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写楽 幻の肉筆画展

2009-07-18 21:43:15 | 美術[さ]
「写楽 幻の肉筆画 ギリシャに眠る日本美術~マノスコレクションより」@江戸東京博物館

 両国駅から江戸東京博物館にテケテケ歩いて行くと、駐車場に観光バスが何台も止まっていてびびった。な、なんじゃこりゃ!? 会場の中はまあ、押し合い圧し合いというわけでもなかったが、けっこう賑わっていて、小さい版画の前は牛歩になっていた。

 すべて、ギリシャ国立コルフ・アジア美術館所蔵作品。コルフ島の王女ナウシカアが島に漂着した主人公オデュッセウスを救ったという神話があって、ん? ジブリか? と思ったら、「風の谷のなにがし」は、この王女ナウシカアを元にした名前だそうだ。

 写楽はいったい誰なのか、については、お笑いアートテラーとに~さんのブログでも見てもらうこととして。

 今回の目玉は、扇子に描いた写楽の肉筆画ということで、なかなかちっこい目玉だな。この辺りに来るとまだ空いていて、ちっこいわりに見やすかった。ちっこいくせに、なんだか御利益がありそうで、つい拝んでしまいそうな雰囲気である。

 写楽展と言っても、120点以上の展示のうち、写楽は3作。あとはいろんな浮世絵師のめずらしい作品が並んでいる。懐月堂派 「立美人図」、 鈴木春信 「母と子と猫」、 鈴木春信 「見立菊慈童」、 鈴木春信 「唐子と布袋」、 歌川豊春 「浮画源頼光土蜘変化退治図」、 菊川英山 「風流夕涼三美人」などがよかった。特に、喜多川歌麿 「歌撰恋之部 深く忍恋」の繊細な美しさが好き。

 そういうわけで、写楽はどうでもいい、という人でも浮世絵が好きな人にはお薦め。

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