KANEREスタッフの取材(2019年11月)
猛烈な豪雨が一晩中続き、カクマ難民キャンプでは死者7名が出た。カクマ1のゾーンリーダーはKANEREの取材に、川を渡っている間に激流に流された者も何人かいると語った。
「22日金曜日、キャンプは激しい雨に見舞われました。この雨で家が8軒流されました。これらの家には60人以上の身寄りのない未成年者が滞在していたんです」とゾーン3ブロック7のリーダーは説明する。リーダーによると、残りの15軒も危険なので、緊急移転が必要だという。今また雨が降ったら、これらの家に住む未成年者たちも危険にさらされる。
ブロック4のリーダー、リアーは「32人の未成年の少年が一つの収容所で暮らしているんです」とKANEREに語り、少年達たちに対する緊急支援を要請している。
カクマキャンプ内のホンコン地区に住む南スーダン人のリーダー、マイケルはこの地区がどのような影響を受けたかを話してくれた。「最悪だったのは、私たちのコミュニティの若者代表である22歳の青年が命を落としたことです。彼は23日の午前11時ごろ川を渡っていて命を落としました」マイケルによると、川は普段は干上がっているが、このときは水深2メートルのところもあったという。
「彼の遺体はなかなか見つかりませんでした。みんなで時間以上捜索してやっと、エチオピアとの国境すれすれのところで遺体を発見しました。私たちはその場で彼を葬しました。遺体はほとんど原型をとどめていなかったので、ここまで運んでくることができなかったのです」マイケルは、遺体の埋葬許可証について聞かれこう述べた。
【写真】KANERE記者は難民リーダーたちに伴われ、22歳の若者が洪水で亡くなった場所を見に行った/撮影:KANERE
「この豪雨でコンゴ人コミュニティの妊婦とその娘も命を奪われました」とマイケルはKANEREに語った。
8月から11月にかけて、ケニア気象庁は豪雨予報を出していた。UNHCRはフィルムエイドと共に難民キャンプ全域に予防措置を取るように警告を出した。その数日後の9月の真夜中、暴風雨でシェルターその他の物的損害が出た。
「カクマ内での鉄砲水はこれまでに、食糧配給所を破壊し、難民の子供4人の命を奪いました」この豪雨のあと、コミュニティを基盤にしたNGO、FAULUはツイッターでこう報じている。
UNHCRは、大勢の人が豪雨で住む家をなくし移動を余儀なくされたあと、被害が大きかったコミュニティに住居用資材と食糧を配布した。
雨が降ると、カクマでは洪水と地滑りがよく起きる。
「私たちは持ち物も命も失いました。失い過ぎました」ホンコン地区のゾーンリーダー、アジャン・デンはこう嘆いている。
【写真】1月の豪雨で家も道路も甚大な被害を受けた/撮影:KANERE
キャンプは現在、孤立している。水を汲みにいくのも難しい。キャンプでは、雨が降るとすぐにトイレ流される。住民はコレラのような危険な感染症が蔓延するのではないかと心配している。
11月23日、豪雨のためトゥルカナ郡と国内の他地域を結ぶ高速道路が遮断された。橋が流されたのだ。ケニアの高速道路当局はドライバーに、高速道路の分断された区域を通らないように充分注意するよう警告を出した。
橋の崩落後、コミュニティリーダーはカクマキャンプの住人に食糧を節約して使うように注意した。橋の修復が終わるまでの間、12月の食糧配給が延期される可能性があるからだ。2か月間その状態が続いたが、その後、食糧の配給は再開された。
2018年に、ソマリア人とエチオピア人のイスラム教コミュニティは、キスマヨ小学校で半日におよぶ雨ごいの祈祷を行った。干ばつが、水不足と住人間のトラブルを招いていた。コミュニティの祈りは聞きとどけられたが、願った以上の雨が降った。
「雨には恐れをなしました。10月8日の雨で、2つの住居とそこに住む9名の命が奪われました。そして多くのブロックが緊急避難を強いられました」とカクマ1ゾーン2ブロック9のリーダー、オモッドが状況を説明した。この地域は、南スーダンのディディンガ・コミュニティで、大勢が密集してくらしている。
【写真】カクマ1ゾーン2ブロック3のシェルターは10月8日の雨で部分的に破壊された/撮影:KANERE
【写真】カクマでは雨が降ると洪水と土砂崩れがたびたび起きる/撮影:KANERE
あるエチオピア人男性はカクマの過去20年の気候パターンをいろいろと思い返しながらこう言っている。「カクマは近頃、破壊的な洪水と豪雨にたびたび見舞われるようになりました」
2019年10月23日、たった一晩の大雨で5軒の家が流された。
カクマはケニアで2番目に大きい難民キャンプだ。20万人を擁し、そのうちの多くは、安全でも頑丈でもい不安定な救援住居に住んでいる。
これはコミュニティにとって甚大な損失だ。川を渡ろうとした25歳の若者を亡くした。
「何年か前は雨が降るとみんな喜んだものです。しかし今は、雨が降ると恐怖を感じます。特に夜間の雨は怖いです」カクマ1のルーテル世界連盟警備マネージャーがKANEREに語った言葉である
激しい豪雨は難民コミュニティに悪影響を及ぼす。シェルターが壊れ、洪水で周辺も危険な状態になる。
