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福田繁雄大回顧展

2011-10-01 22:59:48 | 美術[は]
「ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧展」@川崎市市民ミュージアム

 トリックアートの大御所、福田繁雄の展覧会。いちばんのお気に入りは「電気溌剌シリーズ」:紐の先に付けられた電球、リングにくくり付けられた電球、バケツの取っ手に付けられた電球、電球は煌々と点っているのだが、電源コードはすぐ目の前でペチっとちょん切られている。ご丁寧にノコギリで切断されたコードまである。コードなんか繋がってなくても電気は点くのだぴょん! この視覚の違和感がたまらない。これを見た少年少女が家の電源コードをハサミでちょん切らないか心配だ。

 「ヴィナスシリーズ」:ミロのヴィーナスの石膏像に有名人、偉人などの肖像を描いたシリーズ。リンカーン、アインシュタイン、ベートーベンなどいろいろある中でツボったのが聖徳太子。紙幣に描かれた聖徳太子の細かい模様まで再現、太い眉と妙に堀の深い鋭い眼光で見つめられると、ついつい支払いたくなってしまう。

 それから、欲しくて欲しくてたまらないのが「使えない食器シリーズ」である。「取っ手が8つあるポット」は割と使える、「上下ダブルカップ」は普通に使えるとか勝手に品定めしていると最悪なヤツが現れた。「持ち手てんこ盛りカップ」これは使えない、というか使いたくない。カップの中に取っ手がたくさんあってどーする!?

 鏡に映すとピアノに見えるガラクタ「アンダーグランドピアノ」や光を当てるとモトクロスバイクになるガラクタなどの名作も展示。あんまり広くない展示スペースだが、それなりに楽しめる。

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