ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

ヤン・シュヴァンクマイエルの映画

2012-01-15 23:08:52 | 映画[や]
ヤン・シュヴァンクマイエル《サヴァイヴィング ライフ - 夢は第二の人生 -》,《オテサーネク - 妄想の子供 -》

 昨年9月に展覧会をやっていたヤン・シュヴァンクマイエルの映画を見た。展覧会でも2010年の作品 《サヴァイヴィング ライフ》 のメイキング映像があっり、資金不足なのでコマ撮りアニメーションを混ぜるんだとか変なことを語っていたので、へんてこな映画だということはわかっていたが、見たらやっぱりへんてこな映画だった。

 夢と現実の二重生活を送る男の困った人生を描いた珍妙な映画だが、見る方もそれなりに困る。ひょこひょこトンチキなアニメが混ざり、ニワトリ男が駆け抜けたり、ヘビが駆け抜けたり、拍手が巻き起こったりするので、シリアスにドキドキしてる暇はない。ちょっと寝た。

 同時上映の 《オテサーネク》 は2000年の作品。子どもの生まれない夫婦の物語。それで気が沈んでいる妻に、夫が人間の形をした木の切り株を与えて慰めようとしたばかりにえらいことになってしまうという珍妙な映画である。珍妙ダブルス。

 グロテスクで不条理なホラー映画という位置づけなのだろうが、そのホラー感覚が、幽霊が出てくるよりも有り得ない違和感を醸し出し、ホラーの始まりと同時に頭がおかしくなる妻がいて、物語はどんどん救いようのない状態に突入して行く。なにはともあれ珍妙であることには間違いない。

コメント    この記事についてブログを書く
« 建築、アートがつくりだす新... | トップ | 『ALWAYS 三丁目の夕日 '64』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画[や]」カテゴリの最新記事