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八ヶ岳建築ツアー

2013-08-06 20:25:42 | イベント
アートテラーとに~さん主催、お笑い建築家ペンさんが紹介する、山梨、長野の建築ツアーに参加した。八ヶ岳を囲むように位置する3物件をバスで巡る旅。

1.中村キースヘリング美術館(山梨県・小淵沢町)
 設計:北川原温
 HIV予防活動に関わり、自らもエイズにより31歳で亡くなったアメリカのストリートアーティスト。単純な人型、動物型を組み合わせて描いたコミカルな作品がたくさん集まると芸術になる。
 孤を描くように中央が凹んだ屋根が特徴の建物、展示室から天井を見上げると、屋根の孤の形そのままの天井が見える。天井裏もなく、屋根のペッコリがそのまま室内天上のモッコリになっている。






2.神長官守矢史料館(長野県・茅野市)
 設計:藤森照信
 神長官守矢(じんちょうかんもりや)は古代から明治初期まで諏訪上社の神長官という役職を勤めてきた家だそうで、ここには古文書1600点が収蔵されている。室内には鹿の首、猪の首、串刺しの兎など、神事で使われたらしい怪しげなモノが展示してある。
 史料館は鉄筋コンクリートながら、土蔵なのかあばら家なのか何だか不思議な印象の建物で、入り口の屋根には何故か柱が天高く突き出している。藤森氏の解説を読むと「軒が寂しいので柱を建てようとして、偶然鉛筆が軒を突き抜けた」のだそうだ。ナメてる。



 史料館の裏山には、藤森氏の茶室「空飛ぶ泥舟」と「高過庵」が作られている。昨年行った清春芸術村にも茶室「徹」があった。「高過庵」は「徹」と似たような木の上の物件。「空飛ぶ泥舟」はマンガの宇宙人が乗って来そうな物件。中には入れなかったが、暑いこの時期だったらたぶん不快な居心地なのではないかと勝手に想像する。






3.八ヶ岳高原音楽堂(長野県・南佐久郡)
 設計:吉村順三
 1988年9月に標高1500mの高地に造られた木造の音楽堂、夏の平均気温が19度で、大気と湿度が楽器に理想的な条件となっている。毎月いろいろな音楽家によるコンサートが開かれている。



 近所にある「八ヶ岳高原ヒュッテ」はレストランや土産物ショップが入っているチューダー様式のお洒落な洋館。尾張徳川家十九代当主、徳川義親の邸宅で、1934年に東京・目白に建てられ、1968年にここに移築されたもの。テレビドラマ「高原へいらっしゃい」の舞台にもなったようだ。設計:渡辺仁



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