【11月2日 AFP】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(21)は1日、5日投開票の米大統領選について、共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の方が「はるかに危険な」選択肢だと訴える一方、イスラエルを支持する現政権も批判した。

 トゥンベリさんはX(旧ツイッター)への投稿で、「この選挙が世界と人類の未来に及ぼす影響をどれほど高く見積もってもし過ぎることはない」「候補者の一人、つまりトランプ氏が、もう一人の候補者よりもはるかに危険であることは間違いない」と訴えた。

一方で、民主党候補カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領とジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の現政権についても、イスラエルと同国のパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)侵攻を支援していると批判。

「パレスチナでのジェノサイド(集団殺害)が、バイデン・ハリス政権の下で米国の資金と共謀によって起きていることを忘れてはならない」「罪のない子どもや民間人を爆撃するのは、たとえ女性が指揮を執っていたとしても決して『フェミニスト』でも『進歩派』でも『人道派』でもない。その逆だ」と指摘した。

 トゥンベリさんは米国民に対し、投票権を行使するだけではなく、「米国の帝国主義の壊滅的な結果」に対して抗議やボイコットなどの直接行動を起こすよう呼び掛けた。「米国民に一番伝えたいのは、最悪な中で一番ましな選択をするだけに甘んじてはならないということだ」と訴えた。(c)AFP