん。じょうさん。

〔「ちょう」は「逃」の呉音から〕

『大辞林 第三版の解説から』



コストカッターと闘っていたオレは、

闘う戦力には、もう、看做(みな)されなくなり、

単なるコストとして、カット、された。


社内にも、コストカッターが、いたんだ。

頭の白いネズミのボス、社長だ。



その社長からは、

「事情が変わった、お前の居場所はない」

と、だけ。

20年の労(ねぎら)いは、なにも、なかった。

経営者って奴は、

冷徹でなければ、演っていけないものなのかねぇ。

 

演技なら、まだ、ジェリーの方が、

知恵とユーモア、可愛げがある分、

役者としては、一枚上手だ。



頭は白くても、腹が黒くて、

悪知恵っていうのは、

底が浅いと、見透かされちまうだよね。


会社と社員の「Win、Win」では、もう、なくなって、

会社自身の「Win × Win」で、

「Win」の二乗に、事情を変えたんだ。

代理店の構造を、

プロダクション内部に、

ネズミのボスは、持ち込んだだけだ。



日本の得意なお家芸、

他人(ヒト)がつくったシステムを、

まんま、真似して、取り込んでしまう。


ここでも、それを、見る事ができる。

こういう芸当は、ホント、この国は、上手い。


ホンの、微々たる退職金を、

実は、甚五郎 贋作、ネズミ組の経理からは、

社長の計らいで、随分に、上乗せしてます、と、

糞にもならない、労(ねぎら)いの恩を着せられた。


随分って、経理さんよ、

汚れた悪事の手当てにも、なってねぇよ。

ネズミのボスからの、ホンの雀の涙だった。



その雀も、よく見ると、

色白で肥えているが、

風体はというと、黒羽二重は陽に焼けて赤羽二重。

紋付も紋の白いところが真っ黒な、絵師が、

絵に描いた落語「 抜け雀 」の、雀の涙だ。



落語『抜け雀』では、「 雀 」が、一羽、一両だったが、

涙じゃ、残念ながら、価値が、ねぇんだよ、

ネズミのボスさん、よぉ。


※「黒羽二重」黒色の、上質の絹糸で織った絹織物。

つやがあり、肌ざわりがいい。

紋付などの礼装用和服地。

※「赤羽二重」黒色が、陽に焼けて、赤くなった様。

 





To be continued

 

17/09/19 05:25 再掲載 一部改訂


あの社会人時代の、馬鹿なオレ。もうひとつのクリエイティブのほう、の。(そのもうひとつの5)

2023-07-31 21:55:17 | 馬鹿なオレ

やっと、本題だ。

前提となる状況を説明する為に、

時間を掛け過ぎてしまった。



下請けの請求書、領収書の提出、と聞いて、

身に覚えのある、悪い方は、察しが良い方です。

3を、8にしたり、5を、6にしたり、ね。

身に覚えがないとは、……… 。


そうです、

提出すべき、請求書、領収書の改竄です。


そうしないと、経営を維持するための利益が、

産まれてこない、という会社の上意下達であった。

窮鼠 猫を噛む、如く、改竄するのだ。

どちらにしても、ネズミの所業だ。



オレたちが、ジェリーで、

代理店が、トムだ。( 富む、吐夢、葬 )。

狂犬から、虐( いじ)めッ子の猫に、役者が変わった。

アニメのように、

やったり、やられたり、仲良くケンカはしない。

トムに、一方的に、虐められ、ヤラレっ放しだ…… 、



本来、

映像を作る為に、苦労もいとわず、

休日返上だったり、睡眠時間を削っての作業であり、

(ホントは、ここにも、大きな問題があるのだが、

 今回は、置いておくとして)

仕事とはいえ、改竄作業の為に、

自分の時間を削るのは、間違っている気がした。

まったくもって、やすっぽい、

馬鹿なオレの、せいぎ感だ。



しかし、

ここでも、ヒトは、間違った道を、

自分の道として、歩み始めてしまう。



完成した商品を納品すると、

その仕事の数だけ、改竄作業が、

現場の制作

(PM : プロダクションマネージャー、

AD : アシスタントディレクター )

と、呼ばれる、彼ら、彼女らの仕事としての、

ネズミの所業が待っている。


彼ら、彼女らは、

請求書、領収書の数字の切り貼り、

そのコピーでの作業から、

パソコンに、スキャンして、

パソコン内での作業の進化に、

スキルアップを感じ、同僚に、そのスキルを自慢する。

これもひとつの、モノづくり、クリエイティブと、

思い込んで、作業をしていたんだと、

信じてやっていたんだろうか。


悪い事と知りながら、必要である、という、

必要悪という言葉で、自己肯定をして、

麻痺をしていく。



もう、20年以上も前の事である。

現状は、もう、さっぱり、

どうなっているのかは、わからない。



コストカッターなんて、存在、そのものが、

時代遅れの産物で、冗談みたいな悪夢だったと、

カットされているの、かも。



上意下達の上と下の中間にいたオレは、

彼ら、彼女ら、からは、上司であり、

上意下達を、上意下達へ、と、

橋渡しをし、指示をしていた。



勿論、オレも麻痺ぎみ組、

必要悪のネズミの一味だったんだ。

 




To be continued

 

17/09/18 07:24 再掲載