猛烈な豪雨が一晩中続き、カクマ難民キャンプでは死者7名が出た。カクマ1のゾーンリーダーはKANEREの取材に、川を渡っている間に激流に流された者も何人かいると語った。
「22日金曜日、キャンプは激しい雨に見舞われました。この雨で家が8軒流されました。これらの家には60人以上の身寄りのない未成年者が滞在していたんです」とゾーン3ブロック7のリーダーは説明する。リーダーによると、残りの15軒も危険なので、緊急移転が必要だという。今また雨が降ったら、これらの家に住む未成年者たちも危険にさらされる。
ブロック4のリーダー、リアーは「32人の未成年の少年が一つの収容所で暮らしているんです」とKANEREに語り、少年達たちに対する緊急支援を要請している。
カクマキャンプ内のホンコン地区に住む南スーダン人のリーダー、マイケルはこの地区がどのような影響を受けたかを話してくれた。「最悪だったのは、私たちのコミュニティの若者代表である22歳の青年が命を落としたことです。彼は23日の午前11時ごろ川を渡っていて命を落としました」マイケルによると、川は普段は干上がっているが、このときは水深2メートルのところもあったという。
「彼の遺体はなかなか見つかりませんでした。みんなで時間以上捜索してやっと、エチオピアとの国境すれすれのところで遺体を発見しました。私たちはその場で彼を葬しました。遺体はほとんど原型をとどめていなかったので、ここまで運んでくることができなかったのです」マイケルは、遺体の埋葬許可証について聞かれこう述べた。
【写真】KANERE記者は難民リーダーたちに伴われ、22歳の若者が洪水で亡くなった場所を見に行った/撮影:KANERE
「この豪雨でコンゴ人コミュニティの妊婦とその娘も命を奪われました」とマイケルはKANEREに語った。
8月から11月にかけて、ケニア気象庁は豪雨予報を出していた。UNHCRはフィルムエイドと共に難民キャンプ全域に予防措置を取るように警告を出した。その数日後の9月の真夜中、暴風雨でシェルターその他の物的損害が出た。
「カクマ内での鉄砲水はこれまでに、食糧配給所を破壊し、難民の子供4人の命を奪いました」この豪雨のあと、コミュニティを基盤にしたNGO、FAULUはツイッターでこう報じている。
UNHCRは、大勢の人が豪雨で住む家をなくし移動を余儀なくされたあと、被害が大きかったコミュニティに住居用資材と食糧を配布した。
雨が降ると、カクマでは洪水と地滑りがよく起きる。
「私たちは持ち物も命も失いました。失い過ぎました」ホンコン地区のゾーンリーダー、アジャン・デンはこう嘆いている。
【写真】1月の豪雨で家も道路も甚大な被害を受けた/撮影:KANERE
キャンプは現在、孤立している。水を汲みにいくのも難しい。キャンプでは、雨が降るとすぐにトイレ流される。住民はコレラのような危険な感染症が蔓延するのではないかと心配している。
11月23日、豪雨のためトゥルカナ郡と国内の他地域を結ぶ高速道路が遮断された。橋が流されたのだ。ケニアの高速道路当局はドライバーに、高速道路の分断された区域を通らないように充分注意するよう警告を出した。
橋の崩落後、コミュニティリーダーはカクマキャンプの住人に食糧を節約して使うように注意した。橋の修復が終わるまでの間、12月の食糧配給が延期される可能性があるからだ。2か月間その状態が続いたが、その後、食糧の配給は再開された。
2018年に、ソマリア人とエチオピア人のイスラム教コミュニティは、キスマヨ小学校で半日におよぶ雨ごいの祈祷を行った。干ばつが、水不足と住人間のトラブルを招いていた。コミュニティの祈りは聞きとどけられたが、願った以上の雨が降った。
「雨には恐れをなしました。10月8日の雨で、2つの住居とそこに住む9名の命が奪われました。そして多くのブロックが緊急避難を強いられました」とカクマ1ゾーン2ブロック9のリーダー、オモッドが状況を説明した。この地域は、南スーダンのディディンガ・コミュニティで、大勢が密集してくらしている。
【写真】カクマ1ゾーン2ブロック3のシェルターは10月8日の雨で部分的に破壊された/撮影:KANERE
【写真】カクマでは雨が降ると洪水と土砂崩れがたびたび起きる/撮影:KANERE
あるエチオピア人男性はカクマの過去20年の気候パターンをいろいろと思い返しながらこう言っている。「カクマは近頃、破壊的な洪水と豪雨にたびたび見舞われるようになりました」
2019年10月23日、たった一晩の大雨で5軒の家が流された。
カクマはケニアで2番目に大きい難民キャンプだ。20万人を擁し、そのうちの多くは、安全でも頑丈でもい不安定な救援住居に住んでいる。
これはコミュニティにとって甚大な損失だ。川を渡ろうとした25歳の若者を亡くした。
「何年か前は雨が降るとみんな喜んだものです。しかし今は、雨が降ると恐怖を感じます。特に夜間の雨は怖いです」カクマ1のルーテル世界連盟警備マネージャーがKANEREに語った言葉である
激しい豪雨は難民コミュニティに悪影響を及ぼす。シェルターが壊れ、洪水で周辺も危険な状態になる。
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