つぶやき城ー。のブログ

日本の城、歴史的建造物の旅日記
※個人的観点

岩出山城@宮城県

2023-10-22 14:00:00 | その他城
さ2023年10月22日

東北城巡り二城目は宮城県大崎市にある、岩出山城に向かいました。

仙台藩初代藩主、伊達政宗は仙台城を作り城下町を整備し発展しました。

宮城県の方も知らない方がいるのですが、元々伊達家は山形県米沢市の武将です。

戦国の乱世の中様々な経緯があり、豊臣秀吉による二度の仕置きにより最終的には伊達家は米沢城からこの岩出山城へ移封されました。
当時は岩手沢城でしたが、伊達政宗が改名。岩手沢から岩出山へと改名。

そして12年間もの間、岩出山城を居城としていました。

伊達政宗は関ヶ原の合戦後に仙台城を築城。
岩出山城は四男の宗泰が岩出山伊達家として十代に渡ってこの地を納めました。

現在は公園となっていて、現存や復元の建物は何も残っていません。

しかし立地として、標高108mの独立した丘陵の上にある山城なので、天然の崖や土塁、おおよその城の形状が見えてきます。

また城下には有備館という仙台藩の学問所が残っており、国の史跡及び名勝に指定されています。



まずは元大手門とされていた場所から入城し、本丸跡まで登っていきます。

ちなみに、車の際は上まで上がると無料駐車場があります。



急な坂道を登り本丸跡を目指します。

現在は整備されていますが、至る所が絶壁です。







登っている道の下も急な崖になっています。
天然の防御機能が非常に高い城です。



こちらは内門跡。
現代チックに整備されていて、どこまでが遺構なのかは不明ですが、枡形の虎口になっていたのでしょうか。



二の丸に繋がる道。
しかし、この先は通行止めになっていました。




坂道を上がると本丸下の土堀があります。



本丸下の坂道を振り返っての一枚。
道を挟んで二重の堀となっていて防御を固めます。

右側の堀の上には本丸があります。
左側の堀下には機関車SLが置かれています。


左手に本丸跡が見えてきました。
今は公園なので道路も整備され、かなり歩きやすくなっています。



このエリアらしい看板なので写真に納めます。



登り切ると岩出山市を一望できます。



山頂には岩出山城の簡単な縄張りの案内があります。



本丸跡。奥には売店があったようですが、おそらくもう閉店している様子。

伊達政宗の居城だったので、もう少し整備されていたら素晴らしい観光地になるのになと思ってしまいます。



伊達政宗が居城する前、豊臣秀吉の命によって、後の天下人の徳川家康が岩出山城にやってきて縄張りや、改修、修繕を行うために40日間滞在したとされています。

その後、伊達政宗に引渡しを行いました。

ちゃんと深い歴史に関わった城なので、やはりもう少し整備して観光PRしてもらいたいと切に願います。



本丸から西の腰廊に抜ける道には土塁があり、道が貫通しています。

ここに門があったと推測されます。



先ほどの門跡右手の土塁に登って見ると、下は崖になっていました。

おそらくこの急勾配では登ることは不可能かと思います。


西の腰廊には伊達政宗の像が置かれています。



伊達政宗の像といえば、仙台城にもある騎馬の上での勇ましい姿が有名ですが、岩出山城の伊達政宗像は甲冑さえ着ていません。

元は仙台城にあったらしいのですが、仙台市の寄贈によって岩出山城にやってきました。

平服を着ていることから平和像と呼ばれているそうです。



西の腰廊からの景色。



本丸からニの丸に降る階段がまさかの通行止め。本来はここから二の丸と三の丸跡を見たかったのですが、今回はここで断念です。


下山して有備館に向かいます。
岩出山城の麓には綺麗な水路があります。

写真の先に見える、山の上が先ほどいた岩出山城でガードレールが見えます。


有備館は岩出山城の麓にあります。
隣には大きな公園があります。



公園の先にある、山の上が岩出山城です。
こちらから見ると城全体の地形が、なんとなく見えてきます。



ものすごい天然の要害です。
地形そのものをフルに活かした山城です。



断崖絶壁!





岩出山城に行った際は、ここからのスポットは是非押さえて頂きたいです。



JR陸羽東線、有備館駅には伊達政宗像が飾られています。





駅前に旧有備館があります。



昔はもっと大きかったようですが、仙台藩の学問所として貴重な存在です。

明治維新後は岩出山伊達家が管理していましたが、昭和45年に現大崎市が譲り受けて一般公開されました。



茅葺屋根が美しい建物です。

建物の中に入ることもできます。







中からは素敵な庭園を眺めることができます。

時が止まったかのような空間。
江戸時代の平和な世の中を象徴しているようです。



江戸時代の教科書。



実際に手に取って見ることも可能です。
こんな貴重なもの触っても良いの?って若干衝撃を受けました。







庭園の中には茶室もあります。






現存する有備館は元々、岩出山伊達家の二代目当主、伊達宗敏の隠居所として1667年に建てられた可能性が高いとされる貴重な建物です。

岩出山城と併せて訪れてほしいスポット。

岩出山城の二の丸、三の丸に行けなかったのは残念ですが、充実した時間でした。

ちなみに、岩出山城には管理事務所なども無いので、御城印は城近くのサラダ館か花山太右衛門商店で売っていますので注意。


城×食事
富士屋


古川駅近くの老舗ラーメン店
行列のできる人気店。昔ながらのチャーシューワンタンメンを頂きました!


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