1995年1月17日、阪神・淡路大震災発生。6434人が亡くなりました。
それから10余年。兵庫県警の発表によると、阪神・淡路大震災被災者が住む復興公営住宅で、2011年に孤独死された方の数が36人に及ぶことがわかりました。
復興公営住宅での孤独死は累計で717人になり、仮設住宅での孤独死233人を合わせると、1000人近い方々が、一人で死を迎えられたことになります。
孤独死をされた36人の方々の内、病死が27人、事故死が5人、自殺が1人、その他が3人となっています。
死後一ヶ月以上経ってから発見された方が、3人。最も発見までに時間がかかった方は神戸市北区の46歳の男性で、2009年ころに亡くなったとみられるのに、発見されたのは2011年6月だったのです。水道局から料金滞納の連絡を受けた妹さんが発見されたそうです。。。。。
私の事務所は神戸にあるのですが、東日本大震災や福島原発事故のことにばかり気を取られていて、せっかく阪神大震災を生き延びたのに、こうして孤独死を迎えるような生活をされておられる方が多数いらっしゃることを忘れていました。
いや、知らなかった自分にショックを受けました。
2011年3月11日、国内最大規模となるM9.0の地震が発生し、大津波により東北地方の太平洋沿岸に大きな被害をもたらしました。警察庁によると2012年1月10日現在、死者1万5844人、行方不明者3450人、死者不明を合わせて1万9294人となっています。
復興対策本部によると12月15日現在、避難者数は33万2691人です。岩手・宮城・福島の東北3県の公営・仮設住宅にお住まいの方は、25万人以上に及びます。
政府が避難者数を誤魔化していた 東日本大震災の避難者はこれまでの公表の4・5倍以上で33万人!
東日本大震災の仮設住宅の改善を目的とした関係省庁によるプロジェクトチームの会合が12月13日、厚生労働省で開かれ、石油ストーブやこたつなどの追加暖房器具の配置が12月9日時点で、宮城県で8・5%、福島県で28・2%にとどまることが報告されました。
もう、避難者の皆さんのもとに暖房器具は届いて、暖かく過ごしておられるのでしょうか。
もはや被災者棄民 仮設住宅の暖房設置 宮城県たったの8・5%!福島県も3割未満・・・
いくら、阪神淡路大震災や東日本大震災の死者や被災者の数が莫大で、被害が甚大だと言っても、日本全体から見れば「少数」者です。今後、福島原発事故の被害がどんなに拡大しても、日本列島に住む過半数の人が放射線後遺症に苦しむことにはならないでしょう。
では、自分がラッキーにも被害に遭わなかったからといって、少数者の人はお気の毒でした、我慢してください、という社会であっては、必ず、別のことで、誰もが「少数者」となり、犠牲者になることになります。
阪神・淡路大震災の復興公営住宅については、20年の期限が定められ、入居者の方々は平均年齢70歳以上なのに、退去を迫られ始めています。そんな非人道的なことが許されるのでしょうか。
天災である地震・津波などにしても、人災である原発事故にしても、被災者・被害者は「悪魔のくじ」を引いたのです。
今、30万人以上の方々の幸福を考えることが、1億2000万人の幸福につながります。
天災には十分備え、被害が生じたら万全の救済をすること。人災は原因を究明し、二度と起こらないように原因を元から絶つこと(脱原発)。
お互いに、今から出来ることを精一杯やりましょう。
東日本大震災から半年 本当の復興とは被災者の幸福追求権を保障すること
阪神・淡路大震災と東日本大震災の犠牲者の方々のご冥福をお祈り申し上げます。
注意すべきは、絆の押付けと一部被災者のカラ元気です。
響き渡れ僕たちの歌
生まれ変わる故郷の街に
届けたい私達の歌
幸せ運べるように