カクマおよび世界のKANERE読者の皆様へ
このたび、『Kakuma News Reflector』(『KANERE』)を発刊することができ非常に嬉しく思っています。この創刊号が、難民キャンプからのリポートの力強い歴史の幕開けになることを願っています。
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1992年にカクマ難民キャンプが設立されて以来、全国ニュース、地方ニュースともに、キャンプの報道環境は極めて劣悪な状態が続いている。
進取の気性に飛んだ難民実業家が情報通信技術を開発したおかげで、難民は電子メディアを使用できるようになった。難民がオーナーを務めるソマリ・コミュニティのネットカフェでは、数年前からネットサーフィンも可能だ。最近では、難民実業家がケーブルテレビのアンテナを購入。キャンプでもケーブルテレビ視聴の個人契約ができる。こうした取り組みはカクマの難民にとって情報へのアクセスの転機になったが、サービスの拡大を阻止する社会的経済的要因により、難民が情報に接する機会はいまだに少ない。 . . . 本文を読む
カクマ難民キャンプでは、水は生死に関わる最も基本的な物資だ。だがその分配は不公平で、人々は水の問題に幾度となく直面している。水は長年にわたって人々の不満の種だった。UNHCRやNGOとの月例会合で、コミュニティリーダー達は、水の分配に関する様々な問題点を提起してきた。しかしそれに耳を傾け、それを適切に解決しようとする者はいなかった。KANEREはルーテル世界連盟(LWF)水担当部門と会談し、これらの問題について語り合った。 . . . 本文を読む
すべの難民に、最低限必要な保護と物質的援助を供給するというUNHCRの目標を達成するには、ヘルスケアサービスの提供はとても重要だ。カクマ難民キャンプにおけるヘルスケア提供の実施機関は国際救援委員会(IRC)だ。IRCは健康に関する問題を解決するため最善を尽くしている。 . . . 本文を読む
アフリカ人の親に、子供達を叩くのはいけないことだとわかってもらうにはどうしたらよいだろうか。アフリカ人の親は自分たちの経験から、子供を叱るには叩くのが唯一の方法だと思いこんでいる。そういう親たちに、子供はみな愛情深く諭され叩かれない権利があるのだと、どう説明したらよいだろうか。最近目の当たりにした事例だが、ある母親は子供が言うことを聞かないからと食べ物や着る物を与えず、ルーテル世界連盟の子供の権利擁護室に行って面倒を見て貰えと、子供に命令していた。 . . . 本文を読む
子供達は疲れ、やせこけ、年より老けてみえる。彼らの顔の表情から、未来の生活に希望を持っていないことがわかる。カクマ難民キャンプの至る所で、家事の働き手は子供達なのだ。私はこうした子供達に会い、その生活についてインタビューする機会を得た。その結果、大部分の若者は労働に喜びを感じていないこと、かろうじて生計をたてるためだけに働いていることがわかった。 . . . 本文を読む
若者の間で見られる麻薬乱用は深刻でなかなか解決できない問題である。麻薬が原因で多くの若者が希望も野望も、自己の尊厳までも失っている。年端もいかない10歳の子供が麻薬をやっている、あるいは7歳の子供達がバングを吸っている、といった事例も報告されている。 . . . 本文を読む
2007年9月、南スーダン政府、国連難民高等弁務官事務所、ケニア・ウガンダ・エチオピア各政府の間で三者協定が調印された。この三者協定により、スーダン難民が自由意志で本国に帰還することが認められた。 . . . 本文を読む
2008年11月の時点で、カクマ難民キャンプの小学校には約10,400人の生徒、中学校には約800人の生徒がいる。それぞれ、3分の2が男子で、3分の1が女子だ。
現在、小学校14校と中学校2校が運営されている。約250名の教職員は難民とケニア人で構成され、ルーテル世界連盟教育部門のコーディネートで共に働いている . . . 本文を読む
カクマ難民キャンプは、多くのNGOの恩恵を受けている。NGOは人道的活動を包括的に行っていて、難民コミュニティと地元のコミュニティに無料でサービスを提供している。医療施設、食糧配給、教育、職業訓練、カウンセリングなどがその活動として挙げられる。しかしながら、コミュニティに根付いた組織やボランティアのサポートがあると、より効果的に福祉サービスを提供でき、より大きな成功を収められることが分かってきた。 . . . 本文を読む
カクマ難民キャンプには、様々な国から暴力や戦争や危険を逃れて来た数多くの難民が集まっている。難民は、脅威や暴力から解放された平和で安全な場所を求めてケニアにやって来た。しかしカクマ難民キャンプでは、ある程度の平和や安全は提供できているものの、十分なものとは言えない。 . . . 本文を読む
「不正ではなく正義のために戦う」。1952年生まれ、トゥルカナ地方カクマ地域出身のサミュエル・エシアニエン・ロクマクの言葉だ。ロクマク氏は長老であり、仲裁人でもあり、さらに地域住民や難民コミュニティのために警備員として働いている。 . . . 本文を読む
「食料は少し、水のほうが多い」。カクマ難民キャンプで難民が食の問題について語るときによく言う言葉だ。
現在、世界的食糧危機が世界経済に脅威を及ぼしている。しかしカクマで言う食糧危機とは、この世界規模の現象ではなく、難民が日々直面している食の安全の問題を指す。 . . . 本文を読む
2008年12月13日、カクマ水道組合の役員選挙が滞りなく行われた。規約上の満期を迎える前の実施だったが、現在、有償の役員がいないことから選挙の実施が早まった。前会長が辞職を勧告されて以来、モハメッド氏が無償で会長代理を務めてきた。 . . . 本文を読む
あなたは、自分の身には決して起きないと思っていた出来事に遭遇したことはありますか。人ごと、と決め込んでいたような出来事に?
11月の水曜日の夜、長い一日の仕事を終えてルームメートのグレースと寝ているときでした。 . . . 本文を読む