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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

石破自公政権に協力して2025年度予算案に賛成する予定の日本維新の会が、党大会で「夏の参議院選挙で与党を過半数割れに追い込み、さらなる政策の実現を目指す」という方針を打ち出すお笑い大笑いw

2025年03月01日 | 野党でもゆ党でもなく第2自民党の悪党維新

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 斎藤元彦兵庫県知事を当選させるために、維新の会の岸口実県議と増山誠県議らがN党の立花孝志氏にさまざまな情報を流していた問題で、維新の会が当初と真逆の処分をしたのについて、実質的オーナーである橋下徹氏の影響があったのではないかということは、うちでも2025年2月26日に

立花孝志氏に情報提供した岸口実・増山誠兵庫県議に対する日本維新の会の処分が、実質は維新オーナーの橋下徹氏の主張通り、岸口除名・増山離党勧告の逆転処分に。維新最大の権力者である、#橋下徹をテレビに出すな

という記事で指摘しました。

 この処分について、2月24日付け読売新聞が

『立花孝志氏へ情報提供の増山誠県議を「除名」、岸口実県議は「離党勧告」検討…兵庫維新の会』

と報道するなど、マスコミ各社は増田誠県議は除名、岸口実県議は離党勧告だろうと予想していました。

 まあ、兵庫維新の会がそうする方針でしたから。

渦中の立花氏の番組に出るという、普段はしない賭けに出た橋下氏。たぶん立花逮捕は当分ないという情報が政府筋から入っていると思われる。
立花孝志氏に情報を流して竹内県議を自死に追いやった維新の会県議らが記者会見。維新創設者の橋下徹氏は兵庫維新の会解散で収めようとしているが、吉村洋文代表と斎藤知事は辞職、日本維新の会は解散するのが当然だ
 
 

 

 

 しかし、橋下徹氏が2月24日に

「逆、逆。

 報道の自由と暴露内容をしっかりと考えれば、岸口さんの方が悪質性が高い。

 表面的には100条委員会秘密会の内容を漏らした増山さんの方が悪質性が高いように見えるけど、違うんだよなー」

と事実上の命令を出したので、維新の方針がまるっきり逆転して、岸口除名・増山離党勧告という処分になったのは誰の目から見ても明らかでした。

立花孝志氏に録音データなどを渡した維新の会の岸口実県議と増山誠県議が百条委員会を辞任。吉村代表「本人たちの思いはわかる」w。維新創設者の橋下徹氏「ルールを重視する維新の精神から完全に逸脱」と大嘘ww

 

 

 

 実は、橋下氏はテレビのコメンテーターとしてやっていくには維新に対する影響力が強いということがあまり前に出てほしくないんですよね。

 放送法で番組には政治的中立性が求められますから。

 それで今日3月1日に産経新聞に

「橋下院政」と皮肉られる維新 引退から9年余も隠然たる影響力 吉村カラー発揮できるか

『25日の段階で当初の検討案を明かしていた吉村氏は、処分の逆転について「誰かが言ったからではない」と強調する。

 ただネットを中心に、橋下氏の「鶴の一声」で変わったとみる向きがもっぱらだ。』

と書かれたので火消しに躍起。

『僕はコメンテーターや弁護士、知事・市長経験者として発言しているだけ。

 他のコメンテーターが問題意識を持っていなかっただけ。』

と愚にもつかない意味不明な言い訳をしています。

カテゴリ 橋下維新の会とハシズム(313)

 

 

 さらに産経新聞は畳みかけて、橋下氏とともに維新を創設した松井一郎氏のインタビューを掲載。

『いらだつ維新元代表の松井一郎氏 一問一答「慢心、保身…組織として緊張緩んでいる」』

という記事の中で、松井氏に「――処分内容の「変更」に橋下氏の影響はあったと考えるか」と質問して

「橋下さんの発信が影響したようにみえる。

 橋下さんは外部の人間だから、今の執行部は毅然(きぜん)と判断すべきだった。

 私は2人とも除名でいいと思っていた」

と答えさせてしまったので、橋下氏はこれに対しても大慌てで対応しようとしているのですが言っていることがさらによくわかりません(笑)。

 

 

