ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

マネとモダン・パリ

2010-04-10 23:13:55 | 美術[ま]
「マネとモダン・パリ」@三菱一号館美術館

 レトロな割にピカピカの三菱一号館美術館はけっこうな賑わい。マネの油彩や版画など70数点と、モダン・パリな画家の作品など大小合わせて約150点ほど展示されている。ベルト・モリゾの肖像がなかなかよかった。

 《死せる闘牛士》は死体の絵である。闘牛場で牛を背景に返り討ちにあって「なんらかの痛手をうけて息をしなくなった闘牛士」が描かれていたが、世間の批判を受けて、上下半分ずつ切断、死体のほうだけ手直しした作品ということだ。上半分はまた別の美術館に所蔵されているというから面白い。そっちには死体の「し」の字も付いてないのに。

 「死体の絵」で盛り上がったまま、しばらく進むと、なんと今度は「自殺の絵」が登場してますます盛り上がる。←なんでや

 ピストル片手にベッドの上で「なんらかの痛手をうけて息をしなくなった男」が描かれている。これもきっと批判されたんじゃなかろうか。そのへんのことは知らない。

 アルフォンス・アドルフ・キュザン《ゲイテ座》、オーギュスト=ジョセフ・マーニュ《ヴォードヴィル座》などの、正立面図や断面図のような建築絵画などもあって、これはこれで好きな雰囲気。

コメント    この記事についてブログを書く
« 水月観音菩薩半跏像 | トップ | 『アリス・イン・ワンダーラ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

美術[ま]」カテゴリの最新記事