ざっきばやしはなあるき  

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ヴェネツィア展

2011-11-05 22:57:24 | 美術[は]
「魅惑の芸術‐千年の都 世界遺産ヴェネツィア展」@江戸東京博物館

 水の都ベニスの遺産およそ140件を展示しているというので行ってみた。一度行ったことはあるけどもう一度行きたい。クルマなんか通れない迷路のような街を歩いているだけでアドベンチャー気分、宝探しに来ているような独特の町並み。そして突き当りを曲がると運河が現れ、黒いゴンドラが静かに通り過ぎる。ベニス大好き。

 展示品は予想外にバリエーション豊富で飽きさせない感じ。いちばん大きな物件は「カ・レッツォーニコ様式のシャンデリア」で、物凄い高級感というよりは美味しそう、カラフルロリポップ風味の色ガラスで作られていて、ちょっと見、食べきれないくらいの飴細工という雰囲気。

 「総督モロジーニの祈祷書と銃」は身の危険を感じていた総督が、小さな祈祷書の中を繰りぬいて小さな銃を隠し持っていたというスパイ御用達みたいな逸品。

 「カルカニェッティ」は靴底が50cmくらいあるシークレットシューズというか高下駄、危なくて歩けやしない。

 カナレットの細密画「柱廊のあるカプリッチョ(奇想画)」の突き抜けた建築空間の空気感覚が好き。これは実際にあった建物ではなく、想像で描いた建造物。


 そしてヴィットーレ・カルパッチョの「二人の貴婦人」という、いわくありげな絵も登場。高級娼婦の絵だと思われていたものだが、上につながる半分の絵が見つかったことで、狩猟に出ている夫を待つ貴婦人の絵ということになった。この場合高級な貴婦人なのか低俗な貴婦人なのかは不明。さらにこれらは扉絵の右側だということで、世界のどこかにまだ見ぬ左側が存在するはずだという夢のある話。そこに何が描いてあるかによって、高級娼婦 → 貴婦人 → 宇宙人? 鳥人? なにに変身するのか期待は高まるばかりである!そうでもないか。


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 美術を鑑賞した後は、美術じゃないものを鑑賞しようと出かけたのはお茶の水。

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会田誠「美術であろうとなかろうと」@東京ワンダーサイト本部

 会田誠の若手支援事業だそうで、美術でなかろうと、と言ってるんだからまあ、なんだかわからんものが展示されているのかもしれないなぁ、と思って行ってみたら、そのとおりだった。以前、ミヅマアートギャラリーでも展示していた段ボール工作物も、継続的に作り続けているのだそうで、できたものは全部溜めてある。来年、某所で全部並べるらしい。ちょうどその部屋で会田さんが数名の「アーティスト」に作成手順をレクチャーしていた。他の部屋には会田さんの初期の頃のゆる~いもんが展示してあったり、またほかの部屋では若手アーティストのゆる~いもんが。

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