 と、ここまでは今日の話の前振りでして、実は今日人知れず行われた日本維新の会の党大会についてなんですw

 日本維新の会は衆参両院での「与党過半数割れ」を掲げた2025年の活動方針案を採択し、前原誠司共同代表は

「自公の補完勢力ではないかという方がもうかなり出てきています。

 我々はそれに屈してはいけない。

 我々は野党なんです」

と言ったらしいんですが、自公与党の年度予算案に維新を作ってから初めて賛成するのによう言うわという話なんですよ。

 この人たち、実は馬場伸幸前代表の「第2自民党」と全く同じで、自民党の議席を減らして自分たちがそこに入り込むことしか考えていません。

自公と対峙も万博は連携 維新代表の吉村知事「成功へ思い一つ」 初視察の石破首相に同行 - 産経ニュース

アベトモだった橋下氏が、石破首相とトランプ大統領の会談のことなど事あるごとに褒め上げていたのはこのためだった。

 

 

 日本維新の会が自民公明両党と高校授業料無償化などで正式合意して、2025年度予算案に賛成し衆議院通過、参院審議を経ての成立が確実になったことについて実質オーナーの橋下徹氏も2月26日に大絶賛。

「これ以上の地方分権があるだろうか。大阪府知事と首相が合意して政策実現。維新の集大成や。野党第一党が目標とか、飲み食いが永田町政治やと言っている似非維新の連中は維新から去れ」

「これは全て与党過半数割れの効果。この意味が分からんかった維新メンバーも多かった。政策実現の意味を一から学び直す必要あり」

と手放しでほめてます(馬場前執行部のことはしつこく批判)。

 どこが地方分権なんだか全く分からないと思いますが、これ、吉村大阪府知事が大阪の教育無償化の財源に苦しんでいたんですけど、全国での政策になればもう国からお金が出るので、大阪から独自にねん出しなくていいっていう話なんです。

 要は、維新の看板政策の財源確保のために、110兆円以上の予算に賛成しちゃった、それが自分ファーストの維新なんですよ。

 このどこが野党なんですか。

『維新が予算案賛成へ 「うちだけ成果ない」→教育無償化で自公と協議』(朝日)、『党内からも「アホやないか」 維新が補正予算めぐり迷走、組み替え動議提出も政府案に賛成』(産経)。で、また大阪都構想に回帰

 

 

 橋下氏は今日一番新しいⅩへの投稿でも、また自分の子分の吉村代表の党大会での発言を誉めていまして

『吉村洋文知事「最後は私が責任を取る」東京一極集中打破など挙げ「選挙を恐れるな」党大会で訴え

 永田町での勢力拡大を目指すのではなく、あくまでも政策実現にこだわる。

 やっと維新らしくなってきた。

 国会議員の尻を叩いて首長も獲りにいかなあかん。 』

というのですが、確かにここで石破政権にすり寄ったのは愚策で、次の参院選ではまた政策が実現していない玉木国民民主党の方が伸びて、維新は伸び悩むと思いますね。

大阪万博開幕まで100日を切ったのにチケット前売り目標の6割も売れない中、日本維新の会代表の吉村洋文大阪府知事が『今年、万博イヤー。ド派手に行くぜ!』と能天気な投稿。ド派手に失敗した時どうすんの?

 

 

 大したことできていないのに予算に賛成して自公政権を助けた、やはり維新は第2自民党、と思われるのが関の山です。

 予算に賛成して助け舟を出しておいて、与党の過半数割れを狙うとか意味不明ですから。

 こうやってカンが狂ってきている橋下氏の言いなりになって維新がどんどん勢力を減らし、結果として橋下氏の各方面への影響力も減衰する、となるといいですね。

橋下氏は前原氏との関係も良好らしく、彼を国会議員団トップの共同代表にするというアイデアも橋下氏から吉村氏に伝授されたのだろう。

 

 

参考記事

kojitakenの日記さんより

『私は馬場伸幸なんかより吉村洋文の方がよほど悪質だと思うけれども、その吉村を事実上操っている創業者の橋下が「ラスボス」であることは言うを俟たない。

 維新批判者の中には最近の橋下を批判しなかったり、下手をしたら評価するような人たちもいるようだが、それではお話にならない。』

「セルフ民主集中制」は立民支持層にも蔓延している/兵庫維新の岸口実と増山誠への処分が橋下徹の横槍によって当初の予定の逆になった

Xの投稿を見ていると、つばさの党に対する擁護が少なくない。逮捕が言論弾圧と発している有様はトランプ支持者のようだ。(宮武嶺さんのブログのコメント欄より; 2024年5月)

