なにぶん、なりゆき なもんで
、・ 改め らくごしゃ の なりゆき(也がついたり、つかなかったり)
あの社会人時代の、馬鹿なオレ。八百屋、稼業だぜぇ、のほう、の。(自嘲的な笑いの⒉)
ぎっくり腰の治療の休暇で、
冷静に、
馬鹿なオレも、考えた。
そもそも、ね、
リヤカーの野菜を全部売っても、売上げが、
たかだか、3万、行くか行かないかだ。
よく売った、オレで、それだ。
掛け値が、仕入れの元の倍だから、
粗利は、よくて、15,000円也。
残りの従業員、バイトの粗利は、
だいたい、いつも、10,000〜13,000円。
8人、フルに商いに出て、
13,000円を稼いできたとして、10,4000円。
月に、25日、稼働して、260万。
凸凹あって、ひとり、月給、15万で、8人で、120万。
残り、140万也。
リヤカー転がして、
ざっと、算盤をはじいて、も、
この粗利、ひと月、140万だよ。
ここから、
都内の倉庫 兼 店舗の家賃や、
千葉からの野菜の仕入れの運搬費、
都内のリヤカーへの野菜補充のガソリン代。
その他に、
社長に、経理、怪しい会長、この3人の搾取分、
勘定が、どう考えても、合わねぇんだ、よ、
なんじゃ、こりゃ、だよ。
自転車こいだ、商い、
自転車操業じゃねぇかよ。
いやッ、自転車操業ならぬ、
タイヤが破(やぶ)れた、パンク状態だ、
これじゃ、リヤカーも、自転車も、転がせねぇ、よ。
目が覚めた頃には、
いつもの馬鹿なオレの現実が、そこに、いた。
また、お前かよぉ、あっち行けよぉ、
オレの前に、お前が、また、いるのかよぉ。
仕方ねぇよな、お前は、現実だ。
現実は、夢でも、何でもなくて、
いまのオレが、いる、そこが、現実なんだろ。
馬鹿は、そこに気付くのが、遅いんだ。
A rolling stone gathers no moss
「転がる石に苔むさず」
アメリカでは、
活発な活動を続けている者は、
いつまでも古くならないこと、
の、たとえ。
イギリスでは、
一か所に落ちつかない者は大成しないこと、
の、たとえ。
オレは、当然、ブリティッシュ・スタイルで、
馬鹿な毎日を、送っていることになる。
駅前留学の、
カンバセーションのレベルは、
サバイバルイングリッシュって、判定だったけどね。
実生活を、オレは、はたして、
サバイバルしてるんだろうか。
そして、また、次のお宅へ、と、
話は、つづく、ピンポ〜ン
初出 17/09/22 04:48 再掲載 一部改訂
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