今年も、訃報をたくさん聞いた。
わたしより若い人が亡くなると、衝撃も大きい。
声も出なかったのが、中山美穂さん。
デビューの突っ張った感じの中学生のどかは、
目力が圧倒的、相手役の木村一八さんを翻弄する。
なんだか小憎らしささえ感じたほどだ。
その彼女が、どんどん綺麗になって・・・
竹内まりやさんの作詞作曲の「色ホワイトブレンド」は
1番好きだった。
口ずさんでは、涙した若き日が、私にも、あったっけ。
さて、最近のネットニュースなどにも取り上げられた、
彼女の若き日の恋物語。
お相手は、当時大人気の男性アイドルだった。
結局、その恋は実らなかったのだけれど。
その別れの噂のずっと後のこと。
職場の同僚が、初めて口にした。
彼女の旦那様は県警のお巡りさん。
ある日、湘南で検問をしていると、スポーツカーが止まった。
助手席に違和感があって、
よく見ると、座席の下の方に女性がうずくまっている。
それが中山美穂さんだった。
外から見えないよう、助手席に座らず、わずかのスペースのあいだに
身を隠して、二人の時間を過ごしていたのだ。
「あんな狭い場所に隠れ切れちゃうって、
そうとう小柄なんだねぇ・・・」
「今思うと、破局の頃で・・・
あれが別れのドライブだったかもしれないね」
話してくれた同僚と二人で、しんみりしてしまった。
それから5年近くが過ぎ、
次の中山美穂さんの目撃情報は
私が関西にいた頃のこと。
「祇園で、女性のグループが歩いていて
顔のちっちゃい女の子が目立つなぁと思ったら、
ミポリンで・・・
『呑みに行こうよ~』って、大はしゃぎで楽しそうだったよ」と
教えてくれた。
友人はファンだっただけに、興奮冷めやらずw
聞いていた私も、うれしい。
湘南で助手席にうずくまっていた女性が過ごす
祇園での時間。
大人になったんだろうなぁ、
きっと今は楽しいんだろうなぁと、
良かったなぁと。
若き日の彼女のささやかなエピソードは、
私自身の若き日と重なって、
同僚や友人との時間が次々に想い出される。
あれから何十年もの時間が流れた。
人生はあっというまだね、大事に生きたいね、
なおさらそう思わせられる、年の瀬だ。
📷 画像は2022年夏に、逗子・披露山公園から撮影。
江の島や湘南海岸と富士山を一望できるので
時々出かける。