 
 
村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより
 
『そして、上の宮本徹議員が示した、石丸伸二が「自分党」というのは実に適切な例示です。
 立花孝志や斎藤元彦や橋下徹や松井一郎や吉村洋文らもいますが、石丸伸二は政策無しの政党を立ち上げて候補者を集めるという、政治の解体を目指しているとしか思えない人物で、これを「政治家」と呼ぶべきではないですね、確かに。』
 
「自分党」という種類の「政治家」(宮本徹さんの指摘) #石丸伸二に騙されるな

 

 

編集後記

橋下氏は

「だいたい吉村さんはじめ今の執行部は、僕の大阪政治、都構想に共感してくれて集まってくれ、大阪改革に当事者として参加してくれたメンバーが中心。考えや雰囲気が似通うのは当然。」

と言っていまして、どんどん維新の橋下色が濃くなっているようですが、それだけスケールも小さくなっています。

維新は橋下氏と松井氏が作っただけあって日本一の悪党ぶりは健在で、だから斎藤知事や岸和田の永野市長を輩出し、立花氏への情報漏洩事件も起きています。

こういう政界のゴミ溜めははやく夢洲で万博やカジノともども廃棄処分にいたしましょう。

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「橋下院政」と皮肉られる維新 引退から9年余も隠然たる影響力 吉村カラー発揮できるか

橋下徹氏(宮川浩和撮影)

最近で憶測を呼んだのは、兵庫県知事の疑惑告発文書問題に絡む県議2人による情報漏洩(ろうえい)だ。

県組織「兵庫維新の会」が増山誠氏を除名、岸口実氏を離党勧告とする方向で検討していると報じられた後、橋下氏が自身のX(旧ツイッター)で物申した。

《逆、逆。報道の自由と暴露内容をしっかりと考えれば、岸口さんの方が悪質性が高い》

この投稿が2月25日午前6時過ぎ。兵庫維新は同日、執行役員会を開き、翌26日に岸口氏を除名、増山氏を離党勧告とする処分を発表した。

25日の段階で当初の検討案を明かしていた吉村氏は、処分の逆転について「誰かが言ったからではない」と強調する。ただネットを中心に、橋下氏の「鶴の一声」で変わったとみる向きがもっぱらだ。

首長時代に「身を切る改革」を進めた橋下氏は維新の国会議員をやり玉に挙げ、永田町の「ルールなき飲み食い」を猛批判する。吉村氏も昨年の維新代表選で「永田町文化をぶっ壊す。飲み食い政治と決別する」と訴えていただけに「傀儡(かいらい)」などと揶揄(やゆ)されている。高校授業料の無償化を巡る自民、公明両党との合意を足がかりに、吉村カラーを発揮できるかが問われそうだ。

 
 

いらだつ維新元代表の松井一郎氏 一問一答「慢心、保身…組織として緊張緩んでいる」

松井一郎氏(春名中撮影)

――吉村氏の手腕をどうみているか

「世論調査の支持率をみたら厳しい。国民民主党に抜かれている。吉村さんは一生懸命やっているが、維新への期待値が上がっていない」

「杯酌み交わすこと必要」

――国政では教育無償化に向けて一定の成果を得た

「正確に言えば、無償化ではなく、教育費の負担軽減。(今回の自民、公明、維新による合意について)無償化はいいすぎだ。都道府県でさらに(支援を)上乗せする必要がある。子供を希望する世帯が諦めてしまうのは教育費が主な要因でもあり、これからも完全無償化に向けて取り組んでほしい」

――党や国会の運営を巡り、現執行部と旧執行部メンバーの間で、軋轢(あつれき)が生じている

「新執行部は経験が不足しているし、吉村さんも国会議員ではない。与党との駆け引きの難しさや機微に触れる部分については、旧執行部のベテラン勢が水面下で交渉をサポートしていたと聞いている。ベテラン勢は評価されず面白くないかもしれないが、党内でもめている場合ではない。感情的なものは横に置き、公約の実現を進めるべきだ」

――吉村氏は国対政治に否定的だった

「他党との交渉ごとは、表の会議だけでは暗礁に乗り上げる。杯を酌み交わす中で妥協点を見いだすことが必要。各党のキーパーソンも意見をメディアに取り上げてもらうため、そうした場で話をしている」

