Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2009年5-6月号 今月号からの引用

2009年09月04日 | 今月号からの引用
「難民を大きなキャンプに放り込むいわゆる「人間倉庫」は難民の権利を犯すだけでなく、難民受け入れ国の主権を侵害し、しばしば受け入れ国、出身国、それらの近隣諸国の間の平和と安全を脅す。「人間倉庫」は一般的に領有地のかなりの部分を他者の管理に委ねることになる。それは、食糧配給だけではなく、難民の地位認定や基本的な法の執行など統治の重要側面の実施にも及ぶ」
――米国難民移民委員会のメリル・スミスが国際政治と人道行動について語る 

「難民の中には、配給カードを持っていない、あるいはカクマでの難民認定が却下されたままになっていてUNHCRからの給カードが無効になっているなどの理由で、移動が許されない者もいる。そうなるとキャンプのNGOは難民や庇護希望者から移動の支援を求められても、何もできない。支援を求めてくる難民や庇護希望者は、長い間キャンプで生活している者が大多数なのだが」
――カクマキャンプに来て6年、難民認定拒否に直面しているカネレ記者による、移動の権利と保護の欠如についての話

「私はタンザニアにいる親類を訪ねたいといつも思っているが、ケニアの法律では許されないと聞いている。ケニアの法律が出国に関してどのようになっているのか知りたい。私は、カクマに来て10年になるが、その間、家族にも親類にも一切会えないでいる」
――UNHCRの許可なしにカクマ難民キャンプの外に移動する権利について、サイモンの意見

難民を真の要求を持つ真の人間として語るなら、言葉ではなく行動してほしいというのが難民の願いだ。間違った難民の姿が難民の現実として強調されている。支援機関のスタッフは自分によかれという発言ばかりで、現実を正確に理解していない。
――カクマキャンプのナパタ運動場で行われた世界難民の日に、難民コミュニティーのリーダーが語った言葉

「しかし、いつもアクセスできるわけでない。 ここでは電力不足の時もあるし、インターネット・カフェの数も十分とはいえない。ネットワークが使えないと憂鬱になる。 NGO団体の努力で、キャンプ内のネットワーク・サービスを増やしてくれたら、本当に助かるのだが」
――エチオピア人青年、タムラットが、キャンプでの不安定なインターネットサービスの影響について語った言葉

「少なくとも若者達には、清掃のような単純作業やそれほど熟練を必要としない仕事を提供すべきだ。なぜ500kmも離れた場所から、人を集めて来なければならないのかわからない」
――カクマ在住のケニア人で若者のリーダー、エイネイ・サミュエルが、地元トゥルカナで行われたデモについて、自分達の権利が侵されているためだと語る


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