@telier OWLのブログ(アトリエ アウルのぶろぐ)

くつと修理とその周辺…日々の記録です。

カカト修理 プルリボール

2018-08-04 01:35:26 | 過去のブログ2021年10月まで
ソール一体型で薄めのソールシートタイプのカカト修理は、すり減った部分だけ別の資材で継ぎ足します。
↓修理前



↓修理後


元のソールの滑り止めドット柄に合わせて使用したのはイタリアVibram社の『プルリボール』です。
強い耐滑性能があるゴムシート…滑りにくいってことですね。


一体型ソールのカカト修理はあらかじめ交換することを考慮してあるリフト付きの靴よりグッと工作感が増します。まさに"取って付ける"わけですから。"違和感なく綺麗な仕上がり"を目指し続けておりますが、靴修理をやり始めたばかりの頃は精一杯やっても"イマイチな仕上がり"でした。
その時のお客さんに言われました。「こんなん子供の工作みたいで、わしでもできそうや」
そしてそれはまったくその通りなのでした。あの頃私はほぼ毎日お店が終わってからも残ってカカトを削り続けていました。どうやったらうまくできるようになるのかと泣きながらずっと削っていました。

今は楽しいと思って削っています。