「吉村さんに頼りすぎ」

――党勢拡大に向け、何を打ち出すべきか

「国民民主は維新が予算案に賛成することで、反対パフォーマンスがしやすくなった。維新が国民民主と違うところは、大阪で行政を動かしている。実務を担う立場で予算案の否決は重い判断になる。選挙を念頭にパフォーマンスはすべきではない。過半数を割った与党が、木で鼻をくくったような対応を取るのであれば、維新も腹をくくって正面からノーを突き付けることもあるかもしれないが、今回の与党の対応は非常に丁寧にみえた」

――兵庫県議による情報漏洩は、なぜ起きたか

「維新の結党から10年以上がたち、一人一人の心の奥底に慢心や保身があり、組織としての緊張感を緩めている」

――どう引き締めるべきか

斎藤氏支援は「反党行為」

《県議2人の処分を巡っては、岸口実氏を離党勧告、増山誠氏を除名とする方向で検討していた県組織「兵庫維新の会」の当初方針が、執行役員会で逆転した。執行役員会の決定前に、党創設者の橋下徹氏は自身のX(旧ツイッター)で岸口、増山両氏の処分について「逆」と発信していた》

――処分内容の「変更」に橋下氏の影響はあったと考えるか

「橋下さんの発信が影響したようにみえる。橋下さんは外部の人間だから、今の執行部は毅然(きぜん)と判断すべきだった。私は2人とも除名でいいと思っていた」

《維新県議団は昨年の知事選で、維新を離党し無所属で出馬した清水貴之前参院議員を支援する方針を決めたが、増山氏と白井孝明県議は再選を果たした斎藤元彦氏の支援に回った》

「選挙期間中に斎藤さんを応援するのは明らかな反党行為。それをもって除名にすべきだった。(兵庫維新などの)会議でそうした意見は出なかったのか。創設者に振り回されないように行く道を決めないといけない。決めた限り、責任を持つ覚悟が必要だ」

「ありません。重要な党の決定事項で外野の私が意見することはない。(民間有識者で構成する党の諮問機関である)ガバナンス委員会の意見を聞くのもいいが、決定するのは執行部。甘い対応をしていたら有権者に見放される」(聞き手 山本考志)

 

 

日本維新の会の党大会が開かれ、教育無償化の具体策や社会保険料の負担軽減策を着実に実現し、夏の参議院選挙では与党を過半数割れに追い込み、さらなる政策の実現を目指すなどとした新たな活動方針を決定しました。

東京都内で開かれた日本維新の会の党大会には、国会議員や地方議員などおよそ300人が出席しました。

党大会では、新たな活動方針を決定し
▽自民・公明両党と合意した、党が掲げる教育無償化の具体策や社会保険料の負担軽減策を着実に進め、現役世代の手取りを増やすとしています。

そして
▽少数与党の状況が合意につながったとして、夏の参議院選挙で与党を過半数割れに追い込み、さらなる政策の実現を目指すとしています。

また
▽中央集権体制からの脱却に向けて、大阪の「副首都化」を検討することや
▽時代の変化に合わせて憲法改正を実現していくことも盛り込んでいます。

さらに
▽党所属の兵庫県議会議員が去年の県知事選挙の期間中、非公開とされた百条委員会の音声を外部に提供するなどした問題を念頭に、地方組織のガバナンスや、党本部機能の強化に取り組むとしています。

吉村代表は「社会保障改革、統治機構改革、憲法改正の3点を進めていきたい。批判、反論、選挙を恐れず、公約に掲げたことを実行するという軸だけはぶれないようにお願いしたい」と述べました。

吉村代表 「連立政権入り考えず 立民と連立もありえない」

日本維新の会の吉村代表は党大会のあと記者会見で「今の政権は『既得権側』だと思っているので、自民・公明の連立政権に入ることは考えていない。立憲民主党と連立を組むこともありえない」と述べました。

また、与党が提出した「年収103万円の壁」を見直し、所得税の課税最低限を160万円に引き上げる税制関連法案の修正案への対応について「私自身は減税すべきだという考え方なので、1歩でも2歩でも前に進めばいい。党として賛否の判断はするが、ここで終わるのではなく、与党と国民民主党の3党でもっとしっかり議論してほしい」と述べました。

さらに、ガソリン税の暫定税率の廃止をめぐり「立憲民主党と国民民主党が廃止に向けて法案の提出を検討しているということなので、維新の会も出すべきだ」と述べました。

 

 

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