歴タビ日記~風に吹かれて~

歴タビ、歴史をめぐる旅。旅先で知った、気になる歴史のエピソードを備忘録も兼ね、まとめています。

輝きの中で

2024-12-27 17:03:23 | 神奈川県
今年も、訃報をたくさん聞いた。
わたしより若い人が亡くなると、衝撃も大きい。

声も出なかったのが、中山美穂さん。
デビューの突っ張った感じの中学生のどかは、
目力が圧倒的、相手役の木村一八さんを翻弄する。
なんだか小憎らしささえ感じたほどだ。

その彼女が、どんどん綺麗になって・・・
竹内まりやさんの作詞作曲の「色ホワイトブレンド」は
1番好きだった。
口ずさんでは、涙した若き日が、私にも、あったっけ。


さて、最近のネットニュースなどにも取り上げられた、
彼女の若き日の恋物語。
お相手は、当時大人気の男性アイドルだった。
結局、その恋は実らなかったのだけれど。

その別れの噂のずっと後のこと。
職場の同僚が、初めて口にした。

彼女の旦那様は県警のお巡りさん。

ある日、湘南で検問をしていると、スポーツカーが止まった。
助手席に違和感があって、
よく見ると、座席の下の方に女性がうずくまっている。
それが中山美穂さんだった。
外から見えないよう、助手席に座らず、わずかのスペースのあいだに
身を隠して、二人の時間を過ごしていたのだ。

「あんな狭い場所に隠れ切れちゃうって、
そうとう小柄なんだねぇ・・・」
「今思うと、破局の頃で・・・
あれが別れのドライブだったかもしれないね」

話してくれた同僚と二人で、しんみりしてしまった。


それから5年近くが過ぎ、
次の中山美穂さんの目撃情報は
私が関西にいた頃のこと。

「祇園で、女性のグループが歩いていて
顔のちっちゃい女の子が目立つなぁと思ったら、
ミポリンで・・・
『呑みに行こうよ~』って、大はしゃぎで楽しそうだったよ」と
教えてくれた。

友人はファンだっただけに、興奮冷めやらずw
聞いていた私も、うれしい。

湘南で助手席にうずくまっていた女性が過ごす
祇園での時間。
大人になったんだろうなぁ、
きっと今は楽しいんだろうなぁと、
良かったなぁと。


若き日の彼女のささやかなエピソードは、
私自身の若き日と重なって、
同僚や友人との時間が次々に想い出される。

あれから何十年もの時間が流れた。

人生はあっというまだね、大事に生きたいね、
なおさらそう思わせられる、年の瀬だ。


📷 画像は2022年夏に、逗子・披露山公園から撮影。
江の島や湘南海岸と富士山を一望できるので
時々出かける。

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