心理士の子ども発達支援

発達や療育、教材の紹介

くじ引き問題集…それならやってみようかな‼️

2020-11-24 11:20:51 | 発達:情緒
学習に取り組むきっかけとして、「くじ引き問題集」という方法のご紹介です。
 
プリント問題となると、難しい、出来ない…と言った
 
自信の無さや不安、思い込みなどで、取り組みたがらないお子さんがいます。
 
1問でもいいからやってみない?と誘っても取り組めず、泣いたり、怒ったりと
 
感情をあらわにするお子さんもいます。
 
↓そこで、プリントを1枚ずつ切り離します。



 
↑裏返して「くじ引き!どんな問題が出るかな?」など

それぞれのお子さんに合わせて誘います。
 
子どもは、くじ引きが大好きです。
 
どの子も飛び付いてくれます。
 
何もわくわくするものが書かれているわけではないのですが、
 
わくわくしてくれるのです。
 
そして、何の迷いもなく問題に取り組んでくれます。
 
そのお子さんの状態によって、2枚からスタートでもいいと思いますが
 
ほとんどのお子さんが5枚(問)以上あっても取り組めます。
 
写真は、算数の文章問題ですが、漢字や言葉、クイズなど、あらゆる教科で利用が出来ます。
 
 
中には、引かずに全部取り上げようとしたり、問題を見て選びたいと言ったり…
 
そうなると、また目的が違ってくるため、そのようになる可能性があるお子さんの場合、
 
↓1枚ずつ折って袋か何かに入れて手を入れて引いてもらうといいです。
 
 
このくじ引き問題集の目的は、取り掛かるやる気を引き出し、
 
1問ずつ取り掛かることを積み重ねることで、
 
出来た、出来る!といった自信が育ち、くじ引きでなくとも
 
問題に取り組めるようになることです。
 
情緒を育てることが大切な目的です。
 
また、くじ引きにすることで、大人とのやり取りも生まれていいですよ!
 
 
ポイントは、確実に出来る問題を用意することです。
 
 
くじ引きにしなくても1問ずつ切り離すだけで取り組めるお子さんもいます。
 
1問ずつがスムーズに出来るようになったら、
 
ステップアップで次は、2問ずつするといいと思います。
 
いきなり、プリント1枚出来る場合もあります。
 
 
 

きらきら穴落としで着席

2020-11-17 18:13:07 | 発達:関係づけ
着席することが苦手なお子さんにおすすめの「きらきら穴落とし」
 
きらきらしたものが好きなお子さんが多いので、
 
比較的、取り組みは良いと思います。
 
きらきらがいくつか入ったペットボトルを振って音を出して知らせます。
 
だいたいのお子さんが飛んで来て着席します。
 
着席したら、ペットボトルからきらきらを全部出して、穴落としをスタートします。
 
 
↑お子さんの利き手の前に1つきらきらを置きます。
お子さんは、ペットボトルを片手で支え、利き手で入れます。
 
小さい口が難しい場合、↓大きめの口のペットボトルから始めて下さい。
 


着席がとても苦手なお子さんは、少ない数から始めて、
 
1つでも入れることが出来たら、おおいに褒めてあげましょう!
 
 
ポイントは、きらきらを1ずつ渡すことです。
 
大人が持っている全部を奪い取ろうとすることもありますが、
 
お子さんに見えないようにしっかり握っていれば、大丈夫です。
 
多くを渡すとわしづかみにして、そのまま入れようとしたり、
 
全部をばら撒いてみたりと目的が達成されないことが起こります。
 
 
1つずつ渡すことで、指を使ってつまみます。
 
1つなのでしっかり見ます。
 
見ることで物と物の関係がわかります。
 
出来た達成感を味わえます。
 
座れば何か、いいことがあるかも…と、
 
また次も着席してくれます。
 
 
2才前後で療育を始める場合、座ることが苦手なお子さんが多くいます。
 
人が座っていられること、見て、聞いて、出来ることは、
 
他者とのコミュニケーションや学習において大事な1歩です。
 
 
3歳ぐらいまでのお子さんに適した課題ですが、
 
それ以上のお子さんであっても必要な場合はどんどん活用して下さい。
 
落ち着いて出来るようになったら、1つずつを卒業して
 
いくつかいっぺんに渡して、1つずつ入れることが出来れば拍手です!
 
 
この課題は、着席と同時に微細運動、目と手の微細協応運動が養われ、
 
型はめやパズル、ブロック、工作などにつながります。
 
 
*きらきらは、水槽の底に入れたりするインテリア品です。
 プラスチック製のとても軽いものです。