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「横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」@横浜美術館
パリのオランジェリー美術館から印象派とエコール・ド・パリの作品約70点が来日。オランジェリーの所蔵品は146点だそうで、その半分が来ていることになる。アルフレッド・シスレー、クロード・モネ、オーギュスト・ルノワール、ポール・セザンヌ、アンリ・ルソー、アンリ・マティス、パブロ・ピカソ、アメデオ・モディリアーニ、キース・ヴァン・ドンゲン、アンドレ・ドラン、マリー・ローランサン、モーリス・ユトリロ、シャイム・スーティンの13人のアーティストの作品が来ている。画商ポール・ギヨームのコレクションだが、私邸を美術館にするという夢を叶える前に若くして死んでしまったようだ。
シスレー、モネ、ヴァン・ドンゲンは各1点だけなのに、オーギュスト・ルノワールが8点、シャイム・スーティンが8点、アンドレ・ドランが13点と、画家によって展示数はまちまち。ピアノの音色が聞こえそうな躍動感に満ちた構図のルノワール《ピアノを弾く少女たち》は展覧会の"顔"になっている。それに引き換え、いや違う、それなのに、いや違う、そんな作品たちの中で、私の心はアンリ・ルソーに持ってかれた。旅をしたこともなく船に乗ったこともないというルソーが想像だけで描いたという《嵐の中の船》、犬だか狼男だかわけのわからない生き物と一緒にみんなで正面向いて馬車に乗っている《ジュニエ爺さんの二輪馬車》、花嫁が空中浮遊しているに違いない《婚礼》、やや赤面したおっさんのこけしを大事そうに抱いた険しい顔つきの《人形を持つ子ども》など、まるでキング・オブ・コントみたいな絵が並んでいる。ある時は《蛇使いの女》のように神秘的でかっこいい絵も描いたルソーのホントを見た気分になれる。
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