心理士の子ども発達支援

発達や療育、教材の紹介

選ぶことが出来るようになる。「どっち?」「こっち!」

2017-02-07 18:54:40 | 発達:ことば

「どっち?」と尋ねるとオウム返しになっていまい

「こっち!」と返答(選択)出来ないお子さんがいます。

言葉をまだうまく活用出来ないお子さんにとって、

物事を「選ぶ」ということが出来れば、

お子さんの生活が楽になり、幅も広がります。

↓この絵本を使って「選ぶ」ことを何度も体験しました。





「どっちにかくれてる?」と尋ねて

子どもの手(人差し指)を取って「こっち!」と言って正解の方に持って行きます。




このようにして、絵本の最後まで続けます。


1回目は、されるがままというぐらいの速めのテンポで流します。

2回目も出来そうなら、今度は、1回目よりはゆっくりの速度でしてみます。

1回の療育で無理をせずここまでにしましょう。

療育の度に繰り返すうちに、どっちかを指差せばいいのだということや

指差した方に答え(いいこと)があるということがわかって来ます。

絵本の内容などすぐに覚えてしまうお子さんが多いので、

いつも正解の方を指指すようになれば、

実物で好きな食べ物やおもちゃを選ぶということをしてみて下さい。

選べば嬉しいこと、楽しいこと、楽に過ごせるということが理解出来ていると思います。


 


絵カードを使って楽しく三語文練習

2017-02-05 14:00:06 | 発達:ことば



ことばの課題をあまりしたがらないお子さんにおすすめなのが

手作りのおもしろ絵カードを使った三語文練習です。

最初の何枚かは、大人が「おばけがかさをさす」など見本を示します。

興味を示した子どもは、自然と加わって、楽しそうにやり始めることが多いです。




↑子ども月刊誌の付録を利用した三語文練習です。

やり方は、上記と同じです。

「アンパンマンが空を飛ぶ」などの見本を示すと

嬉しそうに参加してくれます。

カードを裏返しにしてめくったものを答えるというように

ゲーム感覚でするのも楽しめます。

慣れて来たら、「これは、誰がどうしてる?」と聞くと

上手に答えてくれるようになります。

 

比較的子どもたちに人気のアンパンマンや手作りのおもしろカードは、

課題に興味を示しにくいお子さんも乗ってくれることが多いです。

それぞれのお子さんの好きなものをテーマにすることもポイントです。

車、電車、恐竜、おばけ、ウルトラマン、お気に入りのキャラクターなどなど。

いろんな場面の練習をして言葉で表現を出来るようになるといいですね。